ささやかな備忘録

いつか死ぬ日の僕のために

記憶は無くならない

プトマヨが無くなる。

そんなニュースを耳にしました。

 

数年前にピースナウが無くなった時も悲しく思いましたが、今回は昔特にお世話になったブランドなので余計に。

 

ニュースを聞いたら当時のことを思い出したので、少し思い出として書き記しておこうかと思います。

 

高校生になった頃です。

友達とヴィジュアル系のバンドのライブに行くようになって「折角出かけるんだからお洒落しなきゃ!」と思って、色々調べてた頃です。

 

私の目を引いたのはパンクロリィタというファッションでした。

パンクほどつっぱってないけど、ロリィタにしては少々尖っている。その雰囲気がとても気に入りました。チェック柄が大好きだったのもありました。

 

そして、そのファッションを扱っているお店で有名だったのがプトマヨでした。

私はHPを見て良いなぁ着たいなぁと思っていました。

 

私の高校はバイトが基本的にダメだったので、安い買い物ではないしそんなに簡単には買えない。

少ないお小遣いを貯めたり、誕生日に買ってもらったりして少しずつ服を集めていました。

狼の女の子のプリントされたTシャツ

パンダさんのパーカー

赤いチェックのネクタイ

王冠の柄のソックス

黒のジャンパースカート

襟の大きな白いブラウス

そんな服たちを大事に大事に着ていました。

 

中々全身は揃えられないから安くて可愛いお洋服を必死で探して合わせて着ていたりもしました。

 

ただ、当時はまだこうしたジャンルで「安くそれなりに見える服」というのはあまり無くて、「安いってことはその程度」みたいな服ばかりなので、メインはブランドの服じゃなきゃダメだった。納得がいかなかったんです。

だから色々揃えられて全身コーデが出来るようになって、それを着て出掛けられるのはとっても達成感もあったし、嬉しかったです。

 

SUPER LOVERSが好きな子とラフォーレに行ったりもしました。

上から下までとっても吟味してプトマヨのチェックのワンピースを買ったこと今でも覚えています。

 

家は両親もそうしたファッションを好きでいてくれたので、お母さんと買い物に行ったりもしました。

 

そして何より、その服たちを着てライブに行けることが嬉しくて毎回何を着ようかずっと悩んでいたものです。

 

時が経って趣味が変わり、段々ロリィタやガーリー系に興味が移り、パンクロリィタは着なくなりました。

好んで着てくれる人のところに行ってほしいと手放してしまった服もあります。

 

でも、すべての始まりがパンクロリィタで、プトマヨだったという事実はずっと消えないわけです。今のセンスに引き継がれている部分もあるでしょう。

だから、今でもそれらは私の大切な思い出のファッションなんです。

 

私が欲して止まなかった

可愛い柄のニーハイソックスも

襟の大きなブラウスも

今はとても安く手に入ります。

 

そして下の世代にこうしたファッションが受け継がれなくなったことも何となく感じています。

(こうしたサイクルが薄れたのが衰退の原因かもしれませんね)

 

時代が変わってしまったのだと思います。

それはもう仕方がないのかもしれないですね。

 

いつかこのファッションを身につける人が増えて、ブランドが再開する日を夢見て。

またいつか。

 

追記

間髪容れずZipperの廃刊も発表になったようで…

スイマーも無くなってしまいますし

記憶には残るとはいえ懐かしみながらふと手に取ることも出来なくなってしまうと思うと非常に切なくなりますね。