ささやかな備忘録

いつか死ぬ日の僕のために

現実はそれでも続いていくから―WATARoom produce『セーブ・ザ・ダディ』~VIVID CONTACT事件簿~ 今更すぎる感想・雑感など

気付けば新年度だけど、いかがお過ごしでしょうか。

私は推しが昨年からゆったりスケだから、この前久しぶりの出演舞台で久しぶりに全通したり、合間にアイドルのライブとか好きな作品の舞台挨拶で遠征したりしてたら4月になっていた。

その舞台の感想もいずれ書きたいと思っているのだけど、まず先にずっと書こう書こうと思って書けていなかった作品の感想を書きたいと思う。ずっと書こうと思っていたら1年半弱経ってしまったので本当に今更…?なんだけど笑、映像化されていないこともあり、未来の自分が思い返すためにも良かったな~と思った作品のことはまとめておきたいので、書いておきたいと思う。

 

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観劇を始めた頃に良く観に行っていたのが小劇場の演劇だったのもあって、今も劇団や個人制作オリジナルのプロデュース公演なんかを好きで観に行ったりすることがある。

私は推しのお芝居が好きだから、大きな劇場で2.5含む派手な作品に出演してくれるのもすごく嬉しいけど、そういった小劇場の演劇でゴリゴリのストレートのお芝居をする推しも見たいな~と良く考えている。けれども最近特にあまりそういう機会がなくて残念…と思っていた所で発表されたのが『セーブ・ザ・ダディ』への出演だった。

発表された時、個人事務所のプロデュース公演だ!ヤッタ!と喜んだのを覚えている。勿論好みや制作者の腕もあるので小劇場の公演が全て面白い訳ではないけど、ビビコンは推しの事務所の先輩も良く出ていて観たことはないけど知っていたし、あらすじがシンプルに面白そうだったので期待していたら、実際に面白かったので嬉しかった。

 

公演情報を見ている時、柏さんが今作のメインビジュアルにいる女性と同じ格好をして「マリカ」という女性として出演情報を流しているのを見てどういう仕組みだ!?と思ったら、WATARoomは柏さんが所属タレントの全てを"一人で演じている"事務所であり、「マリカ」もその中の1人だということだった。柏さんが演じる「マリカ」というギャルが、他の役を演じる…という二重構造になっている訳である。劇中劇という訳ではなく、現実に地続きの場所にいる「演じられた人」が何かを演じるのを見る…というのは見ていると頭が攪乱させられる不思議な感覚があって、すごく面白い試みだな、と思った。

 

会場は恵比寿エコー劇場。初日に行った時に、ここ来たことあるな!?と思ったけど、何だったかは全く思い出せず…。先着で取ったチケットが1~2列目だったけど、2列目からしっかり段差のある劇場なので、すごく見やすかった。

丁度出展した回の文フリと時期が被ったので…笑、それの準備をしながら6回観劇した。

 

ストーリーは、主人公であるギャルのマリカが大好きなパパ(鎌苅健太さん)とマリカの将来について言い争いをして喧嘩したまま事故で死に別れてしまう所から始まる。実感がわかなくて泣けないマリカを友達のギャルのテンテンが慰めている時、偶々再生したドラマに若い頃俳優をやっていたパパの姿が映る。パパにもう一度会いたいと思いながらいつの間にか眠りに落ちた2人は、目を覚ますと知らない男性と若い頃のパパに出会う。2人は再生したドラマの中に入ってしまったことに気が付き、そのドラマでは最後にパパ(の役)が死んでしまうことを思い出したマリカはパパが死なないように奮闘する…というものである。

主人公が「マリカ」と同じ名前だけど、ここでは「マリカ」がマリカという人物を演じているということかな?と思っている。テンテンを演じたのはピン芸人のピクニックさんなのだけど、ギャル2人の会話が漫才みたいにテンポが良くて且つ、ギャルの会話らしい不条理感もあって見ているのが楽しかった。笑

この作品、舞台端に枠みたいなものが付いたセットになってて初めは何だろう?と思ったんだけど、眺めてたら古いテレビのフレームだということに気が付いてなるほど!!と思った。セットにもドラマに入ってしまうことを仄めかす要素が組み込まれているのが面白い。

 

マリカとテンテンが入りこんでしまったドラマは、探偵もののサスペンスドラマ。「サカサマ島」に住む謎解きが好きなお屋敷の主人が最高の謎解きゲームを行うために、8人の謎解きが得意な人物を呼び寄せる所から話が始まる。(実はこの舞台自体がそのシーンから始まっている) その8人の中の1人が榊原徹士さん演じる四条司という中々クセの強い探偵であり、マリカたちと初めに出会う人物である。この初見から感じるクセの強さが、後々ドラマの見せ場に繋がってくるのがすごく好き。笑

そして彼を迎えに来たのがマリカの父演じるお屋敷の主人の従者・野際さんである。ほぼ無人島なこの島に急に現れたギャル2人を放っておくわけにもいかず、お屋敷に連れて行ってくれる。この時の2人はまだドラマに入ったことに気が付いていないので、パパそっくりな人が現れたマリカの動揺が少し切ない…。

 

お屋敷には既に他の7人の謎解きが得意な人物が集まっていて、これまた個性豊かなメンツ。彼らが順番に自己紹介をしてくれるのも何となく如何にもドラマぽくて面白い。推しはその中の天才准教授・醐醍さんを演じていたんだけど、こんな可愛い准教授がいるかー!って観る度に思ってた。でも、自分の得意分野のことを聞かれてペラペラ強弱付けて話し始めると止まらなくなる所はすごく准教授っぽさがあったので、お芝居でしっかり作り込んで来てくれてるのが嬉しかった。あと押しはメガネの人物を演じることが少ないので、それも嬉しかった。笑

他の人物も医者、弁護士…等々それぞれ全く違うバックグラウンドを持った人が集まって、それぞれ口癖みたいなものがあって(推しは横顔を覗く材料が~とか横顔が見えてこない~とかだった) サスペンスドラマらしくなってきたな…!と思った所で、それぞれの人物が自分の推理を披露する時にそれぞれかなりクセの強いキメポーズをするのがかなりメタで笑ってしまった。MAXのNANAさん演じる尾上さんのキレキレのポーズめちゃくちゃ美しくて好きだった。笑

これ、それぞれの人物がバラバラのバックグラウンドを持っている訳だけど、実は演じている方々もベテラン~若手俳優、お笑い芸人、ダンスグループ…とバラバラで(柏さんが千秋楽の時に異種格闘技と言っていたのが面白かった)、そこに繋がりがあるのもある意味メタだけど、バラバラ感にリアリティを加えている感じでピッタリだな~と思ったりした。

何回目かの公演からテンテンちゃんが明らかに醐醍さんにメロメロになっていて、キャ~って感じの振る舞いをするのが可愛かったし、ポーズ決める時にメガネを持っていてあげたり、ポーズを決めた後にBIG LOVE!って言ったり、ハート作ってるのもコミカルで可愛くて癒し箇所だった。笑 テンテンちゃんに好かれているのを分かっててチラ見したり、ありがと♡って爽やかに伝える所なんかは人の反応を楽しんでいる節がある。笑 ところで作中で数名がやってるゴ〇ブリポーカーってなんですか?笑

 

この辺りでマリカとテンテンがここがドラマの中で、野際さんが最後に死んでしまうことを思い出すんだよね。この思い出すシーンもシリアスになり過ぎないようにギャルっぽい突拍子のない感じが盛り込まれているのもテンポが損なわれてなくて好きだった。そこから、2人で野際さん=パパがせめてドラマの中では死なないように、犯人を突き止めるために天才たちと推理バトルと始めるのだけど、そんな2人の思いも虚しく、屋敷の主人を筆頭に来訪者が1人、また1人と不可解な最期を遂げる。

暗い雰囲気を打開するためにテンテンが楽しい話しよう!地元に帰ったらやりたいこととかないの!?と残った人たちに聞くけど、誰からもやりたいことが出てこない。テンテンがこの問いを投げかけた瞬間に皆からフッと表情が消えたり、苦笑いしたり…少し空気感が変わるのが感じられて、この辺りから何とな~くこの物語のトリックが見えてきたように思った。私は主に醐醍さんを見ていた訳だけど、亡くなった奥さんとの結婚指輪をまだ嵌めていて、テンテンに問いかけられた時にこの指輪を触って切なく微笑むので、(最終的に明かされる)隠している悲しい思いが伝わってくるのが少し苦しかった。

結局他の来訪者も全員様々な方法で殺害されて、残された四条司が登場人物たちの発した言葉が写し出されるセットをバックにぐるぐると思考を巡らせ、彼のお決まりポーズらしい(?)ブリッジをして推理を導き出す。このポーズを見て急にこれってサスペンスドラマだった~!に引き戻される。笑 こういうサスペンスとコメディの塩梅が絶妙なのがこの作品の一つの魅力だったな、と思う。

 

結局、(ネタバレなので一応反転します)↓

これは自分がもう長くないことを知っていた屋敷の主人が、野際さんに頼んで、「推理が得意、且つ生きているのに耐えられないような出来事があり、死を望む人」を集めて完全犯罪に見せかけて死んでいくためのゲームだった。例えば醐醍さんは結婚したばかりの最愛の妻を事件で亡くしていた。事あるごとに指輪を触っていたのも、後を追うつもりだったんだな~という…。四条司はそれを見届けるために唯一それを知らされずに呼ばれた探偵だった。野際さんも最終的に屋敷に火を付けて主人と共に自害するつもりであった。

 

最後に屋敷を火を付けて主人と共に自害しようとする野際さんをマリカが追いかけて死んじゃダメだよ!生きてたらもっと色々出来るんだよ!!と呼びかけるんだけど、野際さんは涙を浮かべながら私は旦那様が好きだったので行けないと断り、最後にマリカに向けて君はこれからの未来を生きていくんだよ、という旨のことを語りかける。この時のケンケン演じる野際さんの炎の中で決意を固めている凛とした表情にすごくグッと来た。

野際さんとマリカは物語の序盤でも一緒にチェスをするシーンで交流をして、野際さんはマリカの未来を応援するような言葉を語りかけるシーンがあってすごく印象に残っていたから、野際さんが最後まで急に現れたマリカのことを気にかけていた様子に凄く胸がギュッとなったのを覚えている。

野際さんはドラマの人でマリカのパパではないけども、ドラマの中にギャル2人っていう異分子が入っている時点で元々のドラマ通りではないと思うので、彼が最後に彼女に告げた言葉にも少なからず"パパ"自身の意思が入ったものなのではないかなぁと思ってしまった。野際さんはマリカのことを知らないだろうけど、"パパ"としての思考でマリカに話しかけていたのかなぁ…って。

 

結局建物が崩壊してしまう寸前でテンテンに引っ張られて唯一生き残った四条司と共に間一髪の所で屋敷を脱出するんだけど、四条司が切ない表情で燃える屋敷を振り返ると、変な音楽が流れてきて、バックには文字が流れてくる。ここでテンテンが待ってこれ、エンドロール!?!?とツッコむのが本当に可笑しくて大好きだった。笑 さっきまですごく感動的な雰囲気だったのに、急にメタなツッコミが入るからさすがに笑ってしまった。

目を覚ますと、そこはマリカの家で、テレビに流れるのはエンドロール…。あれ、もしかして夢だったのかな?と思いながらも、マリカはパパのことを思って涙を流し、自分の将来についても考えたいとテンテンに話す。そしてパパが大好きだったカレーを食べたくなって2人で材料を買いに行くラストだったのだけど、マリカの少しスッキリとした表情が印象的だった。

パパと和解出来ないまま死んじゃったのは変わらぬ事実としてあるからハッピーエンドであるとは言えないかもしれないけど、ドラマの中で野際さんと話して、テンテンも背中押してくれて、マリカはちゃんと自分のために泣いて前を向けたのかな、と思った。

何もかもが上手くいくわけではないけど、それが現実というものであり、現実は何があっても続いていくものだから、その中で前を向いて生きていくんだよというメッセージが込められているように思えて、すごく突飛な展開でありながら、普遍的なテーマが描かれていることに気が付いて、それがすごく良いなと思った。

演劇って映像と違って観客である自分たちと地続きの場所で行われていることだから、普遍性みたいなものを感じられると、ああ、同じ世界なんだなと思えてなんだか嬉しくなるのだ。

 

単純に何度見ても飽きないテンポ感の良さとか、所謂サスペンスに異分子が介入するという見せ方ならではのシリアスさとコメディタッチのバランスの良さとか、全体的にとても好みだった~~!機会があればまた同じ事務所さんのプロデュース公演観てみたいな~と思った。

あと、推し、是非また小劇場の演劇に出演してください…!

アイドルのおたくって命懸け2nd season―げんじぶのリリイベの話(「仮定法のあなたへ」1/21埼玉,1/27赤池,3/13豊洲)

 

初めて行った原因は自分にある。のリリイベから1年経った。

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大変命懸けな現場だったがとても楽しくて、その後も私はげんじぶと杢代くんの現場に足を運んでいた。ただご存知の通り(?)去年の杢代くん現場はほぼ仮面ライダーギーツの現場で、私もギーツが作品として好きだったのでそちらに足繁く通っていて、げんじぶの現場は暫く行く機会がなかった。

(その辺りの話はこの辺の記事で…先日Vシネも先行~京都まで全部行ったのでそれも追々感想と共に書きたいな ↓)

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下半期になると杢代くんがげんじぶのライブやイベントに参加出来ることが増えて、私も彼らを見ることが少しずつ増えた。ライブのパフォーマンスを見てやっぱり曲やコンセプトが好きだなぁと思ったり、7人がワイワイしているのを実際に見るのは可愛い!と改めて思ったりして、少し期間が空いたけどやっぱりげんじぶのことが好きだ~!と思っていた。

そんな中、年末のファンミで発表されたのが次のEPのリリースとそれを引っ提げたツアーとリリイベだった。げんじぶは楽曲が好きという部分も大きいので新しい曲が増えるというのが何より嬉しくて、またパフォーマンスを見られる機会が出来たというのも嬉しかった。日程を見るとまずはリリイベだったので、ミニライブ見たいし、前回行った特典会も楽しかったので行くぞ~~!と意気込んだけど、命懸けリリイベが頭をよぎり、確実に前回よりも規模が大きくなっているのを感じる中で、生きて帰れるのかな…と心配になった。

結果、生きては帰れたが何かとトラブルも多くてかなり命懸けだった…笑 だけど楽しい思い出も沢山出来たので、備忘として残しておこうと思う。また、無事に楽しく参加できたのは、一緒に参加してくれた友達の存在も大きかったことは先に述べておきたい。

 

 

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1/21 埼玉(レイクタウンmori1F 木の広場)

緊張の初日。都内からそれなりに距離はあるけど、柏よりも全然交通の便が良くて助かった(?) 行ってないけど(杢代くんがいなかったので)Foxy Grapeの時から購入整理券が事前申し込み制になったとのことで、今回も同じ形式で事前抽選→集合時間に指定の場所に集合という形だった。

すごく早い番号(二桁)だったので開店前集合だったんだけど、到着すると既に結構な人で…雨も降っていたので待機場所はかなり混雑してた記憶がある。この日私は一人の予定だったんだけど、同じく一人の子が声を掛けてくれて一緒に待てて心強かった~!

超寒いし待機列は伸びる一方なのに特に整理される様子もなくて、早番なのに大丈夫かね…?と思ってスタッフの人に尋ねると、後で番号順に呼び直すから大丈夫とのことだったので大人しく待ってたんだけど、気づいたら並んだ順に入店→購入が始まっていた。驚いてスタッフに尋ねたら、これはスタッフが整理するためだけの番号なので順番に買えるなんて言ってないみたいなことをキツく言われて、じゃあさっきのスタッフさんの言葉は何?だし、わざわざ時間分けて呼ぶ必要って何?こんなに混んでるのに?と思ったし、納得いかなかったなぁ。多分これはイベント運営の会社の報連相が終わってたんだろうな。(名古屋では一応改善はされていた)

それでもひとまず友達も私も無事に優先エリア券も特典券ももらえて、暖かい所に避難出来て助かった。優先エリア券、友達と私の番号が600番くらい離れてて、もしかして私、ほぼ最後尾…!?と思ったら本当にそうで笑った。

レイクタウンのイベントスペースってステージがとても低くて、最後尾で入ったらミニライブはほぼ見えなかった!笑 間からダンスが見えたりギミギミのジャンプで辛うじて顔が見えるくらいで逆に面白くなっちゃった…笑 (友達は初めてのリリイベだったから、ちゃんと見える所に入れて本当によかったよ~…。)

でもダイヤモンドリリーの初披露を聞けたし、ギミギミの口ハートが見られて可愛かったしまあいっか!という気持ちになった。この日は雅哉くんが不在だったので、杢代くんがアクスタを鎮座させてたのが可愛かった。不在メンバーアクスタ参加の始まりだった。笑

ミニライブの後そのままエアハイタッチ会に参加したけど、一瞬のお見送り会だし、話し掛けるの禁止なのでもはやメンバー観賞会で笑った。何かして、と言うのは禁止だが相手が何かするのを止めるものではない…みたいな感じだったから、ジェスチャーしたら返してくれたりしたのは楽しかった。メンバーによるかもだけど…。でも正直2枚でこれか!?という気持ちにはなったので、これ以降は一回も行かなかった。

グルショはすごくスムーズだったし、去年と違って多少声出せるからありがとうございました!ありがと~!みたいなやり取りくらいは出来て嬉しい。みんなが各々微妙に手の添え方の違う雅哉ポーズしてたのが可愛かった。終わった後友達と誰が一番綺麗な雅哉ポーズか議論したりした。笑 番号の呼び出し終わった後に追加分販売してたから希望があったら何枚か撮れたんじゃないかな(友達も私も用があったので終わった時点で帰った)。

 

1/27 愛知(プライムツリー赤池 1F 1プライムホール)

杢代くんのサインがこの回しかなかったので行こうかなとは思っていたんだけど、埼玉みたいに全く見えなかったら嫌だなと思って、他のイベントの写真見ながらステージの高さをかなり調べた。笑 埼玉より全然しっかりしたステージだったので、番号が早かったら行こうかな~と思って、優先券もらえそうな番号だったので前日に足を確保して行くことに。愛知は劇場があまりないのでそこまで行く機会ないんだけど、最近はギーツと杢代くんの写真集のイベの時行ったのでそれぶりだった。でも赤池は初めて。友達も行くよ~!ってことだったので、現地で合流出来て嬉しかった。

プライムホールはスペースの後ろが階段型の座席になってて、ここがフリー解放だったから朝はここ狙いの人が沢山並んでた。埼玉と違って最初は2~3階狙いの人は少なかったかも。販売開始すると1番ずつしっかり呼び出して並ばせてくれたので、埼玉みたいな不平等は起きてなくて安心した。スタッフさんもすごく親切に接してくれてスムーズに買い終えた。(ただ後述の通り、伝達が…という部分があった)

この日は優先券二桁引けたので前の方に入ることが出来て、ダンスも顔もちゃんと見えて良かった~…。そういえば初めて行ったリリイベも原因は自分にある。やったな~と1列に並ぶフリを眺めながら思い出していた。シェイクスピアも白い衣装に爽やかなダンスが映えるので可愛い~!と思った。埼玉の時ダイヤモンドリリーのダンスが全く見えなかったのでやっと全貌を把握できて嬉しかった~!!初めにメンバー同士すれ違う時に振り向いて手を伸ばすけど届かない…というフリがすごく切なくて、その時の杢代くんの切ない表情がすごく好きだった。多分対になってるのが要人ちゃんだったかと思うんだけど、すり抜けて行く側もどこかぼんやりとした瞳をしているのが良かった。サビの振り付けもしなやかで好きだった。

隙間から杢代くんが潤くんにマイク預けて雅哉アクスタ立てるのが良く見えて嬉しかった。笑「マサヤダヨー」 あと光咲ちゃんのフェイント3択面白かった。ラーメンじゃ…ない!

リリイベの前か後にサイン券の追加販売はするけど、分かり次第アナウンスしますみたいなアナウンスがあって、邪魔だから一旦ハイタに行く友だちを置いて行かない組で離れたんだけど喋りながらLINE見たら再発券出来るようになってて、スタッフさんに聞きに行ったらわからないとのことで…?を浮かべながら先にサインに向かう友達を見送ったら、特に何のアナウンスも無しに再発券した人長い列が出来てて…驚いてすぐ連絡して並んだ。前の方だけで今表示されてる人は前へ~とか説明してたみたいで後ろには何のアナウンスもなく…。少し経ってからやっとスタッフさんがQRが表示された人は前に~って呼びに来たから向かったんだけど、この時点で実はサインの制限が1枚→2枚に変更されてたらしく、でも後ろにずっと並んでた人には何も聞こえてなかったんだよね。(友達も1人は買う時に隣の人を見てハッと気づいて、1人は近くにいたから聞こえてたみたい)

私は聞こえない場所に並んでたから当然1枚しか買ってなくて、後からあれ?って思って…丁度前に同じような子達がいたから一緒にスタッフさんに聞きに行ったんだけど、販売してるスタッフさんと制限のアナウンスしてるのが無関係みたいで何も解決しなかったから結局1枚しか買えなかった。(販売の人に一応特典って買えるの1枚だけですよね?って聞いたらそうですって言われちゃったから気づかず…販売員さんは悪くないと思うから情報共有はしておいてほしいな…) なんかこんなアナウンスなしの再販売されて、買えるはずのものが買えないとか悔しくない!?と思ったら涙が出てきてしまって…友達がすごく慰めてくれて本当にご迷惑をおかけしました…。

この再発券についても終わったらまた出来る人と出来ない人がいたみたいで(意味わからん)友達がもう一回出たから買ってきてあげる!って買ってきてくれて…本当に嬉しかった…。他にも泣いてる子何人もいたので、アナウンスだけは並んでる人全員にわかるようにしてほしい!ってかライン使ってんならラインで流せ!?文明の利器を使え!!という気持ち。

私がそれで落ち込んでたから先にもく列に行った友達が私を励ましたって!って言ってくれたみたいだったんだけど、入る時に大コケして爆笑したのでもう既に笑顔やないかーーーい!って叫ばれた。笑 恥ずかしい。笑 でもニコニコの笑顔が見られてこっちももっと笑顔になった。(ありがとうございました) 他にも聞きたい事聞けたからすごく楽しい時間を過ごせた。杢代くんの胃袋は実はかなり入る(?) サインは新しいカードにもらっても、前のループのを持っていって書いてもらってもどっちでも良くて、こっちに!って言ったらあ、そっち!?ハイ!!って手出されて面白かった。友達が光咲ちゃんに聞いたことの返答が可愛くてこっちまでニコニコ~だった。

帰りも皆で名古屋っぽいもの沢山食べて帰れて超楽しかった~~♪ 手羽先を一人で5本食う女。普段一人で遠征だから友達と遠征するの楽し~~!になった。

 

3/13 東京(アーバンドック ららぽーと豊洲 シーサイドデッキメインステージ)

2月はほぼ杢代くんいなかったし私も推しの舞台に全通するなどしていたので行かなかったので、久しぶりのリリイベだった。今回は夕方からの開催と発表されていたから、何となくどの辺りまで購入出来るか読めてしまう感じだなぁと思ったのでドキドキしてたんだけど、多分買える…かな!?という番号だったので、やや安心した(でもそれより少ない可能性もあったから行かないとわかんなかったけど) ららぽーと豊洲初めてだ~!と思いながら向かったけど、降り立った瞬間(ユナシネの舞台挨拶で毎回来てた…)ということに気が付いた(?)

あと、豊洲は前回までと違って優先券がCD購入者から完全抽選だったんだけど、最初抽選外れた時のこと何も考えてなくて、友達たちが念のため早めに行ってフリーエリアで場所取りするって話をしていて、そうだね!?ってなって朝一緒に待たせてもらった。笑 豊洲はステージをぐるっと囲むように吹き抜けみたいになってるから、向きを気にしなければ上からでも結構見える感じだった。購入は前みたいに1番ずつ呼び出す形でちょっと押してはいたけどスムーズだった。無事にみんなグルショ券もらえて安心!でも、やっぱり予想してた番号くらいで売り切れてたので、結構とんでもない番号まで発券されてたと聞いたし、到着したけど買えないとかあまりにも悲しすぎるからこの辺りはもう少しやりようがあるんじゃないかな~と思った…。(これだけ人集まったら次からこの形式のイベントはないかもだけど)

話してたら待ち時間はあっという間だったけど、抽選申し込みから発表までの数十分が一番長く感じるねって話してた。笑 1人早番、1人真ん中、1人はフリスぺでそのまま見るということになった。豊洲の場合は後ろの階段のスペースまで優先エリアだった。一旦皆で解散して優先エリアへ入場したんだけど、私が入った時点で後ろの階段スペースはほぼ埋まってて…。でも端はまだ空いてるから、上行けますよ~!って教えてくれた方がいて端の方に入ることが出来た。とても視界良好で助かった。(横に後から来た人を無理矢理何人か入れてる人がいて、押されて落ちそうになったから割り込みは止めようね…) 

世論調査楽しかったし、ダイヤモンドリリーの赤池で書いた部分の表情もしっかり見られたので嬉しかったな。あとマルチバース・アドベンチャーは生で初めて聞いたんだけど、雅哉くんの船を操縦する振付とその後のスーパー杢代タイムがそのままで、ダイナミックな振り付けが冒険らしくて見ててとてもワクワクした~!あと「もしもあなたが~」の目と口に手を当てる振り付けがとても可愛くて好き。サビは揃ってるフリが多いから、後ろから引きで見ると映えるよな、と思った。あと潤くんの歌の安定感を改めて実感するなどしていた。

MCではイヤリングを失くす潤くん、それをすぐに見つける空人くん(天才?)、潤くんがつけられないイヤリングをつけてあげながら急にイチャつきだす杢代くんのすべてが面白かった。「潤くん、今日もカワイイね」はオタクが良くする発言すぎる(?) 

バタバタしてたらすぐグルショの時間になって、ワクワクしてたらメンバーが出てきてくれて、杢代くんが「今日はリリース日だから感謝を込めて指ハートです!」って発表してくれて、指ハート好きだから嬉しかった!発表した瞬間突風が吹いて「天気が驚いてやがる!?」って言ってたのめちゃ笑った。テントに映る影から並び順を予想するオタクたちもオモロかった(?) グルショは一瞬だったけど、折角だから杢代くんにハートしながら撮ってもらったので、顔を良く見られてかなり嬉しかった。顔が…世界一好きなので…。友達同士で見比べたら、光咲ちゃんの口が可愛い感じになっててイイね!という話に(杢代くんは本当にブレないのですごいよ、本当に)

 

私が参加したのはこの3カ所だった。どこも沢山楽しい時間を過ごせたけど、修羅の道だなぁ…と思った部分もかなりあったので、やっぱりアイドルのおたくって命懸けなんやな…と改めて思った。

知ってからの1年ちょっとだけでも人気急上昇の風をかなり感じているので、それよりも前から調整が始まっているのであろう開催場所とか開催方法がちょっとそれに追いついていない部分があるのかなぁというのを感じた。オタクからもいろいろ意見が行っているだろうと思うので改善されると良いな~…。

折角だからみんなが楽しめるような形で開催出来たら良いんだろうけど、規模が大きくなるとなかなか難しいこともあるのだろうと予想できるので、今回みたいな形のリリイベが今後もあるとは限らないし、楽しく参加できた思い出は大切に胸に仕舞っておきたいな~と思う。

 

私は時折本当にアイドルのおたくが向いていないなぁと思うことがある(メディアを追うのがとても苦手、大きなファンダムに入ることに苦手意識がある)ので、それでもここまで好きでいられているのは嬉しいし、今後も色んな7人の姿が見られたら嬉しいな~。ツアーで他の新曲聞けるのがすごく楽しみ!!と書いたら初日の宮城がもう明後日(明日)であることに気が付いた!!行く予定なので楽しみです。

 

小さな僕の大きな存在証明ー「翼グラフィティ」を中心にTHE KIDDIEの歌詞の話をする回

先日2023年の現場まとめでYOUSAY SONIC2023のことを書いていて、THE KIDDIEを久しぶりに見られたの嬉しかったな~と改めて噛み締めていたら、キディの話がしたくなったので、前から書きたいと思っていた話を書こうと思う。

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キディが活動していたのは私が中学生~大学生の頃で、特に好きで聞いていたのは中高生の頃だった。初めてライブに行ったのも中学の卒業前だった。メジャー後期になると曲があまり好きではなくて段々聞かなくなってしまって、ライブにも行かなくなってしまったんだけど、解散前のラストライブに久しぶりに行って、過去の曲が沢山披露されるのを聞きながら昔のことを沢山思い出して、あ~~私は彼らの音楽に支えられて学生生活を送ってきたんだな~~と考えながら泣いたのを今でも覚えている。

私はヴィジュアル系が好きだったけど、どちらかと言えばコテ系よりもポップなバンドを好んで聞いていて、その中でも特に好きだったのがキディだった。見た目はオサレ系かキラキラ系っぽいけど曲は全然違うし、何系?って聞かれると未だに良く分からないけど、カテゴライズしづらい感じも良かったのかもしれない。可愛いビジュアルと親しみやすいポップなサウンドもとても好きだったが、一番好きだったのは歌詞だった。

キディの楽曲の歌詞の多くを担当していたのはボーカルの揺紗だった。私は当時、揺紗の歌詞が大好きだった。そして、未だにこの人以上の歌詞を書くアーティストを私は知らない。*1

 

揺紗の歌詞には、感性や言葉の選び方に誰にも真似できない瑞々しさがあって、若さゆえの未熟さをそのままパッケージングしたようなリアリティがある。それでいて、そのリアリティを感じさせるのは決して安っぽい明け透けな言葉ではなく、どちらかと言えば抽象的な、哲学的な言葉を用いた表現であるのが、彼の歌詞の凄さの一つである。直接これと言われている訳ではないのに、抱えている現状や葛藤が想像できてしまう。

また、彼の歌詞には、追体験というよりかは今その場で起きていることを味わっているような、そんな鋭さがある。今聞いても、さっき体験して書いたんですか?と思ってしまうくらいに鮮明な、青さ。だからこそ、キディの曲を初めて聞いた10代の頃、まるで自分のことを言われているようだと衝撃を受けたのであった。

高校はそれなりに楽しかったけど、音楽の話になると友達とはたちまち話が噛み合わなくなり、何となく自分の好きなものを軽んじられている感覚すらあり、虚しさを覚えていた田舎の高校生だった。それでも偶に東京に出てライブに行けば自分と同じものが好きな人がこんなにも居るのだと実感し、いつか卒業してより広いフィールドに出たらもっと自分と考えの合う人に出会えますように、と願っていた自分に、揺紗の歌詞は深く深く刺さった。*2

 

当時、特に自分の心に刺さったのが「青」の歌詞である。

(※ここからの歌詞の解釈はあくまで私自身での解釈です。)

いろんな困難は付きモンさ 不安がどんどん湧いて渇れそうでも
たのしめればそれでいいじゃんって余裕 見せてよ
『明日はいい日になりますように。』
オヤスミの呪文に込めても 変わらないこと 気付いてるんでしょ

駆け出したなら 感じて越えて お節介な過去と未来に、

後悔と期待に 戸惑わないで

狭い世界にいる子供には将来のことは果てしなすぎるし、逆に今の現実は自分の使える手段が少なすぎて、不安もやるせなさも同じくらい感じるものだった。

遠回しに、それは誰にだってあるけど「楽しめればそれで良いんだよ」「待ってるだけじゃ変わんないから、自分のやりたいことやんなよ」と語りかける揺紗の歌詞は、生きるっていうのは自分が楽しむことで、それを実現するのは他でもない自分の行動であると気づかせてくれた。当時の自分は、それならこんな狭い世界は置いておいて、これからやりたいことをしようと、進学先やその後の未来のことを考えたのであった。

この歌詞は新しい世界の捉え方を同じ土俵に立ってそっと聞かせてくれる、良き友のような存在だな、と思っている。

 

あとは「Prastic Art」の歌詞も好きだった。

飛び込んでく潜る、潜る 螺旋を描くように  
群れる足音 鐘の音をとめないで
捩って落とせ 整然と畝る 僕だけの宇宙

ヘッドフォンの向こう 嬉しかったんだ また絡み合う夢とリアル
大人になるにつれ広がっていく ギリギリの第 9 話

「捩って落とせ 整然と畝る 僕だけの宇宙」って正に"自分だけの世界"の表現で痺れる。それが誰かの存在でヘッドフォンの外に広がっていく様子の描写に、自分をライブに連れ出してくれた友達の存在とか、東京に出た時の世界が開けた感じとかを重ねて見ていたのかもしれない。

ただ、この歌は世界が開けて大人に近づいたからこそ、物事を素直に捉えられなくなることへの危機感も同時に描かれていて、両面性を自然に描いているのも魅力だと思う。自分の世界が変わっていくことを「第9話」「第10話」「最終話」ってドラマのように描いているのも面白い。キディは子供心を忘れずに常に楽しく音楽をやっていくというようなことをコンセプトにして活動していたこともあり*3、(特に初期は)大人になりきらないことの大切さみたいなメッセージ性が強い歌詞も多いと思う。(実際ライブで揺紗が「大人って本当に嫌だよね~」と発言していたのを聞いたこともある。)

この曲に出てくる「君」は"自分を連れ出した誰か"なのか"自分を変えた自分自身"なのか、どちらとも取れるように思うけど、どちらにせよ自分が自分らしくいるために近くにいてほしい存在として登場しているのかな、と思う。だからこその「大人になっても一緒にいてね」だと思うし。

 

他には「soar」の歌詞も好きだった。

偽りのない空の無限でさえ もう僕を癒せはしないよ
どうやら背中の羽根は真っすぐに 君に会いたいみたいだ

加速していくスピードで 誰も知らない世界へ
両手を広げる街が 囁く声を 道標にして
この空を裏切って 誰も知らない世界へ
どこまでも続く闇を この身に纏い 落ちていくよ

「そうさ、今すぐに。」

これは曲のエンディング部分の歌詞で、闇を纏って落ちていくというネガティブな表現に見えるけど、この曲の主人公は「本当の空を君と飛んでみたい」と思いながらも上手くいかない、代わり映えのしない日々を送っていて、だけど諦めたくなくて吹っ切って誰も知らない世界(=どこまでも続く闇)を進んでいくことを選ぶ…という物語なのだと思う。

主人公にとって、代わり映えのしない無限の空を飛ぶよりも、闇の中にあるかもしれない本当の空と君を探しに行く方がはるかに自分らしい人生なのだと気が付いたのかな、と思う。だけどそこに至る葛藤も盛り込まれている所にリアリティを感じる。

大人になると安定とか同調の方が重視されがちだけど、自分の本当にやりたい物事は忘れないように、ということを思い出させてくれる歌詞だな、と思う。学生の頃もこの曲を聞いて、ただつまらない日々を送る大人にはならないようにしたいと考えたのであった。

 

このように、揺紗の歌詞を心に刻んで学生生活を過ごし、一時期聞かなくなった時期はあったものの、今も好きなバンドの1つとして度々聞いている。大人の年齢になって聞くことで、学生の頃はあまり意味を捉えられていなかったけど、今改めて考えるとこういう意味だったのか!と感銘を受けた曲があった。それが「翼グラフィティ」である。「青」と共に1stシングル「Little SENOBI」としてリリースされた曲だ。(「Little SENOBI」というタイトルがもう最高である。) 

歌詞を見ていきたいと思う。

 

血を染めたナイフを 今度は盾にして
何を守れるなら 素敵な僕たちなんだろう?

邪な平行線 一思いに縦にしてみても
もう信じらんないよ そんなもんだよね

初めて聞いた時、Aメロから突然物騒だな!?と思った記憶がある。笑 でも実際は比喩表現なので、自分を守るのに必死で誰かを傷つけて(=血に染めたナイフ)、また保守に走ることが正しいのか?という問いかけなのかな、と思っている。後の2パラも楽な方を選ぶことが正しいのか?という問いかけなのかな、と。

 

打ち抜かれた衝動 埋める術を
手の平の上で 探していたんだ oh

けでども僕は僕を 知っていて欲しかったから
心の切っ先で ちっぽけな空を掲げてみたの

モヤモヤしながら何となく保守の姿勢で生きていた時、出会ってしまう。自分の心を揺さぶる存在に。でも子供の自分にはその衝動を埋める術は中々見つからない。ここで出会った存在はきっと"音楽"なんじゃないかな、と思っている。 この「手の平の上で探していた」という表現が若さ故の無力感の表現として上手すぎて惚れ惚れしてしまう。

上手い方法が見つからなくても自分なりに表現したいというガムシャラ感を感じる歌詞がすぐ後に続くのも瑞々しくて…とても好きだ。

 

夢見がちな方法で ようやくまた手にした現実も
離さないように 大事にしてね

少し飛ばすけど、夢見るみたいに行動していたらとうとうその衝動に追いつく術を見つけるのがこのターンなのかなと思う。音楽だとしたら一緒に奏でる仲間が見つかったとか、素敵な曲が作れた…とか、かもしれない。 「離さないように 大事にしてね」と離れた場所からそっと見守りアドバイスする先輩のような歌詞も、優しくて素敵である。

 

行き先の未来 取り合って 吐き出して
枷となった定めに 抗っていたんだ oh

突きつけられるのが 拳銃と理想郷 なんてね
残る選択肢は もう大声でただ泣き叫ぶくらいでさ

初めの2パラが少し難しいけど、夢見てたものに近づけたのに、今度はその夢を意識しすぎて考えが凝り固まってしまった、みたいなことの比喩かな?と考えている。

後の2パラは、改めて聞き直した時に一番上手いな~としみじみ思ってしまった箇所である。夢を追うということは、拳銃(=修羅の道を進むこと)か理想郷(=安定して平穏な道を進むこと)のどちらかしか選べない、ということなのだろうと思う。どうにもならなくなったらきっと泣くしかない。揺紗は有名大学を卒業している。安定した職業にも就ける中で、バンド活動をしていくことを決断した時にこういう気持ちだったのではないかな~と想像してしまう。

物によっては2つのことを並行して進めることも出来なくはないけど、何かの切っ掛けで選ばなくてはならない時がやってくることもある。自分にもいつかそういう瞬間があるのかもしれない、と考えさせられる。そのくらいリアリティのある比喩表現だな、と思う。

 

高く 高く 
どこまでも 高く 高く 念いを届けて
唯一無二の 小さな僕の 
大きな 大きな 存在証明を 掻き鳴らして

最後のサビである。迷っても悩んでも、自分が夢見て掴んだものを信じて、最終的にはとにかく自分らしく生きろ!というメッセージかな、と思う。「小さな僕の 大きな 大きな 存在証明」という対比はすごく生き生きとした表現だと感じる。抽象的なのにしっかりと様子が心に浮かぶ感じがして。

 

ここまで揺紗の歌詞の内容面で優れていると思う部分を勝手に語ってきたけど、揺紗の歌詞は言葉遊びもとんでもなく上手い。

「in one sence」の中の星の煌めきを表現するフレーズで「揺らめく時間差 ride on stars」と「閃く時間さ ride on stars」を同じメロディで繰り返すのとか、すごくお洒落だ。

 

あとは、「CRITICAL ELEVATION」のフレーズ。

衝動先行 心行方知らず 手持ち豚さん

夢の中駆け巡れ 手綱は切ったから

"手持ち無沙汰"と「手持ち豚さん」を掛けるって誰が思いつくんだよ…!?と真剣に考えてしまう。笑 しかも豚さんを駆け巡らせようとする描写と、手持ち無沙汰の退屈凌ぎをしようとする様子が噛み合っていて、上手すぎて恐ろしい(?)

 

本当に学生時代にこのバンドに出会えて良かったな~と心から思う。間違いなく人生の糧になっていると思うので。今回は歌詞にだけ焦点を当てて記事を書いたけど、曲も耳当たりが良くて聞きやすいのに、面白いサウンドが盛り込まれていてとても良く出来ているので、気になった方は是非聞いてほしい。あとメンバーもみんなオモロいです。メンバーのイベントとかで偶に5人集まって演奏してくれることがあるんだけど、何年間が空いても気の置けない仲間という感じで見ていて安心する。

キディはどうも事務所かレコード会社と決裂して解散したっぽいので、サブスクにもないし、iTunesでもメジャーの時の曲しか取り扱っていないようなので結構試聴ハードルが高いのが本当にもったいないのだけど、何卒……。

 

「CRITICAL ELEVATION」だけはあったので、貼っておく。

CRITICAL ELEVATION

CRITICAL ELEVATION

  • THE KIDDIE
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

追記

キディの時の揺紗の歌詞って、「君が悲しい時は僕が側にいる」という寄り添いではなく、「君がいないとつまんないよ、だから一緒にいよう」というような引っ張り上げる形の励まし方なのも結構好きだな、と思う。

揺紗は今他のバンドで活動しており、そちらのことはなかなか追えてないので時間を見て触れたいなと思っている。

*1:私が特に好きだったメンバーはこのボーカルの揺紗と、ギターの淳ちゃんである。

*2:大学で東京に出たら、自分と同じものが好きな人も、考え方の波長が合う人も探せば沢山いて、信じてて良かったな~と思ったりしたのであった。

*3: 回答その1 | [★ FROM THE KIDDIE]

2023年イベント・ライブまとめ【下半期】

静岡のTGC帰りです(?)上半期に続いて2023年下半期まとめ。

appleringo.hatenablog.com

 

★7~8月

・櫻井圭登・宮崎湧のマガジンズ〜不思議の国のマガジンズ〜

久しぶりの推しと仲良し俳優コンビの単独イベント!前回の続きで芝居パートは魔王と勇者がアリスインミュージックランドをテーマにミュージカルをする、という内容だったんだけど、女王とアリスの衣装がそれぞれ可愛くて最高だった。

推しの初脚本だったのだけど、お芝居を楽しむ気持ちとか2人でいると無敵な気持ちとかがすごく伝わってきて良かった。元ネタ知らなかったけどボカロの曲なんだね。女王の曲が色っぽくて好きだったし、マガジンズとしての新曲もすごくカッコ良くて好き!また聞きたいな。

ゲームコーナーで一番笑ったのは、客席借り物競争で客席だって言われてるのに自分のAirPodsプロ見せびらかした過ぎて楽屋に消える櫻井・2階から帰ってこないまま消える宮崎に巻き込まれて、松本さんが「オイ湧!!!!」って叫びながらステージに1人で立たされてる時間。松本さんいつも本当にありがとうございます…笑 あとbambooに所属してるのにバンブーの意味知らんかった推し。笑

2部の最後に2人が2人でいるとすごくハッピーだから、それをお裾分けしたくてマガジンズ始めたんだ~って話してたの可愛かった。2人を見てるだけで楽しいのでそれは伝わってくるよ~という…。曲中にそんなことある?というじゃれあい起きてたのはウケた。仲良し。イベント今年もやってくれるらしいので楽しみにしてる。ちなみに開催日が自分に縁のある日の開催だったから、特典会当ててその話できて嬉しかった。

 

仮面ライダーギーツ/王様戦隊キングオージャー 夏映画公開スペシャルイベント(サマステ)

・映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」公開初日舞台挨拶/公開記念舞台挨拶

・映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」キャストトークショー(関西)

・映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」バトンタッチ舞台挨拶付き上映

7~8月に開催された各種夏映画イベント。別記事にまとめて書いたのでそちらをご参照ください。初めての体験も初めて行く場所も沢山あって良い経験になった。

appleringo.hatenablog.com

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・色々な十字架 インストアイベント

フリー入場で友達がみんな行こうかな~と言ってて私もちょっと気になってたからご一緒させてもらった。シンプルに歌も演奏も非常にレベルが高くて(粒が揃ってる感じ)とても素敵だった!

聞いていたよりもっと初野さんが歌うまでとても良かった。花言葉が一番好きな曲だからアコースティックver.で聞く機会があって嬉しい。今度は普通のライブも行きます。全然関係ないけど自主盤で今日は何杢代なの?今日はエビライだよ、というやり取りをしていたのをどうも周りの知らない方数人に聞かれていたらしく?笑 笑った。

 

・EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023

初めて参加したエビライ。この記事でちょこっと触れた。

appleringo.hatenablog.com

私は元々エビダンのオタクではないのでよく知らないグループも沢山あるから楽しめるか若干不安だったんだけど、普段あまり縁のないキラキラのアイドルが歌って踊るのを見ていたらその雰囲気だけで楽しかった。(色んなマナーでモヤる所はあったけどね)

杢代くんが魔法をかけてでニコニコ踊ったり、ファンサで顔ハートをするのが可愛くて最高や!になった。衣装のスカーフが思い切りジャンプした時にフワッとするのも良かった。胸キュンセリフコーナーで微妙に滑ってたのは笑った。目の周りキラキラしてる~~!と思ってたらあとから上がった写真で本当にキラキラがついてた。

M!LKのテレパシーの時、欠席の柔太朗くんの代わりに口だけ開いたパネルが出てきてそこからメンバーが口だけ出して歌うというターンがあって結構笑った。優しさの形が独特だ(?)

アンコでリエネルちゃんのメンバーの子がギーツのファンらしく先輩におい仮面ライダー!って呼ばれてはい!?!って返事してたの笑った。2人で変身ポーズしてた。

 

RSK SUMMER LIVE 2023 花火

家に来ていたフォロワーに連れられて行ったんだけど、良輔さんの歌だけをじっくり聞く機会って今までなかったから、良輔さん歌うまいな~~!と思った。自分の声に合う歌い方をしっかりわかってる人の歌だ…と思った。しっとり系メインでバラードを沢山聞けたのもあったかもしれない。(バラードって歌の上手さがハッキリ出るから…) 花火、優しくてすごく素敵な曲だなと思った。

たけすけさんとのコラボパートもあって、たけさんがオタクのペンライトに対して、怖い!止めて!振る時指示だすから!っていうたけさん笑った。良輔さん「そんなこと言う人初めて見たぁ」

 

★10月

・杢代和人 フォトエッセイ「365」発売記念イベント

東京だけじゃなくて名古屋FSの次の日にやるよ!と発表されて慌てて宿を取り直した(?) 前日のFSで最前座ってたんだけど、お渡しで あ!て顔してるからなんやと思ったら昨日最前のこの辺!座ってたの見ました!て言われてエーー!?と言ってしまった。記憶力…。

あっち向いてホイは名古屋でも東京でも負けた。彼はあっち向いてホイがめちゃくちゃ強いです。(謎の英語の翻訳文みたいである(?) ) そして近くで見ると本当に目が大きいな~と思う…。

 

・bamboo カレンダーサイン会2023

年に一度の推しのサイン会~!例年より一回一回がゆっくり話せたのでめちゃくちゃ楽しかった♪ 好きな所に書いてもらえるからリクエストして爆笑しながら推しが色んな所にサインしてくれるの本当に楽しいのでずっと続いてほしいイベントである。

詳しくは書かないけど、大分前に達成できなかったことがあったので(?)今回もっかいやってくださいよ~って話してみたらやってくれたので達成できて嬉しかった!最後の周回で、最後なので…挨拶します…ありがとうございました…って言ったら、こちらこそ…って言いながらいつも出る直前まで気を付けて!!って言ってくれるのが本当に優しいな~と思った。

 

★11月

・原因は自分にある ARENA LIVE 2023「因果律の逆転」

本当に良いライブだった~~!開幕バーン!って音鳴ってうわっ!って驚いてたら幕が下りて、杢代くんは銀髪になっており、初っ端これは、夢___!?!になりかけた。連番のお姉さんが取ってくれたチケットがセンステの斜め前、横を見れば数m先にトロッコみたいな最高の席だったので感謝…。(チョコループの時にもくトロッコがすごく近くで止まって、サビ終わりの顔をきゅ~てする表情があり得ないほど可愛かった)

セットも演出もかなり力入ってたし、メンバーの気合いの入り方もひしひしと伝わってきて驚くほどあっという間に終わっちゃったライブだった。私たちが原因になるってことだろうな~とは思っていたんだけど、原因は自分にある。で始まり、原因は君にもある。でラストを閉めて君たちが原因だ!って宣言して答え合わせをして終わるのが鮮やかすぎてすごく良かった。7人のこと、もっと大好きになった。

Mr.Androidのパフォーマンス見たの初めてだったんだけど、無機質と人間味の合間みたいな振り付けがすごく印象に残った。あととにかくジュトゥブが可愛くて…好きだ…になった。蝋燭も素朴なのに広い会場にもすごくマッチする曲で聞いてて心地よかった。杢代くんが本当に蝋燭を付けてたんだけど、なかなか付かず、音楽も待ってくれてメンバーも待ってくれていたので応援した(?) Museum:0はセットもカッコ良かったけど、激しい曲なのにメンバーが全員すごく笑顔で踊っているのが印象的だった。歯が見えるくらいの笑顔のメンバーもいて、重く激しくというよりも"あなた"がいて生まれた1枚ということで、そういうストーリー付けがされてるんだなーと思った。

ていうか杢代くんがセンステにいた時に見えた横顔があまりにも美しくて、こんなに美しい人、この世界にいるんだーって改めてびっくりしちゃった。アイドルのオタク絶対続かんと思ってたけど、今年もまだまだ好きでいられそうで嬉しい~。

 

・第3回 EBiDAN スポーツマンヒップ

初めて聞いた時「テニミュの大運動会みたいなこと!?」って思ったけどまあ大体そうだった(?) 笑 Colorful Monkeys負けてしまったけど、世梛くんを奉る登場めちゃ笑ったし、杢代くんはドッジで最後の最後に大活躍してるの見られて嬉しかった!ワンエンみんな、腕力が強すぎる。カッコいい。あと借り物競争がハードすぎて笑った。

猫耳チョコループ可愛かった~~!自分の顔Tだったの笑ったけど。笑

 

・櫻井圭登 1st リリースライブ

推しの初ライブ。急に楽曲リリースするって聞いた時はめちゃくちゃ驚いたけど、推しの歌が大好きなのですごく嬉しかった…。オリジナル曲もカバー曲もどれも推しの優しくて繊細な歌声にぴったりで聞いててやっぱり歌が好きだな~…と思った。

オリジナル曲3曲の中だと音源はクレヨンが一番好きかもと思ってたんだけど、生で聞くとMASSIVEが一番のびのびとした歌声を聞けて好きだった!(特典会で推しに伝えたら、本人もライブ映えするよねと言ってたので)

1部はマイクスタンドを使い忘れてごめんねてナデナデして謝ってたのが面白かったし、2部の方がリラックスして歌えてて、最初のバラードからのよすががめちゃめちゃ暖かい歌声で沁みたし、1・2・3の時の煽りすごく楽しそうで良かった。俺歌わないから!みんな頼んだ!っていう煽りは斬新(?) 

カバーのセレクトが超推しの趣味で良かったんだけど、2部で歌ってたイエスタデイが推しの繊細で温かい感じの声の雰囲気に合う曲で好きだった。歌詞で真っ先に選んだというアカシア、そういえば昔今なんの曲好きですか?って聞いたらアカシア超良い曲なんで聞いてください!って言われたの思い出した。2部で水取ってきてこれがアーティストかぁ…みたいな話をしながらそのまま水を置きに行き、「飲んでなくない!?」って言ってたの笑った。来てくれた友達もみんな楽しんでくれて嬉しかった!!

あと特典会で前からずっとやりたかったポーズで撮れて嬉しかった!!懐かしいな!?て言われて笑った。

 

・にごダイブ!

各々役者がキャラ作ってきて発表して実況者のむつーさんがTRPGについて教えながらゲームをプレイするっていう新しいスタイルのイベントで新鮮だった。仲のいい俳優の集まりだったのでチームワーク良く進んでいくから面白かったけど、一回の時間が長い上に朗読劇より動きがないから…ちょっと…疲れてしまった…(特に1部)。シナリオは2部の方がゲーム感が強くて見てて面白かったな。推しのTRPG上の作成キャラのビジュアルが、事前の動画だと本当にどんなキャラ、、!?と思ってたのでちゃんとカッコいいキャラが出てきて安心安心 チャラいキャラだったからなのか衣装が素足サンダルなのも笑った(?)三好くんも聞かされてないまま急に発表された裏設定も面白かった。

2部の挨拶で推しが「SNSで僕がキャスティングしたんじゃないかって言われてるんですけど…違います!!スタッフさんが櫻井さん、皆さんと仲良いんですよねって選んでくれただけです!ww」って言っててめちゃめちゃ笑った。久しぶりのいのちとの絡み見られて嬉しかったな~相変わらず気の置けない関係性!みたいなのが伝わってきて。

 

★12月

さくらしめじ TOUR「ゆくえ」

さくらしめじJUNONで見た頃の小さい彼らのイメージしかなかったので、エビライで歌声を聞いて良い成長をされている…!?と思いながらアルバム聞いたらとても良くて、そのアルバム引っ提げたツアーが開催されるって聞いて行っちゃお~になった。彪我くんの歌とギターは優しくて芯が強い感じで素敵だったし、雅功くんの歌声も真っ直ぐ通る感じで良かった…。

アルバム曲も定番の曲もバランス良く聞けて嬉しかったな~。エンディングの持ってる雰囲気がとても好きなので聞けて嬉しかったし、彪我くんの才能…!になった。

多分慣れない箱だったのであろう、倒れちゃった子がいて、その子を運ぶために出ていった子達が戻ってきたENの最後に、あの曲聞けなかった人いるよね?最後って言ったけどもう一曲演奏しますってMy Sunshineを2人のver.でやってくれて、優しすぎん?て気持ちになった。さくらしめじ、良い奴ら。

 

・111年目の中原淳一

中原淳一が昔から結構好きで、友達と見てきた。絵もデザインも今のカルチャーに通ずるものばかりで、本当に先見の明と才能が上手く合致した人だったんだな~と思う…当時のパターンの再現服が沢山並んでたのでよりそれを実感出来たしかなり見応えがあって嬉しかった。

この人は戦後と戦前では時代に合う和服の様相が違うからって新しい浴衣や着物を提案してたんだけど、デニムにりんごのアップリケだったり、ビニール皮革の帯だったり、かなり自由な発想でのびのびと素敵なものを作れる才能と行動力が脱帽ものだなって…。回り回って今の時代和洋折衷のお洒落と通ずるものがあるし。

女学生とか少女文化の展示での出品だと絵や文が殆どなので、人形も展示されてて嬉しかった!生で見たことなかったから。あと絶筆の作品も初めて見られた。

 

・圭登と尚弥のホームパーティ

ミュミュの新作が発表されたのを受けて、直接そうとは言わないが、思い出話しようやの会として高本さんやゆづちゃんも呼んで開催してくれたイベント。

久しぶりの4人のやり取りを見てすごく懐かしい気持ちになれた平和なイベントだった~!思い出のシーンのVTR流してくれるシーンがあったんだけど、私は柊先輩にお花を渡すシーンが一番好きだから、ゆづちゃんが選んでくれて嬉しかったよ。このダンスカウントが多くて難しかったんだよね(シャンテシャンテで通じるの笑う)、ゆづちゃんと丹澤さんの客席のシーンが…口説きのシーン台本なくて…とか当時の裏話を沢山聞けて嬉しかったな!

2部のジェスチャーゲームのワチャワチャ具合見てて楽しかったww ゆづちゃんが多分カエル?のジェスチャーしてるのを当てる側が推しで、「うさぎ!?違う!?え!?可愛いね!?!?」って叫んだのが面白すぎて。笑 北川さんへプレゼントしたいものを聞いて引きぎみの高本さんゆづちゃん…とかの雰囲気も懐かしかった。笑

 

・「仮面ライダー WINTER THE MOVIE」 初日舞台挨拶

1日有休取るのは難しそうな日だったのでゲンゲン大阪は止めたんだけど、どうせ見る予定だし午後なら行ける!と思って杢代くんいないけど両方行ってきた。

初回が取れた中で一番前入ったら一般最前だったのでウケた。瑠雅くんがホッパー1の真似でボケても誰もツッコんでくれないので、「誰かツッコんで!?」「今日杢代いないから、、」「杢代いないのキッツイな~」「私が杢代くんの分も頑張ります(←宮島おねえさん)」と度々杢代くんのツッコミを待ち続けるみんながいて面白かった。TTFC回でも瑠雅くんと簡がボケる度に「誰かツッコんでーー!」「杢代はよ来てやーー!!」になってたの本当に笑った。

フォトセッションの時に不在もくの代わりに藤林くんがバッファケミー連れてきたんだけど、運び方雑すぎて笑った。なんで俺だけケミーなんだ!?っていう音声がわざわざ入っててめちゃめちゃ良かった。

マジェードの発表前だったので、見てからりんねちゃん、好きになってしまう…になってた。心ちゃんが自分は変身したことないから、麗世ちゃんに変身は思いっきりやっちゃえ~~!とかアドバイス(?)してた話が可愛すぎた。

「一年間みんなを見てきて、どうにかなるって知ってたから!」って言ってるのに愛を感じてキュンとしてた。お衣装可愛かったな~!

 

・松田昇大「Monochrome」vol.4

友達の推しのライブにまたお邪魔してきた~。

前にお邪魔した時より歌が安定してるし色気があったので聞いていて安心感あって良かった!!!なんかの曲でバッて回ってたのカッコ良かった。友達のIRISのフリに対する感想が面白すぎて思い出す度笑いそうになる。

 

・K ONEMAN LIVE「Burst the beautiful hate2」

5年ぶりくらいに好きだったバンドマンを見てきた。当時通っていた友達と並んで見られたのがとても懐かしかった。

数日前にKさんが急に声が出なくなっちゃって、ほぼインストライブだったんだけど、私は当時好きなバンドマンのギターの音がすごく好きだったので、久しぶりに堪能出来てこれはこれでかなりいいな、と思った。新曲がジャジーでお洒落な雰囲気で、ギターのフレーズも跳ねる感じでとても好きな感じだった。

MCが想定より大分面白いし懐かしい話もあって友達と笑い崩れてた(?)青山RizM、多分今まで行ったことなかったのに2か月で3回も用があったの面白すぎる。

 

・ゲンジブの、ゲンジブによる、ゲンジブのための集い

現場納め、げんじぶだった。この前のぴあは半分相合傘もFoxy Grapeもセトリに入ってなかったからパフォーマンス見られて嬉しかったな~!ミュージアム衣装でFoxy踊る杢代くん、色気がありすぎてめちゃめちゃ良かった。振り付けもあるし、表情も色気だ!になった。間奏のところのフリ、好き。黒髪ハーフアップの現場納めサイコ~すぎる♪

要人くんぽい曲は蝋燭に投票してたし、杢代くんぽい曲は半分相合傘入れたからラッキー(なんで?って声も聞こえてたけどやっぱり私もMCの通りパシフィコのイメージが強くて)光咲ちゃんのセリフ代わりに言ってたの聞けたの嬉しかった。蝋燭のダンスもとても雰囲気があって素敵だった。惚れさせ対決でネギ畑って言われる杢代のオタク達…笑

パートチェンジは本当に難しそうだったな~。空人くんの潤くんめっちゃ雰囲気寄せてて大倉プロだったし、かなり戸惑ってる光咲ちゃんの様子も面白かった。光咲衣装で蝶になった潤くん(蝶になった潤くん??)がわたしを捕まえてごらんなさ~い♪って走り回ってるのめちゃめちゃ笑った。予想の斜め上すぎる。笑

雅哉くんのセリフパート来るぞ、来るぞ…!と待ち構えていたら、力みすぎて観測者◎%△●、、!?だったのは本当に見事に崩れた笑 凌大くんが言ってたけどメンバーと客席があんなに見事にみんな崩れ落ちるのなかなか見られないよ。笑

 

こうして書き出してみると、私は舞台も音楽もファッションも美術も物語も大好きで、興味の幅が広い分、全部が色んな形で作用しあって自分の思想を形作ってるんだなぁと改めて思った(?)一極集中だとポップカルチャーを比較して面白さを感じるみたいな思考は生まれて来ないし…。

ただ自分の中での流行りも勿論あるから、それを実感出来るのも面白い。去年一昨年辺りはプリパラ見終わってから漫画以外のアニメとか二次元っぽいものはあんまり食指が動かなかったっぽい。(代わりに仮面ライダーにハマっていたからでは…)今年はまた好きな作品が動くから変わるかもしれない。今年も色んな文化に触れながら楽しく生きていきたいです♪

 

2023年イベント・ライブまとめ【上半期】

今までイベント系の年末まとめは書かなかったんだけど、

普段記録がわりに使ってたXことTwitterの今後が危うくなり、鍵垢遡るのが大変になったことから、ざっくり書き残しておこう~と思う。ひとまず上半期を。

 

★1月

・松田昇大 2nd LIVE 2023 ~Package~

友達の推しのライブ!松田さん、ファルセットがすごく綺麗だな~と思った。

あとLuv you crazyのダンスが素敵だった。手脚が長いのでステッキを使ったダンスが似合うよね。昔から音楽をやりたかったと聞いていたので、今楽しいんだろうな~という雰囲気を終始感じたのが印象的だった。

 

・小松昌平の盤・番・絆(BAN・BAN・BAN)! 第19回、第20回

推しがゲストだったので。ボードゲームをするのを見た後にそのゲームをテーマにした朗読劇を聞く…というイベントは初めてだったので新鮮だった。(そもそも声優さんの個人イベって初めてかも)

小松さんと推し、もう一人のゲストの三好さんはとある作品でとても縁があるのだけど、19回の朗読劇の小松さん書き下ろし脚本「ととのい伝 滝汗のサウナーたち」にその縁あるキャラクターに限りなく似た人たちが登場するのですごく笑った。「先生」という役名で一番客席がザワザワし始めて、色んなね、先生がいますからね?と説明しているのも笑った。小松さんと推しが2人並んで誰かに似た人(似た人)を演じて、「お前中々やるな」「お前もな」みたいなやり取りを見られる日が来るとは思ってなかったので、すごく嬉しかった!!

最後小松さんにどうでした?って聞かれて2人が順番に「役作りとかあんまり必要なかったです!」「言ったことのあるセリフとかありましたよ!」って言ってて無理だった。笑 小松さんと推しが当時お互いのその役を演じるのを見て互いの演技に影響し合っていたという話がめちゃめちゃ良いな…と思った。

ボードゲームは20回のまじかるベーカリーが印象に残ってて、みんなで協力して焼き上げましょうね!!って言いながら焼かなきゃいけないパンを増やしてドロンする推しと小松さんが裏切り過ぎて本当に笑った。1人残される三好さんのパンチャレンジはかなり手に汗握る展開だった(?) 3人ともサイコロ下手すぎる。笑

 

・後藤大個展 ホシノキオク

好きな友達がいて、一緒に見に行ってみた。私が後藤さんのことは詳しくない(のに何故か3か月後にアートの話をしているのを聞くことになるが…笑) けど、人間よりも無垢で神聖な存在になりたい気持ちがあるのかな~というのが感じられる作品が並んでいた。

描いてる猫のキャラクターが可愛かったので、小さいマスコットとかあったら欲しいかもしれない。

 

★2月

・超英雄祭KAMEN RIDER × SUPER SENTAI LIVE & SHOW 2023

モリミュで有休取ったばかりで定時で走っても開演間に合わないし(武道館だったら間に合ったのに…)無理かなと思ってたんだけど、ギーツのキャラソン歌うよ~?という匂わせを見て走って行くことにした。ドンブラが先で助かった…(本当は全部見たかった!!)「月ノミゾ知ル。」と共に入場したの面白すぎる。横アリでギャルピースをするドンブラの面々たち…可愛い。

ギーツのトークパート、福さんがただのオタクなのが可愛くて笑顔で見守ってた。出演決まる前はバッファが一番好きで、簡くんもバッファが好きで…という話で、みんな、俺!?になってたもくちゃん可愛かったし、チーム上から目線という分け方笑った。道長くんの夢女になれることあるんだ、という気持ちに(?) そして「Undead Fire」聞けて来て良かった~~!になった。あと佐藤くんのダンスがとんでもなくキレキレで経験者か!?と思ったら経験者だった。大盛り上がりだった。

超英雄祭初めて参加したけど、錚々たるメンバーの歌が次々に聞けるのでめちゃお得で楽しかった!!私はSOPHIAが好きなので、松岡さんの歌が沢山聞けて嬉しかった。あと、ウィザード10周年て聞いて嘘!?てなった。(Life is SHOW TIMEが好きで良く聞いていたため)

 

・櫻井圭登 Birthday Event 2023

推しのバーイベ。30歳の節目だから、俳優人生丸々振り返る感じで懐かしい話も沢山聞けて嬉しかったし、コメントも本当に色んな人から来ていて、皆が口々にアツい男、ストイック、変な所もあるけど突き抜けててそこが良い、根からの舞台俳優、歌がうまい等話していて、それって私が推しの好きな所だし、演者側と表を見ている私たちに伝わっている人物像が一致しているのが嬉しかったな。

ほさかさんと推しの思い出が聞けたのも本当に嬉しかったし、末原さんと三上さんのコメント来た時嬉しすぎて変な声出そうになった。笑 推しを好きになった原点でもあるのでじっくり当時の話を聞けて嬉しかったな~。あと一色さんのコメントは本当に愛があって素敵だった。砂川くんの急な問題面白過ぎて崩れ落ちた。笑

昔の作品と最近の作品で聞いてみたいことがあったので、どちらも質問採用してもらえて嬉しかったな。(当時と今から見た自分とその人物の似ていた部分がどう変わったか~という点) 撮影会でちょっと昔の話出来たのも嬉しかった。

 

・Yurie Sekiya exhibition My♡Room

大好きなせきやゆりえさんの個展!わたしはせきやさんの描かれるもちもちしたギャルの女の子が好きなので、そんなギャルちゃんたちの日常を見られるような絵が沢山あって嬉しかった。いつもカラー絵が多い中でモノクロの作品が多い印象だったんだけど、それがオシャレする前とか、帰宅後リラックスしている時の何気ない家でのワンシーン感を強調しているのが素敵だった。

 

・原因は自分にある。「無限の終わり」リリースイベント

柏、朝7時。(「シブヤ 午後6時」みたいに言う *1 )

苛酷すぎる初現場だった(?) 詳しくは下の記事書いてるのでそちらにて。appleringo.hatenablog.com

 

★3月

・五美大

お友達が出展していたので、案内してもらいながら見て回った。大学によってガラリと雰囲気が変わるのも面白かったし、未来のある沢山の作家の作品を見られて嬉しかった!「どんな作品が好き?」と聞かれて「生を感じられる作品、かな…」と答えたの後から考えるとスケールデカくて面白かったな。

 

・砂川脩弥 ファンミーティング 2023

お友達に誘われて行くことにしてたんだけど、後から推しがゲストになってラッキー♪だった。砂川くんと推しの会話はすべて時間がゆっくりに流れるので、癒し空間…だった笑 天然ふわふわパンケーキ対決めちゃくちゃ笑ったんだけど、推しですらツッコミに回ってしまう砂川くんの天然さを堪能できた(?)笑

出題者がキーワード見てエチュードでもう1人にそのワードを自然に言わせるゲームで、推しが例の「ずっと一緒にいろよ」を言う側になってしまい、「?これ俺じゃなくない!?」となり、砂川くんがやってくれた(ちゃんと後ろ向いて)。笑 あと沖縄地元民のおじさんになる砂川くん怖かったんだけど、つられて女の子の役になってしまう推し。笑 シーサーケルベロスを見た推しが言葉に詰まり「カッコい~(棒読み)」を絞り出したのも笑ってしまった。(シーサーケルベロスって、何???)

 

★4月

・松本祐一の出張!おきゃく場所

松本さんのイベント。とても良い番号を引いてしまって笑った。学さんとの喋りも面白かったし、推しと良輔さんがワイワイやってツッコミに回る松本さんの図に本当に安心した。笑 忘年会の質問採用してもらえて嬉しかったんだけど、モニターの破壊を全員鮮明に覚えてるの面白いし、マリカーそんなに嫌だったのか…良輔さん…という。笑

松本さんはいつも推しのイベントでMCをしてくれるんだけど、大変だったことは推しと仲良し俳優がいつも2人の世界に行っちゃうから引き戻すのが一番大変!と言っていて、心当たりがあり過ぎて…。相方のせいにする推しにウケた。推しが松本さんからダンディの奥義を受けてて、まず髪を切ることから始めるのが良いって話してて、そうなんだ…と学んだ(?) ところで、桜の木が生えてる屋上って何なんですか?笑

 

ヒプノシスマイク 9th LIVE ≪ZERO OUT≫

合同ライブ初めてだったんだけど楽しかった~!友達と連番したんだけど、すごく良い席でめちゃくちゃ良く見えた。一番好きなのはナゴヤだから(単独に行った)、久しぶりにでらすげぇ宴のパフォーマンス見られて嬉しかった。

2日目に行ったんだけど、私は理鶯と銃兎のコンビが好きだから、デュエットでPrivate Timeが披露されて膝から崩れ落ちた。曲中ずっと別の場所設定だから対角線上で歌ってるのに最後にカンパイしに集まるのが…大人の関係性の築き方…で…。ちなみに二郎が好きな友達はBB's Cityで飛び跳ねてた。(正反対の喜び方でウケる) トロッコで野良猫をさがしていますするあまちゃんとても可愛くて…。実は私も次男末っ子コンビ結構好きなので、最後のにらみ合いで笑顔になった。夜光虫の榊原くん、かなりディズニープリンセスだったから友達に耳打ちしたら爆笑してた。(最後のキャスト全員出てきた所で榊原くんのハート爆撃をくらった)

ノバスも好きなのでUNITED EMCEEZのノバスの掛け合いかなり目の前で見て背中合わせ、アリガト~…という気持ちになった。あと印象に残ってるのは、絆で簓のお尻合い~のパートの時に竹内さんが葉山くんに思い切りケツアタックして、葉山くんが何事!?!って顔してた所。笑 めっちゃ笑った。

しかし有明アリーナの可動席が暴れる用に作られてないのでガッタガタ揺れてて酔いそうで、楽しかったけどしんどかった…。終始揺れてたわけではないからどうにかなったけど、ずっと揺れてたらリタイアしてたかも。辛い。

 

団地のお姫様を今日もゆく

ツイッターで見掛けてお洋服可愛いな~と思っていた作家さん(たうさん)が個展をするというので見に行った。インスタに上がってたルックを見て一番気に入ったスカートの実物を見たら本当に可愛くて、お買い上げしてしまった。他のお洋服も細かなディティールが丁寧に作りこまれてて、じっくり見られて嬉しかった。

「団地で逞しく生きるお姫様のお洋服」というコンセプトも、たうさんが考える"可愛い"の形が現実に溶け込んでいるものなんだというのを強く感じられて素敵だった。もっと沢山普段から可愛い服を着よう、と思った。

 

・YOUSAY SONIC 2023

ホリ譚に行く予定だったんだけど中止になってしまったので、被ってたから行けないな~と思ってたこちらのイベントに。学生の頃大好きだったTHE KIDDIEのギターの方の誕生日イベだったんだけど、そのバンドが限定復活するのと、他のメンツも懐かしいセレクトだったから行ってきた。ご本人が言ってたけど本当に同窓会みたいなメンツ。笑 武瑠が年取らな過ぎてびっくりした。

THE KIDDIEはトリだったんだけど、今まで色んなイベントでポツポツと復活してた時には演奏してなかった曲をやってくれて本当に嬉しかった!!!令和にNOAHの合唱が出来る日が来るなんて…。いつも割とクールな表情の淳ちゃんも最初からニコニコして楽しそうだったのが印象的だった。淳ちゃんとそらおが背中合わせで弾いてるの見られたり、smile.のツインギターの重ねも久しぶりに聞けて、行って良かったな~と思った…。

会場で後ろから誰かに話し掛けられたと思ったら学生の時の友達でびっくり!会えて嬉しかったな~。

 

・NonSugar 2nd EVENT「ノンスイートホットペッパーチリペッパー!」byプリパラ

合同ライブで見たノンシュちゃんが本当に可愛かったので、沢山見たかったから単独行けて嬉しかった。やっとシュガーレス×フレンズを生で聞けて嬉しかった~!衣装もダンスもザ・アイドルなので見ているだけで楽しくなる。トレジャー♪マイ*ランド!!!のワイワイ冒険してる所とか、夕日に向かってしんみり歌ってるのも青春ぽくて可愛かった。

私は日雅ちゃんのお顔がとっても好きなんだけど、ちりちゃんメイン曲で傘持って登場して扇子で舞ってたのが美しくてしなやかで素敵だった~~!ゲームパートでアーチェリーをもう1回やらせて!っておねだりするのも可愛かった。1回目のじゃんけんは可愛く見せてくれたのに2回目はめっちゃ雑なみにゃみとななみんも良かったです。3人とも本当にカワイイ!!!

そしてお披露目だった新衣装、新曲同様にいつもとガラリと雰囲気が変わって大人っぽい感じでとても好みだった。レザーが入っているのが素敵。プリティのライブは本当に衣装が可愛くて…それだけで見ていて楽しくなる。

 

・「サラウンド」3巻 発売記念トーク&サインイベント

好きな漫画家さんのトークが聞ける貴重な機会すぎて真っ先にチケットを取ったイベント。紺先生も田沼先生も大好きなので、和やかに作品作りのお話やキャラクターの細かなお話が聞けて本当に嬉しかったし、作品にこめられたハッとするような思いなども聞けて有意義な時間だった。特に印象的だったのが「彼らを良い子だとは思ってるけど"見本"としては描きたくなくて、こういう人もいるんだよという形で描いてる」というお話で、読んでいるとそれはすごく伝わって来るなぁと思った。

あと、普段フツーにいそうな男の子ばかり描いてて(手癖で目が小さくなりがちだそう)、少し前に登場した前野くんというイケメンキャラを描くのに目を大きく、眉毛と目を狭くして描いてて…ってお話しされる中で、田沼先生と「イケメンだから目を大きくしようって発想が…な…うちらまだまだ浅いな…」って結論付けてたのが面白かった。笑 紺先生の熱海くんの推しとかも聞けた。笑

サイン会はイラストまで描いていただけると思ってなくて一番好きなキャラ描いてもらった~!編集部の方が何で知ってくださったんですか?って聞いてくれてお話ししたのも面白かった。笑

 

★5月

仮面ライダーギーツ GOLDEN DESIRE NIGHT

飛天イベ。結構後ろの方の席だったんだけど楽しめた!ショーパートは結構コミカルな話で、ライダーが各々挑戦するパートが面白かった。笑 スピーチ挑戦でえー…では宴も高輪ですが…って話し始めるバッファ、笑う。

トークパートはハムスターウォーズ(なんやそれ)で一番ハムスターっぽい動きを15秒間した人が勝ち!だった中で、本気でセットの階段に歯を立てて齧り付いてた杢代くんが面白すぎて無理だった。笑 双眼鏡覗きながら待ってwwこれ本当に齧ってるwwwって爆笑してしまった。プロのハムスター…。

歌パートはOdds n' Endsの初披露がめちゃめちゃ良かった!最後の道長大智でベロバを支える椅子になる振付、ジャマガ組3人の関係性を表わしててすご…くない!?!になった。サビの振り付けもとても好き。

 

ワールドトリガー the stage リリースイベント

ニッショーホールの地底席、嫌すぎると思ってたんだけど、別にそれほど地底じゃなかった。

やってみたい(気になる)キャラで推しが麟児さんを兼役でやってるけど、純粋にファンとして演じる時に麟さん今何してるのかな~とか考えると話してて、植ちゃんに「友達か?ていうか麟児のこと麟さんって呼んでんの??」とツッコまれてるの面白かった。

敵の位置を教えろ!!のシーンで植ちゃんと台詞がずれたことがほぼなかった~という話から、前作からの積み重ねで横で…一緒に台詞を言うことが出来て…本当にアツかったですね~いや~本当にアツかった…って熱く語るので植ちゃんに「ファンか?」と言われる推しも笑った。植ちゃんはいつも的確なツッコミをくれて助かる(?)

 

・杢代和人 写真展「stem」開催記念イベント

杢代くんの写真展イベント。スペシャトークの現地観覧の当選メールが届いて本当に嬉しくてルンルンしながら行ったんだけど、入ったら30席しかなくて結構びっくりした…。後藤さんとの作品作りの話とか直接聞けて嬉しかったし、帰りにみんな当たったってことでしょ?強運の持ち主!って言ってくれたの可愛かった。

かなりアート寄りの写真展だったので、被写体は同じなのにそれぞれのコラボアーティストさんによって全くアプローチや雰囲気が違うのがすごく面白かった!私はぬいぐるみの国の王子様が好きです。可愛い。特典会も楽しかった。

 

宇野結也 Birthday Event 2023

推しがゲストだったので行ったんだけど、初めから終わりまですべてが盛りだくさんでここが特に面白かった!みたいなことが書きづらいくらいのイベントだった。笑

推しが宇野さんに「人間力が強い」って言ってて、すごく納得してしまったな。宇野さんは推しのこと「逆に守ってあげたくなっちゃう」て言ってたけど、確かにふたりって佇まい的にも演技的にも正反対かも、と思った。推しがスプの時に稽古場でも包み込むような優しさがあった~というような話をしてる所にあんな役だったのに??ってツッコんでるの笑ってしまった。あと杉江さんへの印象が全く一緒なの笑った。どこで話が出ても笑いを掻っ攫う杉江大志…。

口パクで相手が何言ってるか当てるゲームがあって、宇野くんが出題側で"安心してください、履いてますよ"を言うターンがあり、推しが「あ!!安心してください、履いてないですよ?」って勘違いしてて爆笑した。宇野さんが「それはただの変態だよ」と宥めると「そっか本当は履いてるんだ…」と納得する推しも、「一旦安心させて履いてないのは質が悪いよ…」と冷静な分析をする宇野くんも面白すぎる。

罰ゲームで宇野さんから推しへのフワちゃんの状態でパワー!やってほしいていうリクエストがあって、「元気な人だよね?じゃあパリピっぽくやるね!」って言いながら、ヨーヨー!盛り上がってるか!?俺はパリピだぜ!パワー!って言ってて斬新でおもろかった。宇野さん「パリピは自分でパリピって言わないと思うよ」

宇野さんはツッコミが冷静で優しいなぁ。

 

・北川尚弥バースデーイベント

去年に引き続きまた大阪会場のゲストだったから、すぐ新幹線取った…。笑

推しは北川くんのことが大好きだから…沢山お喋り出来て良かったね…という気持ちで見守ってしまった。初っ端の話が会うの1年ぶりで、前に会ったのがサイステの楽の後に推しが家で良いお肉と大量の酒を用意して一緒に焼肉した時で、自分は全然食べないのに俺のために肉焼いてくれて、食べないじゃん!って言ったら、俺はなおやが食べてるの見てるだけでお腹いっぱいだから良い~!って言われて、最終的に酒が足らず手を繋いでコンビニに買いにいったという話で、何???になった。笑

2人の写真振り返りコーナーもあって、初めがちむらぎで推しの家に集まった写真で懐かしい~!になった。サイステでハート作ってる写真もあって、推しが北川くんの楽屋押しかけて撮影会みたいにポーズ指定して撮った写真だってバラされててウケた。

推しが役者以外でやりたい仕事がパン屋という話で、居酒屋で知らんおじさんに仕事聞かれて酔ってたのもあってパン屋!て答えてたの教えてくれて、北川くんも面白くなって何焼いてるの?て聞いたらメロンパンのしましまの所作ってる~~みたいなよくわかんないこと言ってたの笑った。

2部の駄菓子を決めた値段分予想で入れるゲームも面白かったな 推しはきなこ棒当てるの得意らしいです(何情報?) あと気配切りでお尻叩き合ってるのシュールだった。

 

・せきやゆりえ ライブペインティング

せきやさんのライブペイント!開催されても予定が合わないことが多くて、何年前かわからないWEGOの壁ぶりだったと思う…。笑 下書きほぼなしで何もない所から迷いなくキラキラの瞳が出来上がっていくのを見ていると本当にすごいな~と思う…。淡いグラデーションが出来ていくところも好き。人魚のキーホルダー欲しかったから売り切れてなくてありがたかった。サインしてもらう時に、今日の服人魚みたいで可愛いね!?って言ってもらえて嬉しかった。笑

 

まとめてみると推し関係以外は結構ノン・セクション…笑 面白そうなものは見に行ったらいつか何かの糧になるかな、という考えなので、今年も色々行けたら良いのかなと思っている。今度下半期も書きます~。

観劇総括【2023年】

あけましておめでとうございます。年末に書き終えられなかった2023年観劇まとめを書きます。

今年は体調不良の降板もあって推しの出演作品がすごく少ない年だったし、某作品*1にハマってイベントに通っていたけど、その分観劇数が少ないとかは別に、なかった(?)

 

★1月

『暴太郎戦隊ドンブラザーズショー ドン3弾 特別公演「"キジのおんがえし„……という おはなし」』

これを観劇に含めるのか微妙な所だけど(?)後ほど書くイベントまとめよりは、観劇に入れておくか…ということで。ヒーローショー初めて見たんだけど、奈落落ちとかワイヤーで客席の上飛んでくのすご~い!と思いながら観ていた。

猿原さんのタロウへのまったく君ってやつは…が生で見られて嬉かった。カテコでまったく君って奴は、投げキッスくらいしたらどうだ!?サービスだぞ!って言ってて、タロウが低速投げキッスしてて可愛かった。

 

星組公演『ディミトリ/ジャガービート』

初めての宝塚。感想は別で書いてるので、詳しくはそちらで。

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★2月

ミュージカル『憂国のモリアーティ Op.4 -犯人は二人-』

モリミュ!原作が好きなんだけど、Op.3を観劇してすごく良かったから続きが観られて嬉しい。私は藤田玲の悪い男が大好きなので(前も書きましたね)ミルヴァートンが暗躍するシーンが、歌声も表情もめちゃくちゃ腹立たしくも「絶対悪」として魅力的過ぎてすごく良かった…。海に落ちるシーンの書類が舞う演出もすごく好きだ。

基本的には平野シャロが一番好きなので一番意識的に見ていたんだけど、特に好きなのはジョンがメアリーを連れてきた前後のシーン。ケッコン!?てなったあと前のめりの姿勢でフリーズするシャロ、可愛いすぎて…。メアリーの推理聞いてる時の無意識に試すようなことしてるのもちょっと意地っぽいのが見えて人間らしくて好き。この天才ゆえのひねくれと人間らしさの塩梅が上手いのが平野さんなんだよな~と思う。(平野シャロの発する結婚という言葉は本当にすべて"ケッコン"だなって思う)

あと、改めてシャーロックが思考を巡らせてる時にバイオリニストさんがキュルキュル弾きながら周りを回るの、視覚的に頭の中がぐるぐるしてるのがわかってとても好き シャーロックの曲はいつもバイオリンがメインなの良いな~て思った。

冒頭の犯罪卿の曲のウィルの「罪深いこの魂を捕まえてほしい」が好きすぎる シャロの俺のやり方で捕まえる~のメロディラインも好き。あと、あとオープニング前のミルヴァートン・ウィリアム・シャーロックのハモりが本当に迫力があって好きだった。

観に行ったのが平日の真っ昼間と夕方だったのに満員御礼で、本当にすごいな、と思った…。結局面白い作品だったら客降りとか人気アイドルとかの名目がなくてもここまで埋まるんだよね…ということを感じるなどした。

初回が最前ドセンだったんだけど、贅沢すぎる…という気持ちになった(?)

 

舞台『咎人の刻印』

友達の推しが出ているので誘われて観てきた。最前列被ったから一緒に入ろと言われて何故か最前列に入れてもらった(何故?)

原作未読で観劇して、ビジュアルからもっとねっとりした感じの話だと思ってたから、思っていたよりも主人公同士が程よい距離で滲み出るような信頼と愛に気づいていく話だったのは見やすくて良かった。オタクの道に長くいるからこそ次の展開が読めてしまう部分はあったり、根本の脚本はあんまり…だったけど(原作改変要るのかな?と思う)。

松田くんのアクションが華やかでカッコ良かったのと、誠次郎さんの安定感のある殺陣が見られたのは嬉しかった。あと、愛に狂って壊れて最終的に主人公に救われるタイプの役を演じる杉江大志、本当に本当に見覚えがありすぎて困った(?)

 

★3月

『暴太郎戦隊ドンブラザーズショー 第4弾 特別公演「招く猫には何来る?Gロッソは大波乱で大団"縁"!」』

第3弾楽しかったから第4弾も観に行った。大団縁!ソノイニザに記憶を思い出させようとするメイン3人が良すぎたし、サルブラザーの痒いところに手が届くワイヤーアクションがとても良かった。カテコのはるかちゃんカワイイ~~!

あと、生の闇ジロウがすごく渋くて良かった!中通路でドンドラドントラコンビがアクションやってたのめちゃめちゃカッコ良かったな。そして雷蔵くんは生で見てもシンプルにイケメンだった。

 

舞台『ヒプノシスマイク-Rule the stage- Flling posse VS MAD TRIGGER CREW』

元々行く予定ではなかったのだけど、周りの友達からの評判が非常に良かったので急遽チケットを取って観に行った作品。私は前に少しの間安井さんのオタクだったから、乱数が決まった時に贔屓目で褒めてるオタクに引いてしまって、でも見たら自分もそうなるんじゃないかな~と思って避けてたのだけど、今回乱数に造詣の深い友達がすごく褒めているのを聞いてそれなら…と思って観劇した。

そしたら乱数と偽乱数の演じ分けがすごく良くて…偽乱数のただ明るいだけじゃない邪悪さを孕んでいる部分を良く表現されてて、この人演技上手いんだったな…と思うなどした。あと、ピンチになった時の死にたくない!!!が迫真過ぎて胸に刺さって…好きすぎた。

乱数は死なない!を言う帝統に、幻太郎がもっと艶かしく!て言ったのを帝統が聞き取れなくて、え??って聞き返し、幻太郎がバカっ!!て突っ返すの、めちゃくちゃにあの二人の空気感そのもので好きだった(多分アドリブ)。

銃兎の取り調べは急に別の作品に迷い込んだかと思ってかなり動揺した(?)

ライブパートの緑色のプリン全員に食わそうとする理鶯も好きだった。帝統以外のそれぞれのウゲー!顔を見るのが楽しかった。三心同体の「退いとけよ雑魚は」の所で急に裏の顔になる所、きっちり演じ分けててその切り替えもすごく良かった。あと久しぶりに見てダンスが好きだな~と思った…。

席はリセールで適当に取ったら3バル通路だったんだけど、至近距離サマトキが現れて白いな…と思いながら見ていた。。

 

あんさんぶるスターズ! on stage -Party Live-』

推しのサイレント卒業を未だに根に持っているので、卒業以来一度も行ってなかったんだけど、誘われたので推しのマブダチ俳優を応援しに行こうという気持ちで見に行った。初演~あんステフェスでもパフォーマンスされていた知っている曲がたくさんあったので、見ていて懐かしい気持ちになった!

原作はほぼノータッチなのでEDENの曲初めて聞いたんだけど、あんなにバチバチのEDMなの知らなかった。ダンスが一番ゴリゴリの振り付けでカッコ良かったし、松田岳の乱凪砂めちゃくちゃカッコよくって驚いた。(私は松田さんにあんまりダンスの印象がなかったため)

寸劇パートは以前よりもステージのあっちこっちで色んなアイドル同士のやり取りが起きていて目が足りないやつだ~と思った。あと紅月の傘の演出への既視感を覚えていたら演出がほさかようさんであることを思い出した。

かなり余談だけど、この日会場に向かっていたら自分が今好きなグループの生配信に遭遇してしまい、本当に驚いた。(遠くの陰からそっと見守った。)

 

★4月

演劇調異譚『xxxHOLiC -續-』

ホリ譚第二弾!キャストさんの体調不良で途中から中止になってしまったのが残念だったけど、第一弾同様にすごく凝った演出と女性役キャストの美しさを楽しめた素敵な作品だった。推しの美女姿が見られて大変ありがたかった(?)

詳しくは下の記事にて。

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『LILIUM-リリウム- 新約少女純血歌劇』

個人的にすーごく楽しみにしていた作品。TRUMPシリーズはソフィ側の話はいくつか映像で見ていて好きだったのだけど、リリー側のシリーズはまずLILIUMを見てから見てほしいと様々な所で言われているので、見なきゃと思っていたところで、再演が決まったので観に行くことにした。

一回しか観劇出来なかったのに、展開と人物の描写が鮮烈すぎて暫く頭から離れなかったし、音楽がすごく良くて!そちらも耳から離れなかった。終演後に天国よりも美しい地獄だ…と思ったのを覚えている。

一番の感想は、永遠の時間が生き物を狂わすことは、きっと永遠に生きている者にしかわからないのだろうな…ということ。"彼"の無邪気さすら感じる狂気の表現がすごく胸に刺さった。二人とも生き残って傷を舐め合えたら少しは救われたのだろうか…でも、これ(孤独)が永遠の命の必然なのだろうな…とも思ってしまった。

楽曲は「Forget-me-not」と「あなたを愛した記憶」が好きーー!なんてドラマティックなのだろうか、と思った。

観劇後に「マリーゴールド」「黑世界」も映像で見たんだけど、どれも本当に面白かった。「黑世界」のシュカとリリーの最後のやり取りがすごく好きだった。ハロプロ版も見たいです。

しかし平日のサンシャイン劇場が見切れまでびっしり埋まっている客席は圧巻だったな…。

 

舞台『ハリーポッターと呪いの子』

こちらは友達に誘われて観に行った。ハリーポッターは一作目しか見ていないという割とミリしらレベルだったんだけど、映像を使わないあらゆる技術を駆使して魔法を見せている演出を見ているだけでもかなり見ごたえがあった!

火とか水槽の演出は勿論、シンプルな部分ではあるのだけど、人や物が浮いているように見える絶妙なスモークと光の利用が面白かった。特にすごいなとおもったのは湖の中で泳いでいる表現で、シンプルながらも仕掛けが見えなくなっているのはすごい技術だな~と思った。

ストーリーも、ラストで全てが上手く行くというご都合主義ではないのがリアルな人生らしくて良かった。美山マートルがチャーミングでとっても可愛かった。

 

★5月

脳内クラッシュ演劇『DRAMAtical Murder』フラッシュバック

初演はノイズ√を観に行ったので、今回は別√でと思って紅雀√を観に行った。今回は永田さんが降板で代役として土屋さんが蒼葉を演じられて、土屋さんを見るの初めてだったけど、セリフ回しがかなりしっかりしているからサバサバしたお兄さんっぽさが強くて好きだなーと思った。

初演を観た時に思った、蒼葉が全部説明してて間延びしてる~って感じが若干改善されてる気がしたのが良かった。相変わらず読み上げるような説明セリフが多いのはノベルゲー原作だから仕方がないのだけど、若干そこまで言う必要ある!?にはなってしまうけど。紅雀√はシンプルな愛の描写が多いので、難しいことは考えなくても幸せになっていく過程を楽しめるのが良かった。(紅雀ルートが一番楽しいって言ってたことを岩城さんに暴露される土屋さん、真っ直ぐな感じが可愛いなと思った。笑)

ところでガリガリの体型が好きすぎて、岩城さんのミズキのビジュアルめちゃくちゃ好き~と改めて思ったりもした。(岩城さん、ねずみ観に行ってた頃出演してた人だ~ということに気がついた)

 

★6月

舞台『HELI-X ~スパイラル・ラビリンス~』

気が付けばヘリックスシリーズは初演から全部観に行っているのだけど、私は今作が一番好き。ナンバリングタイトルではないからこそか、個々の掘り下げとか変化がすごく良く分かる内容になってて、次回への布石を感じたり謎が解けた部分もあって面白かった!展開の辛さは相変わらずだけど…。

個人的に(皆そうかもしれないけど)オシリスが何を考えて行動しているのか知りたい部分があったから、今回イシスの存在によってそれが少し明らかになったり、人間らしい部分を垣間見ることが出来て理解が深まって嬉しかった。

実際、「悪魔」のオシリスが心を許していたイシスが生きていることを知って、どうして…ってブツブツ呟く時にそれまでと全く違う表情だったし、刺される所までは"本当に"殺して欲しかったんだろうな~と思った。でもイシスに躊躇いがあって、我にかえって逆に「私は、私だ」 を強く確信してしまったというか…。

長谷川さんが表現されるイシスが元々持っているであろう包み込むような優しさの描写が本当に素敵で、それがサッドネスの心を優しく溶かしていくシーンを見ながら、終盤まではこの人なら同じ孤独を持ったオシリスを止めて終わらせられるのかな~と思わせてくれたんだよね。でもそう簡単にはいかないのもそれはそれで解釈の一致で…。

「変わらなかった心」であるオシリスの描写と対応するように、「変わりゆく心」であるセーレが描かれていたのも良かった。イシスに絆されるのは何となく分かるし、劇中通して知らず知らずのうちに執着が芽生えて、全てを"合理性"で説明していた彼女が"側にいて欲しい"と話す変化が丁寧に描かれたことで、バラバラのイシスをかき集めて生き返らそうとする彼女の悲痛が真に迫っていて辛かった…。彩凪さんのキレッキレの殺陣本当にカッコよかったし、回るたびに衣装の裾がヒラヒラするのが最高だった。

最初ゆづちゃんと平野さんがW座長って聞いて、立場がバラバラの2人をどうメインに据えるの?と思ってたのだけど、最終的に全く違う道を通って「私は、私」という信念にたどり着いてシンメトリーになる(でもその裏にある思想は全く違う)のが…上手いなと思った。
サッドネスにとっては本当に辛い展開の連発だったと思うのだけど、物語を通して強く美しく成長する過程を見せてくれて嬉しかった。ドウモトがサッドネスと背中合わせで話すシーンすごくキュンとしたけど、裏切る…んだろうな…と思ってしまったから、最後の展開はやっぱりな~だった 。だけど一時でも本当に"君自身が好き"って思ってくれてた描写は、彼女にとっては一番の救いでもあったのかなって思ったりもした。それはイシスが背中を押してくれたことに関しても同じく。
クライは根が優しくて悪人向いてなさそうなのに、罪を背負いすぎた彼にはやっと愛すべき存在が出来て、彼女のために命を掛けられるのが幸せだったのかも…と思ったり。恋人って感じじゃないよね?と思っていたから"お父さんみたい"って台詞でしっくりきたね、と友達と話していた。
イモータルはいつも通りギャグパートを引っ張ってたけど、澄ました顔で「イモって付く料理売ったら、売れるんじゃないの」って去っていくサドネスちゃん可愛いし、スイートポテトとか!?にいや、イモって付いてないからダメなんじゃないか…とツッコむクライ、優しい。
カテコの挨拶が相澤さん赤羽さんだったんだけど、そのピュア~な挨拶に、アフトで平野さんが「もう客席みんな母性が溢れてたよ!全員が"私が生んだ"って錯覚したでしょ!」って話しててめちゃくちゃ笑った。
ヘリックス面白くて色々考えちゃって項目すごく長くなっちゃったので、その内個別記事に移すかも…。
 

舞台『キノの旅Ⅱ-the Beautiful World-』

2022年の初演が本当にも~~すごく良くて、推しの出演作で一番好きな作品が5年ぶりに更新されたくらいの作品だった。今回の第二弾も構成面で前回とは全く違った見せ方になっている一方で、初演の良さはそのまま引き継ぎつつ、新しい見せ方も提示してくれたことで一層深みがあって小説の持つ雰囲気を舞台らしく落とし込んでいてすごく好きな作品だった。2023年のマイベストは本作であると思う。(全通もしたし)

途中主役の相棒というメインキャストさんの降板があった中で、演出を練りに練って最後まで旅を続けてくれたスタッフ・カンパニーの方々には感謝しかないです。

詳しくは下の記事にて↓

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★7月

舞台『トレンディは突然に』

推しが急にゲストに呼ばれたので観劇したんだけど、数年前までのザ・CLIEっぽさ(?)をふんだんに感じられる作品ですごく楽しく観られた。

タイトルの通り、ベッタベタのお約束がどんどん展開されるんだけど、それを令和感覚の虹斗がメタにツッコんで…いたはずなのに!?彼もどんどんトレンディに飲み込まれることで、それに引き摺られて観客もどんどん"トレンディとは何ぞや"を理解していく流れが本当に面白かった!ずっと笑ってた。

ミユキ(青木志穏ちゃん)が本当~~にしっかり演技も表情も80年代ですごくチャーミングだった。客降りで近くを通った時、可愛くてデレデレした顔をしてしまった。あと虹斗役の阿部さんがトレンディ慣れしてない時に「待って、何!?」って言ってるときの顔がツボすぎて。笑イケメンなのにそんなに面白い顔も出来るのか…という。笑

私の推しは謎のYouTuberで急に現れたり、ケンジの師匠をやっていて笑ったんだけど、師匠が劇中で紹介された「トレンディは同じセリフを二度言うんだぜ!」という特徴を実践していたのが面白かった。推しのお気に入りシーンはミユキに電話が繋がらなくてケンジが雨の中電話ボックスの前で崩れ落ちるシーンらしいけど、プライベートでやりたい!と言っているのを杉江さんがやったらその瞬間に縁切りま~すと一蹴していてウケた。

 

TxT vol.3『TQY』

前回のtxtがすごーく面白かったのと、純・高橋悠也を浴びたくて観に行ったんだけど、客席が土日なのにあり得ないほど埋まってなくて悲しかった。(前々日に取ったチケットが6列目のセンブロ?とかで…発表が遅すぎる)

テーマが「ヒーロー」なので仕方がないんだろうけど、箱庭療法で誰かに見られてる感じがするっていう設定も、犯人探しゲームっていう設定も、俺の体から退場させる!!という台詞もかなりギーツに引っ張られた感はあるな…と思った。笑 

話の組み立ては相変わらずすごく上手くて、種明かしをされていくターンなんかは鮮やかですごく好きだったけど、ラストがちょっともんやりなのと、題材的には好み分かれるかなぁと思った。

 

★8月

舞台『刀剣乱舞 七周年感謝祭 -夢語刀宴會-』

イベント枠だろうけど元作品が舞台なのでこちらに。推しが出るということで全通したんだけど、キャストが多すぎてどう…どう!?と思っていたので、思っていたより出番があって安心した。

基本的にはお祭り騒ぎで、難しいことは考えず盛り上がれたので楽しかった。初めの汽車に推しが、、いない!?と思ったらでっかいくじ持って出てきたの面白くて笑ってしまった。鬼ごっこもその他催しもしっかり戦って毎回結果が違うので、楽しく見られた。

ライブパートは維伝の曲をまたパフォーマンスしてるの見られて嬉しかった。 あさきゆめみし肥前/南海が向き合ってる振り付け好きだった~!新規の振り付けも優美で素敵だ。

纏めるの難しいから以下、印象に残っている所箇条書き。

・"盛り上がって階段を降りようとする先生を必死に止める肥前くんとむっちゃん"を近くで見られて嬉しかった。かなり必死の形相だった

・軽装めちゃ良かった 山姥切に無理やり踊らされる肥前くん、可愛いね

・アリーナ前方だった日に、粟田口二人三脚のゲストが推しと戦友でかなり嬉しかった。役柄上、何でお前に合わせなきゃいけねーんだよ!って言い合ってるのにダントツ息ピッタリでぶっちぎり1位だったの笑った

・鶴に「投げ接吻をするけどキャーとかならずにおめおめと帰ってくる」をやれって言われて、ヒュ~!が上がる客席に「ヒュ~も禁止!」って言われて、投げキッスしたのに本当におお…みたいな反応されて帰る可哀そうな肥前くん

・推しが捌け際に顔背けながら然り気無く指ハートしたの見逃さなかった

うちわOK急に言われてかなり戸惑いがあったんだけど、まあ見えてたぽいので作って良かった。

 

舞台『弱虫ペダル THE DAY1』

インターハイや!ペダステは毎回、見てるだけで汗かきそうなくらいキャスト陣の気迫がすごいな~と思う。特に東堂巻島戦が明日は巻ちゃんが勝つかもしれなくない!?って思うくらいアツかった!山本さんがカテコで「勝負はわかってるんですけど、毎回明日は勝つ!って思いながら走ってる」って言ってるのがすごく好きだった。

「120人の中に絶対裏切らん仲間が5人もおるんやで」めっちゃ好きな台詞だな、と観ていて思うなどした。

 

★9-10月

ミュージカル『憂国のモリアーティ Op.5 -最後の事件-』

Op.4から待ちに待った最後の事件。

初回観劇時はとにかく劇中でルイスの変化がすごく分かるのが印象的で…ウィリアムを見守ることにした優しい歌声とMI6として生きるのを決めた時のあり得ん程力強い歌声の対比がめちゃくちゃ良い…と思った。表情も凛々しくなって…。あと私は貴族の女の子が庶民の女の子の人形を拾ってあげるシーンが好きなので、そこで泣きそうになってた。

あととうとう橋落ちシーンを見ることが出来て…ここまで来たか~と嬉しかった。落ちる演出ってすごく難しいと思うのでどう来るか考えてたんだけど、落ちているのがすぐ分かる描写且つ、2人の歌とお芝居が映える形ですごく暖かく2人を包み込むような光がある表現になってて感激だった。そこに暖かな風が吹く~が重なることで、そうこれこそウィリアムにとっての暖かな風なんだ…という気持ちになった。

2回目はセンターの見やすい席だったから、貧民街で手紙読むシーンの2人と交差する光がすごくまっすぐ見えて嬉しかった。あの何とも例えがたいシャロの表情が好きで…。ジョンとシャロは根本の部分が正反対だから、ジョンはシャロに友としてすべきことを気付かせられた所があると思うんだけど、逆にシャロはウィルと似た者同士だから(特に自分という存在なんてどうでも良いと思っていた所)救えたみたいな所があるな~という気持ちになる…。

あと、Op.4の時の長江さんのフレッドがどうもしっくり来なかったんだけど、Op.5の感情的に、年相応な子供っぽさを表に出すフレッドは良かったなぁと思った。市民が手を取り合っているのを見た時の、静かに歌い上げる感じに驚きで言葉が出ないのが伝わってきて好き。あと今回のハドソンさんの歌がサイコ~だった。

 

舞台『ヒプノシスマイク -Rule the stage- Battle of Pride』

BoP!現キャスト最後ということで寂しい気持ちもあるけど、総合的にはすごく楽しかった。(推しがいるとかでないから気楽な気持ちもあったかも…)観に行った時がセンステよりやや後ろのアリーナだったんだけど、2ndバトル曲の時にセンステで1人ずつ順番のバースでバトルしてるパートが、お芝居含めて本当に"中央区で観戦している大衆"になった気分になるのが、すごく作品世界に入り込めているようで良かった。

乱数ちゃんを無事にツラまで追い詰めていじめて幻太郎に怒られている空却くん、笑う。 廣野空却ってtra3で初めて見た時はクールだなって思ったんだけど、段々いや…そうでもないかも…の気持ちになった笑

あと、どつのいろいろな物が混ざって、搔き乱す危険な弾薬庫ォ♪(※間違っています)って歌いながらどつ3人が弾薬庫を混ぜ混ぜしてたのめちゃくちゃ笑った。

 

仮面ライダーギーツ ファイナルステージ』

これもイベント枠に入れるか?悩みつつ、ショーパートでツムリちゃんが「舞台版デザイアグランプリです」って言ってたからここに入れるかと思って書き出したんだけど、そもそも書きたいことが多すぎてこんな一項目で纏められないので、保留にさせてください…別記事で書く…笑

見たのは初日の大阪・名古屋・東京2days丸々でした。

 

最遊記歌劇伝-外伝-』

最遊記歌劇伝のフィナーレ作品。こちらも本当に良かったのでつい先日別の記事で細かい感想を書いたので、そちらを読んでいただければと思う。↓

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劇団時間制作『トータルペイン』

小西成弥さんのインスタで出演の宣伝を見て、直感で面白そうだったので観に行った。レッドシアター、端っこでも観やすかったな。

過去の人の死と、これから来る人の死にどう向き合うか?を死んだはずの母の幽霊が現れたことで家族が対話して考えていく話。死を乗り越えたと思って気丈に振る舞っていても、ある一点で崩壊してしまう描写なんかがすごくリアルで苦しかった。お姉ちゃんのヒステリックさが最初ちょっとキツいな~と思って見ていたら、それがただの強がりだっただけで、どんどん裏返っていくのも…。ただしラストは結構あるべくしてある方向に幕を引いたので、スッキリした最後ではあったかな、と思う。

セットは動かないのに照明が装置になって事故のあった横断歩道とリビングが転換するのが見事だった。匂いまで伝わってきそうなリアルな家のセットが余計物語の苦しさやカタルシスを掻き立てる。

 

★11月

舞台『Grave Keepers』

推しの久しぶりの出演作品~!ということで雰囲気も面白そうで結構楽しみにしていたんだけど、脚本と演出は…正直期待外れだったかなぁという感じ…。題材と設定そのものも話の展開もファンタジーとして別に悪くはないのに、5ページくらいのプロローグを1.5時間に延ばした印象だったり、のくせして場面展開がすごく急で間が悪かったりするのが原因かなぁと思って見ていた。あとテンポ感やキャラクター同士の会話が思ったよりポップだったのが音楽の重圧さとバランス取れてないな、とか、セットの雰囲気が物語のダークさに合ってないな、とか他にも色々…。設定やそれぞれのキャラクターの色付け、それを演じるキャストさんたちの解釈は満点だったので、次回作を作るなら改善してくれると嬉しいな~と思う。

日に日に兄弟らしくなる4人の掛け合いとか、わだかまりが出来たあとに、それを越えて兄弟らしくなっていく様子は見ていてすごく楽しかった。最後の朝食誰が作るかでワーワーもめてる所とか可愛かったし。笑 毎日の日替わりもとても面白かった。

推しの特に好きだったポイントは、悪霊を投げ飛ばすオリバー、エドガーの部屋でジョージと対話する時にパンツをぎゅっと握りながら小切れでなんとか言葉を発している感じから切実に話を待っているのが伝わるオリバー、植物の瑞々しさを表現して踊るオリバーの無邪気さの表現です。

あと主題歌の歌唱とダンスはすごく良かった~!結構ゴリゴリに振り付けのついたダンスなので毎回見ていてとても楽しかった~。4人で順番にターンする所の軽やかさとか、2番のステップとか、サビの手の振り付けとか、めちゃくちゃ好きだった。今度のOTOKOMAEフェスでも見られるらしい?と聞いているので、楽しみにしている。

最後にこれだけ言いたいのは、あのボリュームとあのセットで12500円ってやっぱり高くない!?!?これだけ払ってるのに出てきたのがこれか…という気持ちは正直あった。(役者に非はないのだけど)

 

ミステリー・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』

武藤潤さんの歌聞きたいし、良輔さんもいるし、話が面白そう!と思って取ったら、武藤さんがインフルで一部公演降板となってしまい…折角取ったのでそのまま観に行ったら小野塚さんバージョンもとても良くて、想像以上に面白かったので、武藤さんの回を買い足してWキャスト両方観た、という作品。

推理ものとして観客を上手く引き込む展開で綺麗に纏まっていてゴチャゴチャせず観やすかったし、音楽も素敵だった。最初生演奏なのを知らずに行ったので、音出しで気が付いて、お得過ぎん!?と思った。笑

私が正義感強めで相手を光に引っ張り上げる男と自分のことはどうでも良い男のコンビが好きすぎるから、ヒナとエチカの関係性がすご~く好きだったんだよね。小野塚ヒナと武藤ヒナでテンポ感も雰囲気も全然違って面白かったな。演技でみたらキャリアの分小野塚ヒナの方が小回りが効くし安定感がある印象だったけど、歌は武藤ヒナの方が感情が乗ってる感じで好きだった。

どのキャラも個性はかなり強烈だけど、現実にいそうな感じなのがスッと入っていけたし、それぞれの個性からくる証言なんかが推理のピースになっていくのも面白かった。事件内容は重めでありながら、最後はカタルシスがあったのも良い。良輔さんすごいいい味出してたな。笑 そして青木さんの歌声が綺麗すぎる。

武藤さん、捌ける時反対に行っちゃってみんなに(違うよ)って戻されてたのウケた。最後のカテコは富永さんに捕まえられて連れてかれてた。笑 アフトの湖城龍一郎大賞も笑った。

 

★12月

『演劇ドラフトグランプリ2023』

面白そうだったので今年初めて参加した。キャストも演出家もほぼ知ってる方だったので、それぞれの色がかなり出ててどの劇団も面白かったから本当に甲乙付けがたかったな~と思う。

品行方正が私の好きなタイプの三浦香だったな、というのは見ていてすごく思ったんだけどなんというか武道館の音響が…悪すぎて…結構台詞が聞き取りづらい部分があって残念だった…。テンポ感が重要なタイプのお芝居だから、一瞬考えて理解してになっちゃったので面白さが若干削がれちゃって投票には至らなかったよ~…。あのハチャメチャ感絶対好きなので、小劇場でもう一回見せてほしい…笑 唐橋さんと七海さんのコンビ良すぎるでしょ。

シンプルに芝居で勝負してきた恋のぼりもすごく良かったけど、私は泣かせる系の泣かせがそこまで刺さらないから、笑いと切なさのバランスが一番良かった+演劇っぽさもエンタメ性もあった国士無双に入れた。糸川さんの孤児の演技がものすごく良かったこともある。中屋敷さんはご自分の脚本を演出されている時がキャストが一番生き生きしている。気がする。

びゅーも一番星も面白かったけどやっぱり全体的に音響が惜しすぎる!!とはいえトップクラスの方々の作ったものを一度に観られたのはかなりお得だったな。

 

以上!2023年は割と沢山様々な演目を観に行った年だったけど、単発の面白い作品が多くて嬉しかった。

今年は推しの作品ももっと観られると嬉しいな~~!!

長い旅の終わりと始まりー『最遊記歌劇伝-外伝-』と最遊記歌劇伝シリーズ 感想・雑感など

昨年の4月、最遊記FESTAのステージで『最遊記歌劇伝-外伝-』が上演されることが発表された。

正直ヘイゼル編が終わって向こう5年は続編が見られないだろうと思っていたので、大歓喜だった。しかも念願の外伝!いつか上演されることがあればなぁと待ち望んでいた作品だったので、現キャストと三浦香さんの演出で観られるというのが嬉しかった。

 

その後追加情報が発表された所で、制作サイドからはっきりと「今回が「最遊記歌劇伝シリーズ」のフィナーレとなる」ことが明言された。そんな…と思ったのを覚えている。

私は中高生の頃に原作と、峰倉先生のファンになった。序盤に出てくるとある台詞*1座右の銘にしているくらい、大変影響を受けた、大好きな作品である。*2

その頃は2作目まで上演されて歌劇伝自体が止まっている時期だった。高校生の頃に別ルートで鈴木拡樹さんのオタクになって、観劇を始めた少しあとに発表されたのが『最遊記歌劇伝-God Child-』の上演だった。

好きなキャストがまた好きな人物を演じる!(私は三蔵が一番好きなので) 絶対に観たい!と必死にチケットを確保して観劇したのが、私の最遊記歌劇伝の始まりだった。当日一列総ダブルブッキングが起こっていて、開演直前まで席がなかったのも今となっては良い思い出である。(※二度と経験したくない)

2.5次元という言葉もギリギリまだなかった頃、私も漫画原作の舞台を観るのは初めてだった。原作という絶対的な存在を基に、三浦さんによって舞台らしく再構築され、そこに現れた物語は、自分達と地続きの空間で登場人物が好き勝手暴れまわっているように見えるくらい、生き生きと描かれているのが非常に印象的だった。

原作を読んだ時に気が付かなかった登場人物の心情に気が付くこともあって、良い相乗効果があるんだな、と思ったりもした。そして音楽が素晴らしかった。

観劇したその日以来、大好きな作品になった。

 

その後新作が上演されると聞けば必ず観に行き、制作発表やリリイベに行き、最遊記FESTAのトークイベに行き…思い出のたくさん詰まった作品になった。

と言うわけで、自分が観劇をする中で殆ど切れ目なく続いてきて、10年近く観続けた唯一のシリーズで、自分の行く場所追うもの何が変わっても歌劇伝はそこにあってくれたので、終わりと聞いて本当に寂しい気持ちでいっぱいだった。だけど、キャストが「いつか」と言い続けてくれた「外伝」を、最後に気合いを入れて届けてくれることは本当に嬉しかった。スケジュールがカツカツだったのが少し悔やまれるけど、4回観に行くことが出来た。

 

私が初めて観劇したのは2日目で、前情報入れずに観に行ったんだけど、本当に全てが良すぎて…終わる頃にはマスクが使い物にならなくなってしまった。何度観劇しても慣れることはなくて、その度涙が止まらなくなってしまった。(初日友達と楽しみ♪って入ったら、最前だったのだけは大ウケした)

入ってまずセットが圧巻。天界らしい彫り込みのある手すりと、万年桜が素敵だった。目まぐるしく場所が変わる物語にぴったりの、どこにでも何にでも変わるセットだった。そして静かに西方軍の軍人たちが現れて、観客をそっと物語に呼び込むのが、これは私たちと地続きの場所で紡がれている物語なんだなぁという感覚を強くさせてくれた。

髙﨑さんが観世音菩薩と聞いて何となく想像出来るかも!?とは思っていたんだけど、歌い出した姿、その後の立ち振舞いを見て想像以上で感動した。緩やかで柔和でいて絶対に曲がらなそうな話し方も歌い方もあまりにも私の知ってる観世音菩薩様だったから…RYOHEIさんも素敵だったけど髙﨑さんも本当にハマり役だと思った。シンプルに声量すごい。在原業平の歌*3が引かれた歌、すごく良かった。

原作だと途中に挟まれる過去編を、歌劇伝は天蓬が独白で導入として語ってくれる形に再構築しているがすごく入って行きやすくて良かった。物語の輪郭が徐々にはっきりしていく感じが心地よいというか…。そして捲簾と天蓬の出会いが「寝ている天蓬に引っ掛かる」で表現されてるのが、Burialでの描き方とリンクしていて好きだった。

そこからの主題歌…良すぎて…。歌劇伝は毎回主題歌がすごく素敵だけど、今回も本当に好きで気がついたら口ずさんでる。笑 「永劫輝く命など無いと知りながら 何故俺たちは走るのか」も「生きるために生きる 明日の俺を生かすために」もあまりにも本作のテーマを上手く表現してて良すぎるだろ…と改めて噛み締める。哪吒のパートがあまりにも切ない。

 

主題歌の後に主役としてスポットの当たる鈴木さんの金蝉は、1つ1つの立ち振る舞いや表情から見られる"本当に何もかもつまんなそう"な感じが見事だった(特に作業椅子への座り方)。長年三蔵を演じてきたからこその悟空とのやり取りも、生気のなかった金蝉がどんどん生き生きとしていくのを自然に表現されていて流石だなぁ…と思った。近くで見ているとしかめっ面がどんどん優しい表情になるんだよね。原作のモノローグが引かれた金蝉の歌の、時間がゆっくり流れていく感覚が伝わってくる雰囲気も大好き。

悟空は本編(最遊記)同様に椎名さんが演じられているので、原作のように"子供"ではないはずなのに、しっかり立ち振る舞いがちび悟空なのが好きすぎる。本編以上に周りの人を振り回しているのが見ていて本当に楽しかった。天蓬が来た時のはしゃぎっぷりと日に日に直角になっていくお尻アタックに毎回笑わされた。(ふっきーさんは生放送で見た目より痛くないと言っていたけど…笑) 戦うあんぱんギリギリアウト過ぎる。笑

哪吒との出会い~2人のやり取りは本当に悪ガキの集いで本当に可愛かった。笑 哪吒が悟空に投げかける「お前の代わりはいないってことじゃん それってスゲくない?」の言葉を改めて目の前で聞くと、哪吒はどんな気持ちでこの言葉を発したんだろうか?悟空にとってどんなに救いになったのだろうか?を考えてしまって、胸にグッと刺さった。

特に前半は良い感じの歌のシーンを含む主軸の話の後ろで悟空が暴れまわって金蝉や天蓬が巻き込まれて止める…みたいな様子が描かれている部分が結構あったんだけど、漫画の行間では描かれていないだけできっとこういうやり取りが沢山あって、金蝉は悟空に沢山世話を焼いて、大切な存在になっていくんだろうな~という時間の経過を感じられたのがすごく奥行きがあって良かったと思う。舞台だからこそ出来る表現だと思うし。

時間の経過という意味では、悟空が天界に連れて来られた時にはぐしゃぐしゃに握るだけだった紙飛行機を、天蓬に出会う頃にはきちんと折って作られるようになっていて、自然に成長が描かれていることに気が付いた時は胸にグッと来るものがあった。(飛行機が天蓬のメガネにキレイに刺さった回は本当に驚いたし笑った。)

捲簾は(好きになっちゃうだろ…(?) )な良いお兄ちゃん感が増してて出てくると安心する存在だった。天帝生誕の場での大乱闘が本当に楽しそうで…笑 (あの場面の赤ドレス観世音菩薩様が美しすぎて) 原作だとそこまで気に止めていなかった部分なんだけど、今回の歌劇伝を観て、その優しさ故に自由になれなかった者の痛みに一番敏感であるのは捲簾なんだ、ということにも気が付くことが出来たのが良かった。悟空の足枷への意識、哪吒の怪我を庇う、そしてあの最期…。これに気が付けたのは平井捲簾だったのも大きいかもと思っている。あの包容力と繊細さのバランスは、平井さんだから出せるものかも、と思ったりしたので。

あと天界西方軍第一小隊の隊服、立体になるとレザーっぽい質感なのに動くと軽やかに見えるのが本当にカッコ良くて、自分が男だったらこれ着たい~になってた。捲簾の着こなしはリアルに見るとかなりセクシー。(ランブロに天蓬の隊服姿もあって素敵だったね。)

ふっきーさんの天蓬はとにかく安心感…。飄々としているように見えて頭の中は簡単には悟らせないバランス感が最高だった。夢中になるとベラベラ喋り出す様子の滑らかさも。笑 舞台ならではの天蓬部屋の表現もすごく良かった。これ木だと思うじゃん?クッショ~ンに困惑する捲簾に毎回笑わせてもらった。笑*4

初め北村さんが哪吒なのが発表された時、イメージが繋がらな過ぎて「何故?」と思っていたんだけど、実際に観劇してみると幼い可愛さよりも"天界最強"の説得力が必要だったからなのかな~と思った。悟空を目の前に自分を斬りつけるあのシーンは悟空の必死な無邪気さも、哪吒の葛藤の表情も、何度見ても辛い…。

一幕終わりの歌も儚さと力強さが共存していてすごく好き。「ただお前の名前を呼ばせてくれ」そうだよね…と思いながら聞いてしまった。

 

二幕が丸々逃亡劇だったんだけど、佐奈さんの敖潤の語りもすごく良かった。淡々としているようで、4人を案ずるようでもあり…気持ちが揺れ動くのが伝わることで、4人の覚悟がひしひしと伝わってくるようだった。

恒例の(?)ギャグシーンであり今回は日替わりゲストのシーンでもあったエレベーターシーンが前半に入れ込まれているんだけど、覚えてるでしょ!?とメタ的に言われるのを知らんけど…とあしらう4人にめちゃくちゃ笑った。懐かしい話を色々聞けて笑ったし嬉しかった。笑

藤田玲さんの回は、「こんなにブリアルブリアルしてる2人見て何か思い出さない!?」っていうセリフだったの笑った。当時のメガネを着け、三上さんと一緒に「ヒカリ」を歌うのをまた見られるなんて夢にも思ってなかったので嬉しかった…。

・Burialの三蔵の章のワンシーン再現してくれて3人はあ、何かちょっと…知ってるかも…みたいな感じだけど捲簾だけ全く身に覚えがありませんみたいな感じで、「お前じゃなかったな」「もっと背が高いヤツだった」「アイツ元気かな」と突然話に出る鮎川悟浄

・女優と呼ばれてちょっと調子に乗っていた三上さん

 

逃亡中、悟空と落ちそうになった金蝉が、悟空に金蝉が死んじゃうと思って怖かった~って言われた後にそれはこっちのセリフだ!って返しながらおでこを突くとき、すご~く良いやれやれ感が表情に滲んでいる日があって好きだった。

この後は非常に辛い展開が続いていくわけだけど、"ナタクたち"の表現には驚いた。そして、天蓬のモノローグを発しながら淡々と戦っていくあの場面が本当に良かった。彼にとっては目の前で人を斬っていることよりもずっと大事なことが頭を占めているんだな、というのを再確認出来たというか…。ふっきーさんの殺陣カッコ良かった。そしてそこに捲簾の"ナタクたち"に向けた優しさの滲むセリフが乗ってきて、一層ドラマティックだった。センターの席から観た時に2人の最期が直線状に表現されていて、ああ彼らは別の場所で息絶えたとしても、魂で繋がっているんだなというのを強く感じられてすごく好き。(三浦香さんがブログで悩んで最期を同時に演出することを選んだ、と書かれていたんだけど、大正解ですすぎる…。)

時空ゲートの一連の展開は本当に切なくて。城が崩れて悟空が生きているのを確かめて安堵する金蝉の表情が、序盤のそれとはまるで違っていてこれまた胸にグッとくるものがあった。このシーンで李塔天も被害者であったんだなぁというのを改めて感じたけど、だからって無関係な人を巻き込んじゃだめだよ…という。

閉まりかけるゲートを前に悟空に手を伸ばす金蝉が再び序盤の歌をrepriseとして歌うのも本当に…良かった…。「溶けそうなくらいに退屈な日々よ、消え去ってくれるのか」金蝉にとってこの答えが悟空との時間だったんだな~と改めて思った。素敵すぎる演出。そして「次は必ず俺がお前に手を差し出すから」のシーンは…これが見たかったんだ~~!と思いながらも辛すぎて涙が止まらなかった。

 

涙ながらに彼らの物語の結末を語る敖潤の姿もすごく刺さるものがあったし、佐奈さんの歌は心に訴えかけるものがあって素敵だった…。悟空を抱きしめる観世音菩薩のシーンも大好きだ。

そして最後、三蔵が悟空に手を差し伸べるシーン。原作はここで終わっている訳で、ただ綺麗に終わらせるのであればここで終わらせるのかもしれないけど、その後の希望もシリーズのこれまでの歩みも全部盛りにしてくれるのが香さんである。愛してる。

悟浄と八戒が飛び出して来た時は観劇中で一番泣いたかもしれない。最後の最後にもう一度彼らを見せてくれたこと、Go to the Westを聞かせてくれたこと、本当に感謝しかない。私は歌劇伝の歌の中で回顧が一番好きなので、新しいアレンジバージョンが聞けたのも嬉しかった。

そして、初回を観劇していた時、観世音菩薩の「俺はまた上からの命に背いちまった」が中々出てこないので、どこで来る!?と思いながら観ていたんだけど、このセリフと、現世の悟空が「俺の名前は、悟空!」と言いながらまた"彼ら"と共に歩んでいることをリンクさせて演出に盛り込んでくれて天才か?と思った。流れが美しすぎる。大千秋楽は光明の賭けてみましょうか?に唐橋烏哭が駆けつけてくれたのを配信で観て、待ってたーー!と叫びたい気持ちだった。本当に間に合って良かったです。

最後の主題歌も素晴らしかった。観世音菩薩様をキラキラする二郎神可愛すぎる。

本編で悟空が歌っている「あなたが俺を見つけ出した」を、金蝉が「お前が俺を探し出した」と歌うのが本当に…天才か?(2回目) こういう歌詞を次作で別の人物が歌ってぴったりハメるという演出がすごく多いのも歌劇伝の好きな所だった。浅井さん、愛してる。そして原作では叶わなかった「差し伸べられた金蝉の手を取る悟空」で締めるのも…美しすぎる…。

 

外伝って本編よりも更に強く"生きるということは空虚に時を過ごすことではなく、何かを成し遂げるよう行動すること、自由を掴むこと"みたいなメッセージが強いことを観劇しながら改めて噛み締めたりもした。やっぱり原作が面白過ぎるんだよね…というのを再確認させてくれるのも本当に嬉しい。

私は最遊記歌劇伝で一番好きなのはBurialだったのだけど、この『外伝』はシリーズ最高傑作と言っても過言は無いほど良く出来ている作品だと思った。作品それぞれに思い入れがあって、実際観劇した作品はその時の思い出もあり、選べない気持ちもありつつも、本作は集大成に相応しい作品だったと思う。

大千秋楽のカテコの鈴木さんの「次は記録と記憶の中でお会いしましょう」という言葉は改めて終わりを認識させながらも、清々しさを感じさせる素敵な挨拶だった。円盤が届いたらまた何度も記録を見ながら記憶を思い返したいと思っている。

 

丁度これを投稿した12月30日にこの『外伝』がテレビ初放送されるそうなので、気になった方は是非見てみてください!(唐突な宣伝)

*1:無印1巻の「俺は生まれて死ぬまで俺だけの味方なんだよ」

*2:余談だが、本ブログのトップに置いている言葉も同じ峰倉先生のW.Aのキャッチコピーから取っている。

*3:世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし

*4:これリアルに木の棒を投げ捨てて本当に木~って言ってる回があって、めちゃくちゃ笑った。斬新すぎる。