ささやかな備忘録

いつか死ぬ日の僕のために

旅の続きへ―舞台「キノの旅Ⅱ-the Beautiful World-」キノステ 感想など

※6/25 千秋楽までの感想などを最後に追記しました。最後まで本当にお疲れ様でした!

 

昨年「ここ数年で一番終わるのが惜しかった舞台作品だった、早く第二弾やってほしい」と感想を書いた推しが主演を務める作品が、まさかのたった1年後に第二弾が決定し、現在絶賛公演中である。

発表された時は本当に嬉しくて、初日を心待ちにしていたけど、始まると早いものでもう半分終わってしまったという…。今回も私は全通予定なので、明日以降も観劇予定があるのだけど、第二弾もすごく良かったので、もし観に行くのを迷っている方がいたら是非!配信もあるから是非!という気持ちで早めに感想を書いて置いておきたいと思う。

というわけで"キノステ"こと舞台「キノの旅Ⅱ-the Beautiful World-」の感想ほか。

 

※ネタバレしかないので、観劇予定の方はご注意ください。

 

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初演が発表された時は、推しが主演でキノの旅!?とすごく驚きつつすご~く嬉しかったのを鮮明に覚えている。何故かというと、過去に原作を読んでいた作品であり、何より私は原作の挿絵を描かれている黒星紅白さんの絵が長年大好きだからであった。だからビジュアルが発表された時に原作絵に寄せてくれたのがすごく嬉しかった。

ただ推しがキノを演じる=男性が演じるということだし、エルメスを人が演じるということもあり、どのような見せ方になるのか若干不安ではあったのだけど、"エルメスに乗って旅をするキノ"を「舞台作品として上演する意味」をしっかり考えて作品として考えて作り込んでくださっていたので、キャストさんの演技一つひとつにしても、演出一つ取ってもすごく満足度の高い作品だった。推しがキノを演じている所は他の作品を見てきた中である程度想像は出来たのだけど、想像以上に説得力のある役作りをしてくれていて嬉しかった。

詳しい感想は下の記事を参照してほしい。

appleringo.hatenablog.com

この初演を経ての第二弾だったので、発表された時は本当に嬉しかった!また、キャストやスタッフの方々がインタビューなどで口々に「前回とは全然違う見せ方になっている」と話されていたので、今度はどういう切り口で見せてくれるのかすごく楽しみだった。

初日を迎えて観劇してみて、確かに特に構成面で前回とは全く違った見せ方になっていて、一方で、初演ですごく良かったな、と思った演出等は残してさらに進化させてくれていて、今回も期待以上のものを見せてくれて、すごく面白かった!

 

初演は、初めだからというのもあって、キノが誰かと出会う/回想するという要素が大きくて、キノの旅らしい単発のお話+今後活躍するキャラクターとの出会いや関係性の提示がメインだったと思う。第二弾ではその流れを踏まえてシズや師匠がメインで活躍する回も散りばめられていて、かわるがわる様々なキャラクターが登場してテンポ良く話が流れていくので、より原作の短編集的な読了感に近いように思った。

また、初演でもそれぞれの国の在り方や物事をあるままに俯瞰として書くよりかは、登場人物の視線を通した描き方を踏襲してくれていたと感じているのだけど、今回はシズや師匠(そして彼らの相棒たち)がその視線に入ってくれているので、一層"世界の見え方や感じ方は人それぞれ違う"ということを強く感じられるな、と思った。これは、今回の話のセレクトの中に「仮面の国」が入っていたのも大きいかもしれない。

「仮面の国」は、キノ、シズ、師匠たちの3組が同じ国を訪れた時の様子が描かれているので、それぞれの旅の在り方、旅先の国との関わり方が視覚的に示される。キノはこの国はこういう文化なんだなということをあくまで傍観する立場、シズは国の人達の気持ちを想像して介入してみる立場、師匠はとにかくどうしたら自分の利益になるのかを考える…と本当に三者三様な旅姿を見られるので、同じ国でもこうも人によって世界の見え方が違うんだ~というのが舞台という自分と地続きの場所で繰り広げられることで、身を持って実感できるのが面白いな~と思った。高いものなので物々交換で~と澄ました顔でさらりと言ってのける師匠の横でぶるぶる震えながらそれを回想するキノのギャップがすごく良かった。笑

「仮面の国」はキノたちが訪れた後にそこら中が仮面だらけなのを表現するために、仮面をつけた国民がぬっと表れて踊るんだけど、あれはすごくインパクトがある。陸が「仮面のような顔」を指摘した時に後ろのスクリーンが"顔"という文字でいっぱいになるのなんかも面白い表現だと思った。舞台映えする話だと思う。仮面の人を警戒してふんふんする陸可愛いな。笑 あと毎回エルメスが様々な日替わりに対応してて本当に面白い。本当に知らん人が乱入して来てイケてるモトラドくん、イケてる俺と旅をしないかい!?って声を掛けた時はどうしようかと思った。ギモンを持った少年・ギモンくんの登場も好きすぎる。笑 (三好さん毎回お疲れ様です。笑)

 

あと、初演と比べると話のセレクト的に、直接キノに「実は女の子」感を感じる場面が少ないかと思うんだけど、今回の櫻井さんは、隠れてるのが見つかった時のひゃ!っていう反応とか、自分の提案が却下された時に頬を膨らませる仕草とか、ふとした時の立っている佇まいとか、本筋とは重ならない本当に細かな点でそういう可愛らしさを表現されていて、一層自然ですごいな~と感心してしまった。

「女の子」感とはまた違うけど、今回セレクトされている「砂漠の真ん中にてb・a」でのキノは、無邪気に笑う所も含めて話し方や声の作り方を他の話より若干まだ幼さや可愛さが全面に出る感じで演じ分けられているのかな~と感じていて、それも上手いなーと思った。エルメスも若干振り回されているヤレヤレ感が強めで良いなって思う。笑 砂漠の~でばったり倒れたキノが雨が降りそうなのを砂から察知してわからないくらいの表情の変化で表現してるのもすごく好き!今回は主題歌の流れる部分がダンスになっていて、それがこの話と繋がっているのもすごく自然で素敵な演出だな~と思う。雨の中のダンス、コートをはためかせるように動いているのがすごく画として綺麗で好きだし、私は推しのターンが大好きなので、くるくる回って楽しそうにしている所が綺麗でずっと見てたいな~と思っている。(初演の時、主題歌大好きになったので、同じ曲を使ってくれたの本当に嬉しい!) あの話って改めて見ると、すごくキノの在り方の礎みたいな話だなって思った。

 

そして、初演から変わらなくて嬉しい!と思っているのは、まずはあの光を当てると裏が透けるようになっている舞台セット!あれ本当に天才だと思う…。旅人3組は乗り物に乗って旅をしているから、あのセット+映像の表現の担う部分は凄く大きいと改めて思った。特に"エルメスに乗っているキノ"を視覚的に提示してくれるから、それ以外の時の辻さんという"人"がエルメスを演じるという舞台らしい表現が一層際立つというか。師匠の車、シズのバギーもあのセットがあるからリアリティが増していてやっぱりすごく好きです。初演の時も書いたかもだけど、私は取り敢えず映像で画面を派手にしようみたいな演出が好きじゃないから、山本さんみたいに「人が見立てて出来る表現は舞台らしく人がやって、それを補うように映像を使用する」というハイブリッドな演出方法が演劇らしくてすごく好き。今回だと「魔法使いの国」の飛行機が飛んでいくシーンの映像、順番に遠ざかっていくのを映し出す場所で表現してて面白いなって思った。

 

次に、前項でも少し触れたけど、辻さんのエルメスとしての佇まいと、それに対するキノの身振りや動作が健在で嬉しかった。初演でモトラドを人が演じるということがしっくり来ていたのがすごいな~と思ったのだけど、飄々と良く喋るけどキノが止める身振りをしたらその場から絶対動かない(これ、今回初めて観に来てくれた友達がすごい!って言ってた)、とか、キノが跨って出発する時には一旦エンジンを掛ける間があって、反動を感じるように動く、とかそういったちょっとした動きで本当にモトラドに見えるという瞬間が今回も沢山あって、見立てる表現大好きな私は相変わらず歓喜だった。

それに加えて、今回は泥濘を進むために重そうに押していったり、銃撃戦で2人が連携してキノが素早く避ける演出で弾除けしてるのを表したり、エルメスに布の端を持たせて布を引っ掛けて張っている様子を表したり、2人の表現の幅が広がっていて、初演であれだけ色々見せてくれたのに、まだこんなに表現があるのか~と可能性を感じた。

あと私はキノとエルメスの感じ方の違いの描写が好きなんだけど、今回は特に「魔法使いの国」でそれが見られて、嬉しかった。例えば国長に歓迎されている時にエルメスがスラスラ~っと不満を言い述べた時にキノが慌ててそれを止めて暫くむっとした顔しているのとか、ニーミャがフィアンセにキスした時に口笛を吹くエルメスをキノがこらっ!て思い切り叩いて逆に硬さにやられていって~!って顔をする、当のエルメスは何?って涼しい顔をしている…というような、細かい"人間と、機械"の描写が舞台上での見え方をより深いものにしてるなって思うので。

「魔法使いの国」はニーミャと2人のアイディアの出し合いのテンポが良くて観ていてすごく楽しい。小口さんの芯が強くて、でも可愛らしさもあるニーミャ、すごく好き。前でも少し触れたけど飛行機が飛ぶシーンは圧巻だなと思う。細かいんだけど、キノがニーミャの話を聞きながら微妙に苦笑いしてる所があるなと思っていて、(あ、実は飛ぶのをあまり信じていないんだなぁ)を感じられるのがニクいポイント。あとこの話のエピローグの2人の会話が日に日に素朴で何気なさを感じる雰囲気になっててすごく良いな~と思う。(これがカテコで三好さんが言っていた"さり気なさ"の1つなのかもしれない) 2人の会話のテンポ感は初演から息ピッタリだったけど、第二弾になって一層、呼吸の間まで息ピッタリで好き。

 

他にも、「英雄達の国」もきっちりNo Hero→Seven Herosの順番で描かれていて、原作同様に後から明かされる事実を噛み締めて味わえる構成になっていて嬉しかった。このお話は今回の中で一番裏側とか7人やキノの心情を考え直しちゃう話だな~と思った。見ていると調査員たちは生き残ることより、心のどこかにある自分が一番華々しい成果を上げて死にたいという気持ちが会話の節々から滲みだしているのが言葉に出来ない気持ちになった…。何も知らされる術がなかった彼らにはもうそれしか残ってないんだなぁと思って…。最後の調査員とキノの対話シーンが毎回少しずつ雰囲気が違うのが良いなと思うんだけど、どんよりと思い空気が流れている中で、調査員の言葉を聞いた後にキノが僅かに動揺して空気が動くのが好きだな、と思う。対比して戦っている時のキノが楽しそうなのも良いよね。

銃撃戦のアクションもカッコよかった!初めのキノがエルメス弾除けにするシーンもカッコよかったし、その後も惜しみなく色んなところが爆発する!笑 フルートで狙撃しようとしている時の鋭い視線がすごく好きだな~と思って見てた。(自分たちが守りたかった国でもらった最新式のライフルを使う人間と撃ち合って敗北して散っていくの、すごい皮肉だよね…。)

あと衣裳の帽子!!私はやっぱりキノと言えばこの帽子のイメージがすごく強いので…衣装チェンジがあってすごく嬉しかった!!!帽子とブルーのジャケットの衣裳の時のビジュアルが体型含めてあまりにも完璧すぎて…本当に…。

 

「保護の国」は保護動物のビジュアルが強烈ですごくインパクトがあった。笑 初演から引き続き師匠は歩き方から銃の抜き方まで本当に滑らかで美しくて、隙のない感じをしっかり表現されていて素敵。交差するように歩く歩き方、美しすぎる…と今回気がついた。ずっとポーカーフェイスを保っているのだけど、保護動物におちょくられている時に段々イライラしてきているのをそういう空気を醸し出すことで表現されていて、加藤さんすごいな…と思った。今回の師匠で一番好きポイントは、実は仮面の国で机に座る時の動き。そんなに滑らかに座れることある!?と思っている。相棒も基本的には尻に敷かれているけどやる時はやるっていうギャップをしっかり感じられて良かった。2人が銃を構える瞬間の画が本当に強いのだ。(そして流れる不穏な音楽も大好き。笑) 「守られているということは、力があるということではないのですよ」、肝に銘じたい言葉だと思う。

 

「賭けの話」も箸休め的に挟まれることで、小説のテンポ感の表現に一躍勝っている感じで、良いなと思った。音楽も相まってなんだか可愛い雰囲気なのに、一人だけ全然かわいくない賭けっていうギャップも、色んな人がいるんだなと思えて良い。笑 どの話もそうなんだけど、初演に引き続きそれぞれの国での国民を演じる皆さんの演じ分けが素晴らしくて、最初から最後まで全く違う国を回っていることを肌で感じられるのがすごく好き。本当にただのモブ、背景ではなくて、ひとり一人のバックグラウンドが見える形で役作り・演出をしてくださっているのが嬉しいなと思う。休演日のツイッターでスタッフさんが衣裳の数がすごい!というのを載せてくれていたけど、きっちり気候や文化で分けてくれているの本当にすごいな~と思う。これだけメインキャラクターと関わる人がくるくると動いてく作品ってあまりないし、解像度が高ければ高いほど"旅"を感じられるので。

 

「祝福のつもり」もラストを知っていたので、ラファ役の鈴木さんがシズに自分を売り込むラファをわざと無邪気に明るく演じているのに初めから切なさを感じてウッとなってしまった。私は今回センターの席が多いんだけど、センターから見るラストの雪景色のシズとラファのシーン、本当に美しくてかなり心に刺さるのでみんな見てください!(?)

シズと陸は今回からキャストが変わったけど、三好さんのシズは今まで戦ってきた貫禄と覚悟故の言葉の節々の重みがあって、これからコロシアムに向かうシズにぴったりだった。そして、仮面の国と祝福のつもりのシズが纏う空気感が全く違うのもすごいなと思った。ちょっとスレてて重い荷物を背負い続けてるみたいな表情がこの話とコロシアムを経て、穏やかになっている変化をしっかり演じ分けられていてすごく良い。ただ、ちょっとスレてる感はあるけどそもそもの根が優しいのもラファとの関わりの中で見えてくるのが良いなと思う。最後にラファの外の世界って本当に綺麗ですね!に対して、そうか?って言いながら振り向いたシズが少しハッとした顔してそうかもな、って告げるのが世界の見え方が人との関わりで変わった瞬間みたいを垣間見たようで。

陸は前回のもっふもふ衣装も好きだったけど、シズとの会話が増えた今回は確かに"紳士"である方を強調するのは正解かもしれない。でも関さんがふとした時ちゃんと"犬"の瞬間を演じてくれているのが良かった。日によって警備員に足でお手するシーンや、シズに締め出されて部屋に入れてもらえた時に唸るシーンが好きすぎる。笑 しっぽを手で支えてるのもポーズ的に紳士っぽくなって良いなと思うんだけど、たまに手動でブンブンさせてるのが可愛い。笑

 

というわけで、非常に細かくて長い文章となってしまったが、総括すると、初演の良さはそのまま引き継ぎつつ、新しい見せ方も提示してくれたことで一層深みがあって小説の持つ雰囲気を舞台らしく落とし込んでいて期待以上だった!という所である。

カテコで推しが挨拶していた時に、1人ひとりの中にそれぞれのキノの旅があって、1人ひとりがキノの旅だから、1人ひとりが素晴らしいのでみなさん自信を持って生きてください!という話をしていた。観た人/読んだ人によって感じ方がかなり違う作品だから、それぞれの感じ方を大切にしてそれに自信を持ってほしいということなのかな~と思いながら聞いていた。確かに個々人の在り方みたいなものを今一度考えるきっかけになる作品だよなぁと改めて思った。

毎回同じ国なのに表情とか、セリフのニュアンスとか、色々なものが重なって少しずつ違った景色に見えるから、国民のみなさんが生き生きして見えて、それを旅人たちの目を通して体験できるのが本当に旅みたいな舞台だな~と思っていて、舞台の醍醐味が活きてる作品だな~と思う。それは原作が良いからであり、スタッフさんの腕が良いからでもある。今回1、2列目の観劇だけど後ろから全体も見てみたいかもと思った(円盤を見よう!)

全く時間がなくて結局原作を読み返せてないので、早く読み返して読めてない部分も読みたい気持ちでいっぱいになった。

 

今のところ明日以降の公演がどうなるかわからない所ではあるが、再開したら興味のある方は是非観に行ってほしいし、配信もあるので是非見てほしいです!

最後に今回カテコ撮影会があって動画を撮っていたので、折角だから写真にして置いておく。キャストの皆さんが言っていたけど、確かに劇団っぽさがある。

 

※6/25追記

この記事を書いた丁度次の日に公演が中止となって、その後再開のお知らせがあり、残りの24日と25日千秋楽も観劇してきた。

辻さんが体調不良で出演見合わせのため、エルメスは山本タカさんの影マイクと映像で表現ということで、どんな風になるのかドキドキしていたんだけど、たったの2日間で映像を追加して表現プランも調整して、スタッフさんもキャストさんも今出来る最善を尽くして違和感のないように仕上げて、旅を続けてくれて、本当に感謝しかないな~と思った……。特に櫻井さんは、映像と影マイクに合わせて間の取り方も演技も変えてて、本当にすごいな……と思った。タカさんの影マイクも違和感なく聞けて、本当にこんな短期間で…プロ魂…と思った。

24日のマチネの「どうしようか、悩み続けようか」を噛み締めるように言っていたのがすごく胸に刺さったし、終盤、雨の中でエルメスの機体をそっと笑顔で撫でるのも辻さんのエルメスを思う気持ちを感じて、すごく良かった。カテコの挨拶で加藤さんや櫻井さんが「旅が途中で止まってしまうことが辻くんにとって一番悔しいことだと思うから、いつか第3弾に笑顔で戻ってこられるように」「りょうくんの居場所を守るために旅を最後まで続けることにしました」という話をしていて、素敵なカンパニーだな…と思った。

映像のエルメスとのシーンだと、「魔法使いの国」でエルメスがキスシーンを見てひゅ~♪と言うのをキノが思い切り叩いて倒れ込んで痛さに悶絶したり、もう一回叩こうとしてた所が印象的だった。笑 ニーミャの家で物陰にこそこそ潜んだり、最後国から逃げようとして捌けたのに、国長に引っ張り出される演出になってたのもなんだかユーモアがあった。笑 あとは英雄達の国の初めの銃撃戦、すごくダイナミックにアレンジされててカッコよかった。(櫻井さんと三好さんで考えたというのはここのことかな)

日替わりで二日連続でオ・ネダリ―くんが暴れまわってたのは笑った。その近くの席だったからよく見えたんだけど、本当にオ・ネダリーくんのブロマイド(ネットプリント)だったので笑った。「オ・ネダリーさんの写真なのにボクがサインするんですね…」と戸惑うキノがすごく面白かったです。三好さん、毎回お疲れ様でした。笑

 

千秋楽はみなさんの挨拶が聞けて嬉しかったし、タカさんのお言葉も直接聞けて嬉しかった!!我々は千秋楽の国(関さんが言ってた。上手い!) の住民!!櫻井さんが、前に辻さんと"なんで舞台に立つのか、演劇をやるのか"という話を真面目にしたことがあるという話をしていて、その時にみんなに笑顔になってほしい、みんなの笑顔を見たいから、愛を返したいからなんだって思ったんだという話をしていて、すごく良かった。愛を持って演じて下さっているのがすごく伝わるので、言葉でもそれを伝えてくれるのがすごく嬉しいなと思った。捌け際に言っていた皆さんの人生の旅の途中でまたお会い出来たら嬉しいです(※ニュアンス)という言葉がすごくすごく好きだった。

改めて推しがキノをやってくれて本当に良かったな~と思った。好みの作品を、好みの演出と信頼のおけるキャスト陣で観られるのって本当に贅沢だな~と思う。

まだまだお話は沢山あるので、本当に是非第3弾も観たいな!と思っています。いつでも待ってます!!

 

最後にすごく余談なんだけど、パンフレットを買った時、黒星紅白先生のキノステバージョンの2人の描きおろしイラストが載っているって知らなくて、家で開いて本気でギャって声が出た。ずっと好きなイラストレーターさんが推しの絵を描いてくれる世界……生きててよかったな~ととても思った……。ありがとうございます。