ささやかな備忘録

いつか死ぬ日の僕のために

愛だけでは生きていけないー「応援する」ということに関する意見

最近SNS界隈でよく目にして

気になってしまう

 

応援対象が俳優なら舞台に行かなくても、アイドルならライブやイベントに行かなくても、グッズや雑誌を買わなくても、「愛があれば」ファンだから大丈夫

 

何もお金を掛けたことはないけどファンです応援してます!とアーティストに声を掛ける人

 

え?と一瞬固まってしまう

 

考えが甘すぎる。

と思ってしまう

 

愛だけじゃあなたの大好きな応援対象は生活出来ないんだよ……

 

何も人前に立って何かをしている方たちだけではないです

何かものを生み出す方たち、書く方たち……そうした方々に対してもそう

 

誰かの生み出すものや誰かが人前に存在するということに対して

対価を支払う

という当たり前のことを理解していない人が多すぎる

 

「応援する」ということにはお金が要ることを理解してない人が多すぎる

 

先日の某アーティストさんのFCの話もそう

各界隈のクリエイターさんの賃金や報酬に関する申し立ての話もそう

 あとクリエイターさんに対して学生だからもっと商品安くしてっていう人に関しても「?」だった

 

食べ物や日用品なんかの具体的な物品を作るのと同じように

俳優さんアイドルさんクリエイターの方々も沢山色んなこと考えて苦労して力を使って様々なものを作って提供して下さってるんだよね

 

何で同じように考えられないんだろうな

不思議でたまらない

 お金を出さなくても色んなコンテンツを消費出来てしまう時代柄なのか

 

せめて自分は

大好きなあの人がこれからも素敵なお芝居や音楽、作品を作り出していけるように

心置きなくそれらを楽しめるように

これからもお金を掛けていきたいと思います

 

 

記憶は無くならない

プトマヨが無くなる。

そんなニュースを耳にしました。

 

数年前にピースナウが無くなった時も悲しく思いましたが、今回は昔特にお世話になったブランドなので余計に。

 

ニュースを聞いたら当時のことを思い出したので、少し思い出として書き記しておこうかと思います。

 

高校生になった頃です。

友達とヴィジュアル系のバンドのライブに行くようになって「折角出かけるんだからお洒落しなきゃ!」と思って、色々調べてた頃です。

 

私の目を引いたのはパンクロリィタというファッションでした。

パンクほどつっぱってないけど、ロリィタにしては少々尖っている。その雰囲気がとても気に入りました。チェック柄が大好きだったのもありました。

 

そして、そのファッションを扱っているお店で有名だったのがプトマヨでした。

私はHPを見て良いなぁ着たいなぁと思っていました。

 

私の高校はバイトが基本的にダメだったので、安い買い物ではないしそんなに簡単には買えない。

少ないお小遣いを貯めたり、誕生日に買ってもらったりして少しずつ服を集めていました。

狼の女の子のプリントされたTシャツ

パンダさんのパーカー

赤いチェックのネクタイ

王冠の柄のソックス

黒のジャンパースカート

襟の大きな白いブラウス

そんな服たちを大事に大事に着ていました。

 

中々全身は揃えられないから安くて可愛いお洋服を必死で探して合わせて着ていたりもしました。

 

ただ、当時はまだこうしたジャンルで「安くそれなりに見える服」というのはあまり無くて、「安いってことはその程度」みたいな服ばかりなので、メインはブランドの服じゃなきゃダメだった。納得がいかなかったんです。

だから色々揃えられて全身コーデが出来るようになって、それを着て出掛けられるのはとっても達成感もあったし、嬉しかったです。

 

SUPER LOVERSが好きな子とラフォーレに行ったりもしました。

上から下までとっても吟味してプトマヨのチェックのワンピースを買ったこと今でも覚えています。

 

家は両親もそうしたファッションを好きでいてくれたので、お母さんと買い物に行ったりもしました。

 

そして何より、その服たちを着てライブに行けることが嬉しくて毎回何を着ようかずっと悩んでいたものです。

 

時が経って趣味が変わり、段々ロリィタやガーリー系に興味が移り、パンクロリィタは着なくなりました。

好んで着てくれる人のところに行ってほしいと手放してしまった服もあります。

 

でも、すべての始まりがパンクロリィタで、プトマヨだったという事実はずっと消えないわけです。今のセンスに引き継がれている部分もあるでしょう。

だから、今でもそれらは私の大切な思い出のファッションなんです。

 

私が欲して止まなかった

可愛い柄のニーハイソックスも

襟の大きなブラウスも

今はとても安く手に入ります。

 

そして下の世代にこうしたファッションが受け継がれなくなったことも何となく感じています。

(こうしたサイクルが薄れたのが衰退の原因かもしれませんね)

 

時代が変わってしまったのだと思います。

それはもう仕方がないのかもしれないですね。

 

いつかこのファッションを身につける人が増えて、ブランドが再開する日を夢見て。

またいつか。

 

追記

間髪容れずZipperの廃刊も発表になったようで…

スイマーも無くなってしまいますし

記憶には残るとはいえ懐かしみながらふと手に取ることも出来なくなってしまうと思うと非常に切なくなりますね。