出展予定の文学フリマ東京35の開催まで1週間となりました。
Twitterの方では数回ツイートしましたが、ようやく入稿完了したのでブログでも告知させていただこうと思います。
スペース:T-04
スペース名:ささやかな備忘録 出張版
webカタログ↓
https://c.bunfree.net/c/tokyo35/h1/T/4
【お品書き】
・「「量産型」のゆくえ-「量産型女子」から褒め言葉としての「量産型オタク」へ」
(A5 / 28ページ / 400円)
以前から制作しますと告知していた本をようやく頒布できます。
4年ほど前に女性のファン・カルチャーについて研究していた私が、以前はネガテイブな意味で使用されていた「量産型」という言葉が、「量産型オタク」という存在の台頭によって〝憧れ〟を示す言葉に変化しているという事実に非常に衝撃を受けて、それをどうにか言葉に残しておきたくて書いたのが「「量産型」は褒め言葉になったのか?」という記事でした。
この記事には思ったよりも反響があり、この興味深い文化事象についてじっくり分析して論じてみたという気持ちが湧いてきて制作を決めたのがこの本です。ポップ・カルチャーの流れの中でもしかしたら大きなムーブメントになる可能性があるこの言葉やファションについて真剣に分析することは結構重要なのではないかと考えたこともあります。
基本的には「量産型オタク」という言葉の表す意味について、また「量産型オタクファッション」や、それに身にまとう女性たちの在り方や、内包される文化がいかなるものであるのかという点に焦点を当てて、様々な切り口で論じています。また、そこに関連するものとして「地雷系ファッション」「ロリィタ・ファッション」についても一部触れている箇所があります。あと、現在は量産型・地雷系ファッションのブランドとなっている「Ank Rouge」「MAR*S」などの「元」ギャルファッションブランドについても触れています
当初はエッセイっぽいものにする予定だったのですが、参考文献を読み込んで書いていたら少し論文寄りのものなりました。といっても、そんなに堅苦しいものではないので、ご興味があればお手にとっていただけましたら嬉しいです。
章立ては以下の通りです。
1.「量産型」は褒め言葉になったのか?
2.「量産型」は誰のためのものか?
3.自己表現としての「量産型」
4.共同体としての「量産型」
5.「量産型」へ変貌したブランドたち―ギャルブランドの生存戦略
6.「量産型」と「地雷系」―新時代の〈ネオ・カワイイ〉
Extra.「ロリィタ」と「量産型」
↓Sample
★当日の諸注意★
・当日は15時半頃に撤退予定です。恐縮ですが、お求めの場合は早めにお越しいただくようお願いいたします。
・イベント開始直後の高額紙幣の使用はお控えいただきますようお願いいたします。
・以前時間があれば作るかも…と記載していたプリパラ本は今回少し厳しそうなので、上記の本のみ頒布します。
また、出展後はBoothで自家通販を行う予定です。
もし当日会場へ足を運べない方でご希望の方がいらっしゃいましたら、是非通販をご利用ください。
当日はよろしくお願いいたします!