ささやかな備忘録

いつか死ぬ日の僕のために

ご存じの方もいるかもしれないが

私は今年に入って、当該のバンドから暫く離れている

 

でも昨日スケジュールを見ながら周年は行こうかなとぼんやり考えながら、先行チケットが届いた友人たちの話を聞いていた

 

そんな矢先に起きたことだった

 

友人からの知らせで知った二人の脱退は、一瞬は驚いたけれども

至って冷静に事を受け止めている自分がいた

 

私が最近あまりライブに行きたくないなと思っていたのは、前も書いたように彼らのニーズに自分が合わなくなっている気がしたことも勿論あると思うけど、

 

本当の一番の理由は

どこか壊れていく彼らを見ていたくなかったからだったのだと思う

 

彼らは彼らなりに精一杯活動をしていたのであろうし、そんなことを言われるのは心外だろう

 

でも、私にはどこか投げやりになってきているように思えたし、取り繕っているように見えた部分もあった

無理をしているように感じた

惰性を感じてしまった

 

私は私の中の「好きだったバンド」を、「好きだったまま」にしておきたかった

 

これも今の彼らのニーズに自分が合わないだけだと言われたらそれまでなのだが

 

だから

脱退だから目一杯ライブに行く、ということを私はきっとしないし、出来ない

 

でも

前のバンドに行くのをやめた後、これからどうしようかなーと思っていたときに

私を音楽に引き止めてくれたのは彼らの音楽だし、彼のギターだし、彼らの演奏だし、彼の歌だった

 

彼らに出会ったからこそ、生の音楽を聞く楽しさを忘れられずに済んだし、色んな経験をしたし、知らない場所にも行けた、行く機会を持てた

そして色んな人に出会う切っ掛けも与えてくれた

 

悩み始めたという2年前から今までの間に活動をしてくれたからこそ

今仲良くしてくれている友人たちにも巡り会えた

縁を結んでくれたのは彼らだ

 

それに

私は純粋に彼らの作ってきた、奏でてきた音楽が大好きだ

ライブや活動が自分の追えるものから離れてしまっても

それはこれからも変わらない

ずっと聞き続けると思う

 

だから、ありがとうとさようならだけは伝えに行きたいと思う