もう夏だし5周年ライブも終わったし何なら今日からエビライなんだけど、げんじぶの春ツアーがすごく好きだったので、感想を書き留めておこうと思う。
(5周年ライブは昼だけ行った!こちらも魔法使いげんじぶに魔法にかけられて始まって、可愛いと思ったら急に大人びたり、新しい色を感じたと思ったら原点に戻ったり、最後まで予測不能なことが起こる夢みたいなライブで楽しかった~)
5周年ライブが夢みたいだったとしたら、春ツアーは幻みたいだったなと思っている。
私が最初に参加したのは初日の宮城両公演だった。同じ月に出たEP*1を引っ提げたツアーということだけは分かっていたけど、初日だからどんな雰囲気なのかまだ全く分からなくて、まだ寒い中物販に並びながら友達とどんなライブかな、楽しみだねと連絡していたことを覚えている。*2
1部が3列目で、結果的にその後の公演の中で一番前の席だったんだけど、初回の衝撃をあんなに近くで浴びられたのはすごくラッキーだったと思う。(周りのお客さんもみんな何も情報がない状態で見てる中での驚きとか熱気も含めて楽しかった~)
開演時間になって、何もなかったステージ上でスモークが消えると共にメンバーが現れてマルアド始まりだったけど、新衣装が春らしくて本当に可愛くて、出てきた瞬間パッと舞台が華やかになるのがすごく良かった。お花が散りばめられているのをまじまじと見てしまった。
この初めの瞬間から本当~~にこの衣装が好きで!!なんなら今まで見た衣装で一番好きかもってくらいで、生写真ちゃんと発売されて本当に良かった!!って思った。私はもくちゃんこと杢代くんが好きなんだけど、近かったから地模様の入ったピンクのジャケットの肩章の紐を揺らしながら踊っているのが見えて王子様だ!?!って思った。(メンバーもMCで言ってたけど) 全員の衣装に赤やピンクが入っていて、こんなに揃って春の色が似合うことってあるんだ…とも思った。この衣装のげんきみも可愛かったな~。
初めはライブらしいアッパーな曲が続いたけど(2部の釈迦で最後ハートしてたもくちゃん可愛かった)、途中で要人ちゃんが手紙を飛ばしてしまう演出が入り(これ、装置がすごかった)、花を活ける描写から始まったダイヤモンドリリー、その後にキミヲナクシテ→貴方に溺れて、僕は潤んで、の流れで "もう君はいない"という物語が紡がれているのがすごく素敵な構成だ~と思った。『仮定法のあなたへ』が"あなた"に思いを馳せる物語のようなEPだって紹介されていたと思うけど、既存曲も組み込むことで1曲だった物語の世界を広げて、深く見せてくれたのがすごく面白い試みだな~と思ったし、既存曲を持ってくるのはげんじぶの曲の世界観だから出来ることだと思ったので、グループのカラーを最大限に活かしてくれてて嬉しかった。
キミヲナクシテ、メンバーがステージ上にバラバラに立って、踊る人と静止している人が点在しているのがすごく切なさを煽るのがすごく好き。(宮城の2部は1階のほぼ逆最前だったから、全体でこれを見たら一層そう感じた) あと曲中でもくちゃんが歌い終えた後に上手から下手に俯いて歩いていく部分があるんだけど、そこの切なくてちょっと苦しそうな表情が良すぎる。キミヲナクシテは雅哉くんの綺麗な歌声も好きだ。貴方に溺れて~は大サビからの潤くんとりょうちんの歌が力強いのに湿度があって好きだ!(izki曲が好きすぎだろ)
その後が美しい人だったんだけど、この曲の椅子の演出が公演一好きな所だった。特にサビの君を抱きしめて~の辺りが照明も相まって雰囲気が完璧で引き込まれた。赤いドレスを~の手のフリも好きだし、脚を開くフリも曲の妖しい雰囲気にぴったりだなと思う。大阪の2日目だったと思うけど、もくちゃんがラスサビ歌い終えた後に椅子に座りながら天を仰いでいるのが大人の色気があってカッコ良かった。(サビの終わりのパートをもくちゃんに振った人天才かもって思ってる。) シンプルに好きな曲だというのもあるけども。
そのままIn the Nudeだったのも曲の物語が拡張されているようで嬉しかった。In the Nude、生で初めて聞けたし。メンバーが椅子に座って順番にしてたフリが後ろから引きで見ると綺麗だった。
推論も春ツで初披露だったけど、空人くんのキャトミンとのやり取りからの曲に入る前の「おいで」で周りのオタクがバタバタ倒れて行ったのを感じた(?) 推論は全体的に恋して悩んでる可愛さの表現っぽいポップな振り付けが多くて楽しい。君に会った偶然!でメンバーが集まってキャッて!て表情してるのが可愛い。あと最後の方で好きだ!!って感じに自分の胸をぎゅっと抱きしめるフリが可愛すぎる。掛け合いもあるからライブの定番になりそうな曲だな~と思った。*3 推論のダンスはYouTubeにもアップされてるので見てください。
埼玉の推論の前のキャトミンのやり取りの時に空人くんが「キャトミンと一緒に写真を撮って」という旨を伝えようとして「キャトミンと合成して」って言ってて大笑いした。
空人くん「合成とか言っちゃダメだ!!!!!!」
宮城のMCは衣装に触れてたけど、雅哉くんが自分の衣装の大きなハートを射抜かれてる!という感じで、みなさんにハート奪われちゃいまいした~って言ってたのが可愛かった。光咲ちゃんがハートは1つだから誰か一人が持ってる…と言い出して、もくちゃんが急に真面目な話やめて?とツッコんでるのまで様式美だった(?) もくちゃんは白馬の王子様だね…白馬はいないけど…と言われていて、光咲ちゃんのブローチは羽アリで、空人くんはポールダンサーらしいです(?) 新曲のフリ講座もあったんだけど、2部のケイカクドヲリの潤くん講座が大変心許なくて(独特なリズム)良かった笑
聞かせゾーンでpiano ver.のラベンダーがセトリに入ってて本当に嬉しかった~!ラベンダーが好きだ…とずっと言っている。セットの段差に一人ずつ腰かけてしっとりと歌い上げるのはすごく画になるし、みんなそれぞれの解釈のほろ苦い、切ない表情で歌っているのがすごく良い。特に2部の無いと教えて~のもくちゃんの真っすぐな歌声がとても良かった。歌詞は後ろ向きなのにすごく真っ直ぐなのが、青い春らしい苦さを感じられてとても好き~…。
この後が衣装替えダンスパートで、さっきの春らしい衣装とは打って変わってモノトーンの攻めた衣装に着替えてて、こちらもとても素敵だった。もくちゃんと雅哉くんがペアだったんだけど、雅哉くんに操られるもくちゃんっていう感じのダンスがすごくカッコ良かった。結構動きのある振付が多いから見てて楽しいダンスパートだった。雅哉くんの白いヒラヒラのシャツが好きだ。そして普通のジャケットだと思って見てたもくちゃんが後ろ向いたらシャツの上にヒモ一本しかなくてヒエッてなった。なんという衣装だ。露出ないのに色気が出せるのすごいと思う。
ケイカクドヲリはコーレスが楽しいし、曲にぴったりのゴリゴリのカッコイイ振付がついてて嬉しい~!顔を隠すような振付があってそれが好きだった。あとメンバー同士の掛け合いがすごくテンション上がる。カッコいい。YouTubeにアップされてるので見てください。
ケイカクドヲリがきた時、(これ、絶対次Museum:0だ…)と思ったらMuseum:0だったので笑った。ケイカクドヲリすぎる。Museum:0は間奏でメンバー全員中央に集まった時のフォーメーションが好きです。
映像が入ったあとの『誰も知らない歌』は曲前にセリフがあって、他の曲とはまた違った形で曲の世界観をもっと知ることが出来て嬉しかった。お芝居やってるメンバーばかりなのもあって、一気に曲の物語に引き込まれた。セットすごかったな!?もくちゃんが持ってた開くと鏡になってる本、光が当たるとメンバーの顔がキラキラして、宝物を見つけたような気持ちになった。メンバー一人ひとりの歌い方も物語に没入する方に寄ってて、本当に何もない砂漠の中で眺めているような気持になったりした。
この後盛り上げゾーンで客降りもあって、中々見られない距離で衣装のメンバーを見られたのは楽しかった。(どうしても公平にという訳にはいかないから賛否両論だったとは思うけど…) 宮城の2部がほぼ逆最前だったのもあって、後ろの通路にもくちゃんと空人くんが止まってくれたからペンライトぐるぐるしてたら気づいて楽しそう~!って笑ってくれて嬉しかったな。埼玉の時も1階の後ろの方だったんだけど通路席で、友達に頼まれた分の物販も買えて良い事あると良いね!みたいに言ってくれてたんだけど、もくちゃんが通ってくれたから思い切って片手ハートして待ってたら、普通に手を合わせてハート作ってくれて去って行ったので、そんなこと、ある??と思った。今も思っている。もくちゃんファンサの鬼らしいと聞いてたけど、す、すげ~…になった。発色バッチリのカラコンが目の奥に残っている。良い思い出になりました。
宮城のギミラブのもくちゃんのコールは確かずんだ!ずんだ!で、埼玉は三郷!三郷!(直球)だった。大阪何だっけ…。あと2階にいる時の潤くんが毎回なんか面白いこと言ってて周辺のお客さんがとても楽しそうで良かった。
終盤でげんじぶ聞けてやっぱりデビュー曲をいつも入れてくれるグループ大好き~~になった。げんじぶのサビの猶予~猶予~でペンラ振ってる時が一番楽しいし、いつ聞いても本当にワクワクする。スーパー杢代タイムを久しぶりに見られてとても嬉しかった。
最後が灼けゆく青なのはちょっと意外だったけど、浮遊感のある曲を淡々と歌ってスモークと共に消えていくメンバーと残された誰もいないステージを見たら「今までのってもしかして幻だったのかも…」と思えて、今回のコンセプトにぴったりで感服です…って感じだった。アンコール無しの構成なのも大きかった。
春ツの公演は散々書いてきた通り、コンセプトEPの曲に描かれた物語の世界観をすごく綺麗な演出を用いて広げるような構成になっていたと思ってるんだけど、それを最後の最後の消えてしまい、本当にいたかもわからない幻のようなメンバーの存在まで繋げて、ライブ全体が「本当にあるのか分からない幻のような物語」になっているように感じた。「架空のアウトライン」ってこういうことか…と見終わってハッとした。私たち、空想上の存在が紡ぐ物語のあらすじを見せられていたのかも…って思ったりした。
こういう演出がげんじぶのメンバーのパフォーマンスのちょっと儚さのある感じとか、憂いのある感じにぴったりマッチしていて、本当にライブとしての完成度が高すぎる~~!という感想が出た。
本来はアンコールなしなんだけど、宮城の1部は11月のぴあアリーナ公演の発表があったから、無理言って挨拶に出てこさせてもらったんだ~と要人ちゃんが話していて、そこまで観測者のこと考えてくれてるの嬉しいな~と思った。この時もくちゃんが満員のぴあアリの景色を見せることを約束します!って言ってたから、完売して本当に嬉しい~…。りょうちんのこのグループになってからずっと白昼夢みたいだっていう挨拶も素敵だった。多分、オタクもげんじぶに出会ってから白昼夢を見ている感覚だ。
ちょこちょこ文中で書いた通り、私は宮城以外に埼玉と大阪の2日目に行って色んな席で見たけどどの公演もすごく楽しかった~!大阪で次のツアーでも会いましょう!たまにはアツいことも言わないと…と言ったもくちゃんに対して、潤くんがほっとしましたぁ…って返して、まさか…HOTってコト!?って気づいて崩れ落ちるもくちゃんめちゃくちゃ面白かった笑 潤くんずっとそのままでいて。
単発のライブも楽しいけど、同じ構成を何度も噛み締められるツアーってやっぱり楽しいな~って思った。自分に刺さると何回も見たくなるから…*4 また来年とかもツアーあったら嬉しいな。
取り敢えず今日はエビライ楽しんでくるぞ~!という気持ちで締める。