ささやかな備忘録

いつか死ぬ日の僕のために

行ったことのある劇場の感想リストーた~わ行編


appleringo.hatenablog.com

前回のこちらの記事の続きです。

前回さ行まで書いたので、た行から終わりまで。

 

◆た行

帝国劇場

由緒正しき歴史あるザ・大劇場。ロビーからすごく雰囲気があるし、キャストの大きな吊るし看板とか柱のポスターとかがあって、この演目観に来たぞ!感が強いのもワクワクする。

天井のライトも数が多くてキラキラ。

1階は入ったことなくて、S席扱いの2階席に入ったことがあるんだけど、若干サイドよりだったけど特に見づらいとかはなかった気がする。私が行った時はステージに盆があったんだけど、それが平行ではなくて半分がちょっと上に上がってて斜めになってて、盆が回りながらステージの後ろから登場人物が現れる…みたいに見えるのが面白かった。また行きたいな、帝劇。

 

天王洲 銀河劇場

丸い。丸い劇場。駅近でアクセスは良いけど、近辺に意外と飲食店があまりない(というか時間的にやってない事が多い)のがやや難点かも。

前方4列はフラットだから若干前の人と被りそうだなと思った。(入ったこと無いので分からん)中方~後方は傾斜があるから、見やすい。劇場自体が縦に長くないので、後ろの方で観てもステージが結構近く感じたかも。あとなんか色味のせいなのか開演前の客席はやたら明るく感じるイメージがある。ロビーはそこそこ広いしホテルみたいに綺麗。

2階席は3列しかないからそれほどステージが遠くないし、前の人が邪魔で見えないこともなく、舞台全体を見渡せるから結構良い。3階は入ったこと無いので分からん。余談というか会場関係ない話だけど、原作が大好きな作品をここに観に行った時、人気キャストのファンの子にフライヤー頂けませんか!?って話しかけられてとてもびっくりした。初めて言われた。特にその子が目当てだった訳じゃないのでいくらでもあげるよ…ってなった。

そういえば、代アニに身売り(ちがう)して一時期変な名前だったけどいつの間にか戻ってたね…良かった…。

 

東急シアターオーブ

ヒカリエが出来て間もない頃に1度だけ行った。前はフラットだからやや見づらそうだけど、座席が互い違いになってるからそこまでじゃないのかな。15列目前後のサイドブロックに座ったけど、見えないところは特になかった。普通にグランドミュージカルだったんだけど初っ端席の後ろからキャストが歩いてきて、客席演出あるんだ…って何か驚いた(?)

ロビーから渋谷の夜景が見えるのが雰囲気があっていいなと思った。飲んだオレンジジュースがちゃんと果肉入りのやつで凄く美味しかったという思い出がある。笑

私自身は特に困った部分はなかったんだけど、動線が悪いっていう意見は見かけたことあるなあ。まあビルの上なので新宿FACE同様降りるのが大変というのはあるかな。

 

東京キネマ倶楽部

ここも劇場よりもライブハウスとして行ったイメージの方が強いんだけど、舞台作品でも行ったことがあるので触れておこうかなと思う。(スタンディングだったけど。) オーブで降りるのが大変みたいな話をしたばかりだけど、ここもビルの上にあるのにエレベーターが小さいもんで登るのも下りるのも超大変。笑

でも、元々キャバレーだった所を改装してるから、ノスタルジックな雰囲気がお洒落な会場。メインステージから階段で登れるサブステージがあって、ゴールドのドレープのたくさんある幕が降りてるから、そこからキャストが登場したりするととてもゴージャスな雰囲気がある。余談だけど、ライブで見に行った時はメンバーがそこでキーボード弾いてて凄く絵になっていた。あと、ビルの上だからジャンプするとめっちゃ揺れる。

 

 

東京グローブ座

ジャニーズがよく公演をしてるイメージの劇場だけど、観に行ったのはジャニーズではなかった。2階のバルコニーに入ったけど、小さいし劇場だし半円形でぐるっと座席があるのでどこからもステージは遠くないしよく見える。え…てかジャニーズが公演するには小さすぎない…?(今改めて思った)

 

東京建物ブリリアホール

お前…一体どうしちゃったんだよ…何があったんだよ…大賞の会場。豊島公会堂の跡地に去年出来た劇場。本当に去年出来た新しい劇場なのか疑ってしまうくらい、一部の座席に人権がない。招待で行ったので3階の後方から観劇したんだけど、まず目の前に太い手すりがあって、ステージの中央が見えない。しかも、ステージがオーケストラピットの前にもせり出てる形だったので、そちらにキャストが歩いていってしまうと前の席で見えなくなる。設計者、一体何を思って作ったんだ…?3階の前の方の人もかなりみんな頭を動かして見てたけど、致し方ないと思う…だって見えないんだもん。

話によると、サイドブロックは前の人の頭でステージが見えないらしく、1列おきに販売するみたいな対応をしている所もあるらしい。帰り道も細いエスカレーターと階段しかないから、なかなか外に出れない。オーブよりずっと動線が悪いと思う。本当にブリリアホールあげるからACTシアターは置いていってほしい(?)

 

TOKYO DOME CITY HALL

2.5がよく公演している劇場だけど、あまり大きい演目にご縁がなかったから去年初めて行った。殆どアリーナで、偶数列も何回かあったから少し心配してたけど、思っていたよりも全然良く見えた。ドセンかサイドブロックだったからだと思う。サイド寄りのセンブロ偶数列とかだとセンターの良いシーンとかが被って見えん…と聞いた。個人的には7列目の通路席がステージと同じ目線だし通路演出もよく見えるし、一番当たりな席だったかも。他の演目でも逆サイドの同じ席に入ったけど見やすかった。

最前のサイドシートも座ったんだけど、他の劇場と違って思い切りステージの横にはみ出した部分がサイドシートになってる上にステージが高いから、逆サイドを見続けると首が死ぬ。確かに近いから殺陣とかは迫力があってよく見えるけれど、首は死ぬ。

1バル2バルは入る機会がなくてちょっと残念だったんだけど、3バルは座った。本当に上から眺めるって感じだから、殺陣とかがある舞台だとステージの前後どのあたりの位置で動いているかとか、段差のセットの上にいる状態をじっくり見られるので楽しい。

周りにはフードコートもあるしファミレスもあるし、時間はつぶしやすい。ただドームでなんかあったりすると激混みなので放浪する他なくなったりもする。

 

◆な行

中野ザ・ポケット

中野駅の近くの劇場が何個か立ち並ぶ中の1つ。入り口がコロンとしててなんかかわいい。ロビーもタイルでかわいい。私が行った時は整理番号順入場だったので、入り口に向かって右側に建物に沿って並んで入った。前はフラットだから若干前の人と被るけど、その後ろからは段差がしっかりあるので見やすい。段の上くらいに入って観劇した記憶がある。横幅が狭いので、上下はどのあたりに入ってもよく見えると思う。

会場の広さの割にステージに奥行きがあって、私が観た演目ではそれを生かして奥にもう1段高めのセットを作って前後で話を展開していて面白かった。機会があればまた訪れたい会場の1つ。

 

日本青年館ホール

実は改装後に初めて行った。1階は前でも後ろでもどこでもよく見える。後ろもそんなに遠いなあという感じはしない。(勿論表情ははっきり見えない遠さではあるけど。) 最前の端の方は、前に高いセットがあると若干見切れる部分もあるかなと思った。(あの席なんでサイドシートじゃなかったんだ) 今気づいたけど、2階席も昔は謎のバーがあって超見づらかったらしいけど、最近はそれがなくなったから普通に見える。近くはないけど見えない部分は特にないから全体を眺めるには良いのかもしれない。

しかし、横にホテルがあるから空き時間とか終演後に待ち合わせしてたりすると散らされて交換の約束がちょっとしづらい。ロビーを交換スペースとして開放してることもあるけど、収容人数に比べればロビーは狭めなので身動きが取れなくなることも度々。あと神宮球場のイベントと同日開催だと近隣の数少ない飲食店はぎゅうぎゅうになるのでちょっと困る。あと駅からちょっと歩く。好きだけどなんかちょっとが惜しい会場である。

 

◆は行

俳優座劇場

歴史のある小劇場。駅の出口直結なので迷わない。ロビーがそこそこ広いので物販もあまりぎゅうぎゅうにはならないし、赤絨毯がなんだかレトロだなと思う。でも裏にHUBがあるという謎のギャップがちょっと面白い。あと、客席に向かう階段に謎の壁画があるのが気になると友達との間で話題だった。(ギリシア喜劇の人物像らしい…そっか…。)

客席は、中通路の前まではフラットだから、2~5列目はちょっと見えないな…という時がある。朗読劇で来た時は、終始動きがないもんだから、前の方の頭に被った一人の役者さんは終わるまでほぼ姿が見えなかった。(申し訳ないけど推しがそこの席じゃなくてよかったと思っちゃった。) ただステージは高めなので、動きのある普通の舞台ならサンモールのような悲劇は起きない。そこそこ見える。後方は段差があるので見やすい。

余談だけど、ここから少し歩いたところにある昔ながらの雰囲気の洋食屋さんがリーズナブルなのに超美味しい。メニューも沢山あるから、飽きない。俳優座に行くときは大体そこで食べて帰る。

 

ヒューリックホール東京

流石は元・映画館、座席が最高の椅子。全ての劇場がヒューリックホールの椅子になったら良いのに…と思ってしまう。900席で2階席なしなので、後方はステージからはかなり遠い。双眼鏡必須だと思った。でも元映画館なので前方からしっかり段差があって、前でも快適に観劇できる。なんて良い劇場なんだ…。

音響設備に自信があるらしく、確かに横に大きくてすごく良いスピーカーがある。ここで生演奏ありのバンドものの作品を観たこともあるけど、確かに音割れとかもなく耳が痛くもならず、いい感じだった。ステージに奥行きがあるので、段差が付けられているセットが多いかな。広くて見やすいから動きのある作品も映える劇場だと思う。

有楽町マリオンの上にあるから、溜まると邪魔になってしまう。けどなんせ11階なのですぐに外に出られないし微妙な隙間時間はどこにいるべきか難しい。あと、会場前に物販列を作るんだけど、11階に時間ぴったりに到着するなんて無理に決まってるのに数分早く着いても突然エスカレーター登ってきた人から列を作ったりちょっと不可解な対応をすることが多くて劇場は好きだけどなんだかな~という部分もある。

余談だけど、結構浅草橋ヒューリックホールと間違えて来る人が多いらしい。そっちも行ったことあるけど、あそこはただの広めの多目的スペース。

 

福岡サンパレス

天神駅博多駅からバスで10分と駅からのアクセスはちょっと微妙な大ホール。白っぽいホールの建物に、灯台みたいなホテルの建物がくっついていて、マリンな雰囲気がある。遠くからも分かるくらい大きく福岡サンパレスと書かれているので、おお、来たなぁって気持ちになる。

客席は、所謂「大ホール」といった感じ。1階の中方くらいで数回観劇したんだけど、よく見えた。でもなんせ大きいから表情はぎりぎり見えるかなぁくらいだった。後ろの方だと絶対双眼鏡あったほうが良い。2階3階は入ったことないのだけど、友だちに聞いたら1階の席のそのまた後ろに2、3階がくっついている感じだからめちゃめちゃ遠いとのこと。2階のバルコニーは1列1席ずつしかないし、1階の中方の上くらいになるのでそんなに遠くないし、快適ビューだとのこと。

ホール自体は良いんだけど、周りにホテルの飲食店とコンビニ以外ほぼ何もないのでご飯とか暇な時間はちょっと時間を持て余す。ホテルのカフェも公演がある時はお客さんが多すぎてケーキが売り切れてドリンクしか飲めないみたいなこともあって、お腹空いちゃうね。余談だけど、行った時近くのホテルに宿泊したんだけど、今書いた通り周りに何もなくて、天神の駅の方まで歩くも時間が遅いから数少ない店も殆ど営業してなくて、ちらっと見てたらまだやってますよー!と店員さんが声をかけてくれた中華でご飯食べた。本格中華で麺が美味しかった。あの店員さんが声かけてくれなかったらコンビニ飯だったかもしれない。それはちょっと寂しい。

 

◆ま行

舞浜アンフィシアター

ディズニーリゾートに突然現れる全面ガラス張りのホール。ロビーが広いのでスタンド花置きたい放題。パネルなんかも飾られていることが多い。ライブイベントでもよく使われている箱で、会場外のスペースが広いので、開演前はグッズの交換で賑わっている。でも、ずっと留まっていると潮風で髪がパリパリになる。最近、その賑わいに対してランド側のお客さんから景観が壊れるとかなんとかで苦情が入ってるという噂が回っていたけれど、そう言われても、こちらは開催された所に来ているだけなのでどうしようもない…という気持ちになる。

劇場内は、半円形のステージを客席がぐるっと囲むような形なので180度様々なところからステージを見ることが出来る。前・中・後方ブロックに別れていて、それぞれ横に5つのブロックに分かれている。Cブロックが前方のセンブロなので、一番正位置から観られるのはCブロックだけど、Aブロック前方に座った時は、ステージ後方を向いているキャストの顔を覗くことが出来て、普通の会場だったら隠れてしまうような部分まで見えるのが魅力だったりする。前方からきちんと段差があるので見やすいけど、中通路が広いのでその分後方は高さがあってステージはすごく遠くなってしまう。まあでも全体は眺めやすいし、通路が広い分通路演出があると映える劇場だと思う。

あと、中央にせり上がる盆があるので、この会場でやる演目はステージ下から登場する演出が頻繁に用いられる。しかもこの盆、外側と内側で反対に回ったりもするので、ダイナミック。ある作品でベッドが下から出てきたり、キャストがそのベッドに寝そべったまま盆が降りてったりしたのは、良いシーンなのになんかちょっと面白かった。あと中通路にはトロッコが通ることがある。こんなところでトロッコ使えるんだ……と思った。

 

三鷹市芸術文化センター 星のホール

最寄りの三鷹駅からはちょっと距離のある、小さなホール。他の施設も併設なので、建物の入口をくぐるとすごく広い廊下(ロビー?) があってちょっと驚く。私が行った時は自由席だったから3列目だったか4列目だったかのセンターに座ったんだけど、2列目以降1列ずつ高い段差がついているので、快適ビューだった。その分、後方の席は高さがあってステージを見下ろすような感じになると思う。ステージの高さは低くもなく高くもなくといった感じで、最前でも首が苦しいとかはなさそうだった。

私が行った時は、ステージ奥の壁に文字が映し出されるライトパネルのようなものがあって、斬新な演出だなあと思ったんだけど、あれはあの会場の設備ではなくてその時用のセットだったのかな、多分。

 

三越劇場

日本橋三越本店にある、戦時中も焼けずに残っていたという歴史ある劇場。劇場に入ると、壁には教会の窓のような金の装飾や彫刻があったり、天井にステンドグラスがあったりと全体的にヨーロッパの建築のような豪勢な雰囲気がある。ただ、前から後ろまで傾斜が殆どないし、座席も互い違いになってないので、後ろの方はステージで座られたりしちゃうとかなり見えない。前方も端の方から前の人の頭の間を縫ってセンターを見るほうが見えるのでは?という感じである。

朗読劇でここの劇場に来た時は、中前方くらいで観劇したんだけど、ステージに4人キャストが座る形式で、始まる前から一人が完全に見えないことが分かってしまって、「推しあそこに座ったら終わりやわ」とドキドキした。幸い別の席だったんだけど、そこに座ってたキャストさんは最後に挨拶する時までどんな人なのかわからず、ひとりオーディオドラマだった。普通のストレートの時は動きがあったのでまだ見えたけど。

サンモールにせよ俳優座劇場にせよ、古い中くらいの劇場って大体みんなこんな感じなので、雰囲気は好きだけど観劇するってなるとなんとも言えない。複雑。

 

森ノ宮ピロティホール

いかにもホールです!っていう外観の大阪城の前にある劇場。2階席がなくて、縦にも横にもひろーい劇場。3列目まではフラットだけど、それ以降は少しずつ段差がある上に、ステージに向かって客席が緩やかに曲線になっているので、前でも後ろでも端でも見やすい。ただステージが広い分、最前の端は結構「端だな…」という気持ちになる。ステージは気持ち高めなので結構見上げる感じになるので、セットが高いとちょっと疲れる。逆に後ろからは上から下までステージ全体がキレイに見える。ただしステージは遠いので双眼鏡必須だと思った。観に行ったのが大体客降りのある演目なので、2階席がないというのは強い。どこに入ろうと必ず客席演出が見られるので。

余談だけど、ここで観劇をするときって大抵大千秋楽公演だから、客席の写真とか見てるとなんかちょっとしんみりする。あと隣にキューズモールというショッピングモールがあって、時間はつぶしやすい。ただ公演時は混んでるので、時間があれば駅の近くのラーメン屋まで行っちゃう。よく地下ドルちゃんとかメン地下がミニライブをやっている気がする。サンシャイン噴水広場みたいな感じで。

 

六行会ホール

新馬場という驚くほど馴染みのない駅にあるホール。ここに行く時に初めて京急に乗ったんじゃないかというレベルで京急自体にご縁がない。小さなホールだけど、座席は2列目以降全部段差があるので、とても良心的。ステージに奥行きがあるから、後方に段差を作るセットが多いのかな。私が行った時は、奥に細かく何個か段差が作られてて、キャストさんが行ったり来たりするので広がりが感じられてよかった。2列目に座ったことがあるけど、前方でもステージも高すぎず低すぎず、疲れずに見られる。

この規模の劇場にしてはロビーもすごく広くて、快適だった。お見送りハイタッチ会のある公演だったけど、ずらっとキャストが並んでも狭く感じないくらいだった。めちゃくちゃ余談だけど、観に行った公演に出ていた某ミュキャスの方がこの時はまだ可愛らしい感じだったのに、最近フライヤーで見かけたら超ムッキムキになっててめちゃくちゃビビった。5年の間に何があったんだろう…。(全く劇場関係ない話でごめんなさい)

 

◆わ行

ワーサルシアター

こちらも八幡山とどちらかというとあまり行かない駅にある小劇場。駅前なのでアクセスは良い。劇場内に入る時、地下に続く階段を降りていくので、ライブハウスっぽい雰囲気がある。固定座席・固定ステージがあるわけではないので、本当に演目によって座席の感じは違うと思う。私が行った演目はステージが低めで、客席に1列ずつ大きく段差が付けられていて、ちょっと上の方から見下ろすような形だった。会話劇メインで大きな動きもなかったのでちょっと上からじっくり見られてよかった。

 

こんな感じかな?忘れてる劇場があったら追記するかも。こう色んな劇場を書き出してみると劇場ごとに本当に色んな個性があって、私たちは決められた場所に向かうだけだけども、制作側の方々は作品の雰囲気や動き方に合わせてベストを尽くすべく熱を持って劇場を吟味しているんだろうなぁ…と考えたりした。

こんなご時世なのでなかなかイベントごとが開催できないことが殆どだけれど、落ち着いたらまた元気に観劇に行きたいな。

 

いやしかし、とりあえず全ての劇場は椅子をヒューリックホール東京の椅子にしよう。

 

2022年に書いた改訂版↓

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行ったことのある劇場の感想リストーあ~さ行編

なかなか刀ステの感想の続きの筆が進まないので、

ちょっと息抜きに別のことを書こうかなと思う。

 

というわけで今回は、

少し前に行ったことある劇場ビンゴが流行ったり、丁度最近チケットの整理をしていて色んな劇場に行ったなーと思っていたりしたところだったので、行った劇場の感想リストみたいなのを書いてみようかと思う。行ったけどあまり良く覚えてない所も何箇所かあるので全部とはいかないけれど、覚えてる分を書き出していくことにする。

 

以前にも印象に残っている劇場の感想の記事をあげてるけど、劇場というよりそこに訪れた思い出綴った感じになっちゃってるので、今回は劇場自体の話メインで書くつもり。

 

あくまでも自分が行った時に感じたことや起こったことを書いていくので、同じ劇場に訪れたとしてもすべての人が同じように見える/感じるかはわからないということだけご了承いただければと思う。

五十音順です。

 

◆あ行

青山劇場

なんと、一発目からもうない劇場。そんなことある?笑

1階の後ろの方で観劇したけど、傾斜があるので結構よく見えた記憶。

ステージが広くて結構大掛かりなセットを動かせるようで、私が行った演目はステージセットがくるくる変わったり、ピューロランドのキティちゃんみたいに上からブランコみたいなのが降りてきたりして結構びっくりした。笑

 

赤坂ACTシアター

お隣の箱には昔よくお世話になったけど、実はこちらには去年初めて行った。

同じ演目をその前に観たのがTDCだったのもあって、音響が全然違って音の響きがとても良かったので、うわ~ちゃんとした劇場だ~!って気持ちになったりした。

あまり後ろは入ってないから分かんないけど、きちんと列ごとに段差があるから前でも中方でも前の人と被ることなく観られてノーストレス。2階も特に問題なく見える。

最前のサイドシートに座ったときも(セットのせいもあるかもしれないけど)、見切れとは?というスッキリ視界だった。ステージの幅分しか席が無いからかな。ただし太鼓音のズンドコ具合は結構すごかった。

と、書いてきた通りすごく好きな劇場なのだけど、今度ハリポタ専用劇場になるとのことでもうここで他の演目を観られないのがとても残念。ブリリアホールあげるからACTシアターは置いてって…。(これに関しては後述)

 

EX THEATER ROPPONGI

こちらも元々どちらかというとライブハウスとしての印象が強かったけど、最近は劇場としても結構行ってた。前方はフラットだからステージ上で寝そべられたりしちゃうとちょっと見えなかった。そういう意味では、個人的には前通路の席が見やすかったかな。(でも割と関係者席になっていることも多そう。) (余談だけど、客降りで推しが突然曲がってきたので何故!?となってよく覚えているというのもあるかもしれない。)

2階もまあ見えるんだけど、結構遠いなぁという気持ちになる。し、映像演出があると上の方が切れてちょっと見えないときとかがあってあまり見やすいとは言えないかな。

しかし初めて舞台で行ったとき、「B2F」「B3F」という表記だったので「どこやねん」ってなった記憶があったんだけど(ライブはアリーナ表記だから)、最近行ったときは「1階」「2階」表記になっててわかりやすい~ってなった。(でも最近もB○F表記のものがあると聞いて、結局演目によるということなのかな…。)

 

池袋シアターグリーン

私が行ったのは「BIG TREE THEATER」かな。座席1列1列にすごく大きく段差があって、前方でも結構上から眺める感じだったので見やすかったのを覚えてる。でもその分後ろの方だとステージがちょっと遠めかもしれない。(まあそもそも劇場が小さいのだけど) あと、横幅が凄く狭いので端の方でも問題なく見える。

シアターグリーンは3つの劇場が同じ建物に入っているので、初めて行くと一瞬(入り口どれだろう…)ってなる。

 

◆か行

京都劇場

「なんか駅の近く」という情報だけ持って向かったら、駅にあった。そんな劇場。

あまりにもアクセス最強。時間つぶしもらくらく。少し足を伸ばせば観光もできる。最高。(朝早い到着だったので観劇前に友達と一緒に修学旅行ぶりに清水寺に行った。バス乗ったらすぐ行ける。)

1階の丁度真ん中くらいの通路席に座ったんだけど、ステージと目線が同じくらいなので見切れもなく快適だった。前方はフラットだったから隠れちゃう部分はあると思うけど、ステージが近めなので臨場感はある。今ちょっと調べて知ったけど、劇団四季の持ち物なんだね…今まで知らなかった…。

 

紀伊国屋ホール

近い方の紀伊国屋紀伊國屋書店の中に突然あるのでちょっと驚く。(けどちゃんと演劇書のフロアの横にあるのはなんとなく嬉しい。) 座席の傾斜がゆるいので、結構前の人と被ってしまってあまり見やすくはないかな。余談だけど、ここで観た作品が、いまだかつて無いほど時計を気にしてしまうハイパー無の作品だったので、記憶から抹消されている。(話の流れをほとんど思い出せない。)

 

紀伊国屋サザンシアター

遠い方の紀伊国屋。駅近であることは間違いないのだが、思ったよりは遠くてギリギリに向かうといつも「サザンシアターが来い」という気持ちになる。客席数の割にロビーがそこそこ狭いので、物販を買うのが大変。交換の待ち合わせがしづらい。

ステージは近いけど、こちらも前方がフラットだから寝転んだりされちゃうと見づらいかな。後ろの方はしっかり段差があって見やすいし、後ろの方だったら端の方でも問題なく見える。あとなんか始まる前の照明が独特のオレンジの色味で温かみがある(?)

 

クラブex

座席付きの箱じゃないので演目によってかなりステージの作りが違うけど、私が行った時はどれも前方ステージに客席のオーソドックスな舞台のスタイルだった。

んだけど、ステージの中央だけ客席にせり出して階段になってて、下を登場人物が歩く演出が多かったから、2列目の端に座ったら中央何も見えなくて(しかも初日)「今何が起きてるの?」って感じで中々ひどかった(舞台は面白かったのに)。最前のサイド寄りの時も、前がよく推しが来るセットだったから良かったものの、横を向いてもやはり中央は見えず。一番見やすかったのは5列目真ん中の通路席だったというなんとも言えないセットだった。そもそも椅子並べるだけのフラット座席だから見づらかった。観た演目は是非もう一度観たいくらいの作品だったけど、再演するなら他のところでやってほしいな。

自分が行ったあと、5~6列目でステージがほぼ何も見えなかったという感想がツイッターで回ってきて、やはりそもそも見やすい箱じゃないんだなあと思った。(にしても見えない席を売るな。)

 

神戸ワールド記念ホール

劇場というのか?どちらかというとコンサート用のホールかも。行ったのも舞台作品のライブイベントだったし。(同じ作品で某体育館にも行ったのだけど、それは流石に外した。だって体育館だし。)

まあ至って普通のホール。なのでアリーナはやや埋もれるし、見るだけならスタンドがとても見やすい。でもいわゆるサブステージが出ることも多いと思うので、アリーナですごく前ではなかったとしても近くで見られることもあると思う。私が行った時はサブステージが近かったから、結構よく見えた。

 

◆さ行

サンケイホールブリーゼ

1階前方と2階しか入ったことがなくて、見え方がどんな感じなのかややコメントしづらいけど、座席の傾斜がそこそこ急な感じだったので後ろからも見やすいんじゃないかな。最前のセンター座った時は、結構ステージが高いなあと感じて、奥の方はやや見づらかったかも。でも客席とステージがめちゃくちゃ近いので、殺陣の多い舞台を観たときは臨場感がめちゃくちゃあった。

2階は1列1列の段差がすごく高いので後ろの方はむちゃくちゃ高いし遠いから、本当にステージは上の方から見下ろす感じだった。全体をはっきり見たい時には良いかもしれない。

ちなみに私はなぜか何度か行ったのにいつも地下で道に迷って中々たどり着けなかった。単純に梅田の地下がダンジョンだっただけか…。

 

サンシャイン劇場

サンシャインシティの奥の奥にあるので、油断しながら向かうとめちゃくちゃ遠く感じる。でも、ロビーもそこそこあって、会場の外も留まっててもあまり何も言われないので待ち合わせとかはしやすいし、サンシャインシティなので時間つぶしもしやすい。まあ、土日はどこも混んでて結局うろうろして終わることも良くあるけど。

ステージは高めだけど、ブリーゼよりは客席から距離があるし、セットに高さがあっても奥まで結構見やすかった記憶。最前はドセンでもサイドブロックでも結構見やすい。中通路の後ろからは傾斜が強めなので、ステージ全体見やすいのはその辺りかな。2階は座ったことないな多分…。

あと、ここって3列目が最前になってることが結構多くて、最初普通に3列目座っちゃって、今日3列目最前ですよーって本来のそこの席のチケット持ってる方が教えてくれてちょっと恥ずかしかったという思い出。あと、サンシャイン劇場に向かう日はついキャスト館に寄り道しがち。これからお金を使うというのに……。余談だけど、前も書いたように私にとっては推しに出会った劇場なので非常に思い出深い。

 

シアタークリエ

 入り口入った所のブロックタイルみたいな柄の壁が印象的な会場。

1回しか行ったことないからコメントしづらいけど、中通路前のサイドブロックに座った感じだと特に遮るものもなくよく見えた。 結構端っこだったから心配してたんけど横からで見づらいって感じもなく、楽しめたかな。

 

シアターサンモール

歴史もあって、降りていく階段やロビーなんかも雰囲気があるけど、設備どうにかしてくれ大賞優勝な感じの劇場。まずなんと言っても、8列目までフラットな座席。1列ずつ座席が互い違いにもなっていない上にステージに高さがないので、屈まれてしまうとキャストの姿は認識できなくなってしまう。よく見えるのはせいぜい3列目まで。無人権にもほどがあるぜ。ステージが低いゆえに最前はすごく近いし臨場感があってよく見える。余談だけど、私が最前に入った時、キャストがムチを振るうシーンがあったんだけど、キャストがやや前気味で振るってしまったらしく鼻先をヒュンッとかすめていって結構怖かった。そのくらい近い。あと初日とかに前方に入ると結構後ろの段取りの指示の声が聞こえてくるのでちょっとおもしろい。笑

少し話がずれたけど、設備どうにかしてくれ大賞受賞要因の2つ目は座席。とにかく尻に来る。毎日座っていると確実にどこかでお尻を痛めてしまう。なのに1列連結シートなので、動くと振動が横の人に伝わってしまうからなかなか動けない。悪魔の席である。全席ヒューリックホールの椅子にしてほしい。要因3つ目は、ロビーから電波が失われがちなこと。私はUQにしてから何故か繋がるようになったけど、大手3社はとても繋がりづらいので交換も待ち合わせもしづらくて困る。

推しがこの劇場にすごく思い入れがある人なのは分かっているのだけど、うーん…尻のために他のところでやってほしい…という気持ちにもなり、複雑である。

 

シアターGロッソ

ヒーローショーの聖地として有名な会場だけど、ヒーローを見に行ったことはない。子供もよく来る場所なので当たり前なのだけど、前方から1列1列しっかり段差があって頭が邪魔で見えないみたいなことはあまりない。ただ、その分後方席は高さがあって、ステージを見下ろすような感じになる。2段になってるステージの他に上の方に通路みたいな部分があって、私が行った演目ではここを山の上の表現で利用しているものがあってなかなかおもしろいなと思ったりした。後方だとここがいい感じに見える。

すごく余談だけど、初めてGロッソに行った時すごく「壁が赤いな…」と思ったのだけれど、その何年か後に初めてTDCに行ったらそちらもすごく壁が赤かったので東京ドームシティには赤のイメージが強くある…東京ドームは赤くなかった気がするが。

 

シアター1010

北千住という都内からは何とも言えないアクセスの所にある会場。駅前のマルイの上にあるから徒歩のアクセスは良いし時間も潰しやすいけど。

中は所謂「劇場」って感じで、綺麗でどこもそこそこ見やすいけどそこそこ広いので後方はちょっとステージが遠く感じるかな。前方は傾斜緩やかなので少し前と被るけど、そこそこ見える。前方の端の席はステージの自分サイドがやや見切れるけどそこまで気にはならない。ステージも近い。2階もやや遠いけどそこそこ見える。

余談だけど、下のフロアでご飯食べてるとキャストが飲み物とか買いに普通に降りてくるの止めてほしい。びびる。

 

シアターブラッツ

入り口の階段がまるでライブハウスのような会場。ロビーもキャパも狭くてぎゅっとしているのにステージはすごく奥ゆきがあるから、観に行ったのが初めから終わりまで動きのある演目だったのですごく映えてて良かった。

ただステージはちょっと段があるなくらいの高さなので、フラットの所はちょっと見辛いかも。座席は数人がけの低めのベンチなので最前座るとぎゅっと脚を折る姿勢になるので尻が死ぬ。サンモールより尻に権利がない。

 

新国立劇場 小劇場

オペラシティの中から行くと、中劇場が正面にあって、横の階段を降りるとひっそりと佇んでいる感じの劇場。私が行った時はセンターステージで、入口側の2側面は1列ずつ、他の2側面は段差高めの7~8列なのでどこからでも見やすそうだなと思った。最前の端に座ったけど、センターステージだと必然的に座席の間からキャストが出てくるから近くで表情が見られるし、ちょうど会話劇だったのもあって細かい部分に集中できる雰囲気ですごく良かった。

新宿FACE同様、セットは演目によってだいぶ変わるみたいだからなんとも言えないけど…。

 

品川プリンスホテル ステラボール

無人権席が多いともっぱらの噂の劇場。ただ私の推しはここに立ったことはないので、あまり行ったことなくて、段差上か2階席しか座ったことがないからまだ地獄を味わったことがない。いつか味わう日が来るのかな…。

ここの2階は、2階といっても、1階の後方扉からキャストが出てくる時に後頭部がはっきり見えるレベルに1階と地続きな高さなので多分一番見やすい。椅子も良い。1階も端だとなかなか見切れがひどいみたいだけど、段差上でちょっとサイドくらいなら特に邪魔もなく見える。

余談だけど、クラブexが隣にあるから、同日に舞台開催だと、横の映画館の前が何かとてもカオス。

 

下北沢駅前劇場

本多劇場グループの小さな劇場。名前の通り駅から1分くらいとアクセスがとても良好だし、まあ下北なので時間もつぶしやすい。普通に1階にあるのかと思いこんで行ったから3階で驚いた。ロビーはちょっと狭いけど、劇場自体も狭いのでそんなに気にならないし、荷物も預かってもらえたりと親切。ステージは低めで横幅が広い。いつもなのかわからないけど、4列目から段差の上、更に数列後ろに段差…という感じなので段差列じゃないとやや見づらい部分もあるかも(段差上でも若干かぶって見えないところもあった)

まあでも若俳現場ではあまり訪れる機会のない会場かもしれない…。

 

新宿FACE

元々格闘技用の施設なので、劇場というかライブハウスみたいな。セットは何パターンかあるみたいだけど私が行くときはいつもセンターステージなので、演目によっては4方向からキャストが出てきたり、後ろや前を歩いていくからどの方角も結構楽しめる。

(演目によるとは思うが) 前に書いた通りライブハウスみたいな感じなので、椅子は大抵パイプ椅子なので(座布団だったこともあるけど)お尻にはあまり優しくないけど、3、4列目以降は段差がしっかりあるので被らず見やすい。2列目くらいまではステージの横に座席があることも多いから、近いけど最前以外は被ってしまうことも。

西と南は前に長テーブルのある席もあって、ちょっとVIP感ある。

ロビーがめちゃくちゃ狭いので待ち合わせとかは大変。よくまあチャー研はあんな所で移動観劇やったよ。(行った)

 

新宿村LIVE

あまりにも記憶がなくて本当に行ったのか?とさえ思う。(いやでも半券が手元にあるし演目は観た記憶がある。) 何かステージ真ん中あたりでスクリーンを使って演出してたことと、椅子が並べるタイプの普通の椅子で、あまり座り心地がよくなかったことは覚えてる。と思ったらいつの間にか座席改装されたらしい。知らなかった。

 

Zeppブルーシアター六本木

今はなき劇場その2。名前の通り会場の外壁が青くて初めて行った時「本当だ…」ってなった記憶がある。(ブルーマンの専用劇場だったからブルーシアターらしいし) 内装が黒なのでどっちかっていうとライブハウスっぽいし、その辺りご近所のEXシアターと似てるかもしれない。前の坂がキツすぎて開演ギリギリになった時はめちゃめちゃキツかった。そういえばスヌーピーミュージアムってまだあるんだろうか。

席はあまり後方は座ったこと無いからわかんないけど、前~中方は1列ごと座席もあるし、ステージも低くはないし奥行きもそんなにはないので見やすかった。ライブハウス的な建て方だったので、雨の日雨宿りできるような場所が近くになくて、交換とかはちょっと辛かった。

 

全労済ホール(スペース・ゼロ)

でたーーー!魔の全労済ホール!!と、そんな風に呼んでいるのは多分私だけなのだけど、開演5分前に1列総ダブルブッキングに遭ったというトラウマがあるので許してほしい。(詳しくは過去の思い出に残ってる劇場リストをご参照いただければ) てかこの前行ったらいつの間にか名前変わっててどこじゃそりゃってなった。

演目によって前がどこまでフラットか結構変わるみたいだけど、前の方は傾斜がそんなになくてやや見づらい。逆に後ろは1列1列段差が高めなので、ちょっとステージを見下ろすような感じになる。見やすいのは後ろのほうかも。まあ、とりあえず席があればいいよ、席があれば。

新宿駅からはちょっと歩く上に、若干路地裏にあるので初めて行った時はちょっと迷った。

 

草月ホール

私が初めて自分で行きたい!ってチケット取って演劇を見に行った思い出深い劇場。ステージがカクカクと3面になってて、それを囲むように座席があるので座席が少し円形っぽくなっているやや珍しいスタイル。初めて行った時、割と狭かったイメージだったんだけど、見返してみるとステージが狭いからそう感じるだけで、そんなに小さいホールでもないな…と思った。1階の真ん中よりもやや前くらいで観たんだけど、段差もあるし、会話劇メインの激しい動きのない舞台だったのでよく見えた。

当時高校生だったので、なんか駅から劇場に向かうたった5分の道のりがすごくワクワクしたなあって思い出した。

 

 

さて、長くなってきたので一旦ここで切って、た行以降は明日以降にまた別の記事で。

さ行がやたら多いな!?と思ったけど、シアター○○っていう劇場が多いからそりゃそうか。ざっくりな感想なのでこれから行く方の役にはあまり立たないかもしれないけど、行ったことある方にわかるー!って言ってもらえるような部分があれば幸いです。

 

続きの記事↓

appleringo.hatenablog.com

2022年に書いた改訂版↓

appleringo.hatenablog.com

それぞれが対峙する群像-舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たちの話 その1

先に別の感想をアップしてしまったけれども、

この前の記事の宣言通り、いい加減に舞台の感想を書きます!!!

(推しの舞台も千秋楽を迎え、バイトも無くなってしまってゆっくり書けるので丁度いい)

 

書きたいものは沢山あるのだけれど、

今回はこれも宣言通りに「推しが少し前に出ていたロングラン公演」である

「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち」の感想を書いていきたいと思う。

 

先に申し上げておきたいのは、私は元々刀剣乱舞という作品自体にあまり詳しくなく、アプリが始まった頃に一瞬だけやっていたくらいで、刀ステはたまたま前回の慈伝の千秋楽当たったから一緒に行こ~と誘われて観に行ったのが初観劇だったということだ。

そこで発表された新作に(案の定)推しが初出演することになって(何故案の定なのかは過去の記事から察していただければ)、どうしよう…あまり詳しくないけど楽しめるかな…と思いながら観劇したのが今回の維伝である。

(どうでもいいけど推しに「刀剣乱舞、割とミリしらなんですが楽しみたいです」と言ったら食い気味に「一緒に勉強しましょう!(ガッツ)」と言われたの本当に面白かったな)

結果として、すごく楽しめたのだけれども。

 

一応終わってから(始まる前に見ろよ)過去作を借りてざっと見たのだけれど、まあつまるところ、原作や過去作に通暁していない人間の書いている感想であることをご了承いただければということである。なので、他作との伏線部分には余り触れない方向で、本作で完結する部分の感想が主となると思う。

 

初日から千秋楽まで(流石に修論書きながらだったので神戸以外だけれど)、1/4いかないくらい観劇して、基本は前~中方辺りが多かったけれど、最前から2階席まで入って観たので、日替わりとか見え方とかその辺も考慮しながら書いていこうかなと思っている。

(なお、いつも通り推しが誰なのかについては伏せたままにするけれど、見ている時間が多い分無意識に偏ってしまう部分はあると思う。オタクとはそういう生き物なのでご了承いただければと思う。また、ネタバレ満載なのでその点もご注意である。)

 

前置きがずいぶん長くなってしまい恐縮だけれど、ここから感想に入りたい。

まず、お話について。

実はここが観劇前に一番危惧していた部分であった。原作も過去作も余り詳しくないのに、ストーリーを楽しむことが出来るのだろうか、という思いがあったのである。

結果的に、初日を観劇し終えて、めちゃくちゃ面白くて少々驚いたくらいであった。

私は歴史に余り詳しい方ではないのだけれども、黒船、坂本龍馬、幕末…と戦国鍋に出てくる所と高校の日本史くらいまでしか分からん私でも取っ付き易い部分が題材になっていたというのもあるし、「刀ステ」シリーズにおいてどうやら心機一転的な位置づけの作品だったというのもあるのかなと思ったりした。過去作云々を置いておいても作品単体で観ても十分楽しめる作品だったというか。

全体的にテンポが良いし、まあ陸奥守吉行と坂本龍馬はメインであるので置いておいて、他の登場人物にも満遍なくスポットが当たっていて、それぞれに関する話が順番に展開されていくので、誰かが置き去りになっている印象がないのも良いなと思った点だった。

群像劇が好きな自分としては凄く楽しめる構成だったと思う。

 

あと、何気ないちょっとしたセリフに伏線が張られていて、後半でそれが綺麗に回収されていたのも観ていて気持ちが良かったし、初観劇は話を追うので精一杯な所があったので、2回目以降にその辺りの伏線をじっくり考えながら観られるという何度も観劇する中での楽しみも用意されているのが嬉しかった。

 

総合レポ的な感想は既に書かれている方も沢山いるかと思うので、私はお話の中で印象的だった部分をかいつまんで書いていこうかなと思う。

 

まず、特に印象的だったのは、土佐の三振りの刀剣男士の元持ち主(正確にはそうではないのだけれども)との向き合い方の違いが上手く表現されていたことである。

本作では、陸奥守吉行と坂本龍馬肥前忠広と岡田以蔵、南海太郎朝尊と武市半平太の3組の刀剣男士と元持ち主が対面している。そして刀剣男士たちは、その元持ち主(を模したもの)が歴史改変の原因となっていることを悟り、対峙する。(実際に手にかけるのは陸奥守だけだけれども)「元の持ち主(を模したもの)を自分の手で斬らなければならない」という状況は3振りとも同様ではあるが、その対峙の仕方(主に心理的な)にそれぞれ個性が持たされているのが面白いなと思った。

 

荒っぽく以蔵に対峙し、とにかく彼を斬ろうと動くものの「斬りたい訳じゃない、そんなの俺が一番わかってる」と以蔵のやるせない気持ちを汲み、自分にもそれを言い聞かせて心に留めることが出来る繊細さも持ち合わせている肥前

型を大切にしながら真正面から武市と戦い、筋が通っているやり方で武市と向き合い、彼の曲がったことが嫌いな部分を尊重して向き合った南海。

そして、清々しいほどに真っ直ぐに龍馬に自分の役割、そして自分の気持を伝えて、龍馬にも自分にも納得のいくであろう形を提案して正々堂々と刀を交わした陸奥守。

三者三様全く違う向き合い方が描かれているし、(南海は刀工の逸話が濃い存在とはいえ)物語に描かれている元持ち主たちの性格や生き様を上手く反映しているのが面白いし、グッと来るなと思ったのである。

回によるけれど、3振りとも元持ち主と刀を交わした後は涙を流していることが多くて、「自分を大切に持っていてくれた人を斬る」ということの切なさ、それが自分の役割りだと分かっていてもどうにもならない切なさみたいなのが伝わってきて凄く良かった。

吉田東洋との戦闘の時に和泉守が「どうしてお前はそんなに強くいられんだよ、どうしてそんな簡単に捨てられんだよ」と叫んだ時に、陸奥守が「何も捨てたつもりはない、ただそこにあの人の歴史がある」というようなことを言うのも、清々しいほど真っ直ぐで、きっぱりさっぱりとしていて龍馬の性格とか生き様を反映しているな~とも思った。

 

次に印象的だったのは、上にも書いたけれどもセリフに張られた伏線と、それを綺麗に回収している点。

例えば、南海が合流した時の「刀の延長線上に人がいる」。

普通に考えたら陸奥守が言うように、「人の腕の延長が刀」だと思う。私もそう思ったし、最初は良くわからなかった。

でも、終盤で武市が発した言葉で「なるほど」と思ったのだ。

「この刀の先にはこの国を生きる人々がいる」というようなことを言っていたと思う。

単純に道具として扱われる刀のことを表している訳ではなく、その刀を用いて戦うこと、その戦いの結果の先に民の未来がかかっている。それはもしかしたら、武市が生きている日の本だけじゃなくて、私たちのような未来の日本を生きる人々の生活を変えるものかもしれない。そういう意味があったわけである。

そう考えるとこのセリフは、牢屋で武市が龍馬に告げる「こんな日の本を未来の孫や子孫に残せるか」というセリフにも繋がっていると思う。武市の覚悟や正義感がより強く伝わってくるように思える。

延いては、タイトルにもある「志士」という存在を規定するものとなっているようにも思える。これを刀剣男士側の、しかも武市の刀であった南海が言うというのだから、凝っている。

 

また例えば、武市が龍馬に告げる「これはおんしが始めたことじゃ」。

最後まで観劇すると、この文久土佐を歪めてしまっている原因が龍馬であったことを表しているのだな、ということが分かるが、注意して観ているとダブルミーニングになっていることがわかる。

序盤の黒船襲来の後の尊王攘夷を始めようと民が一致団結する時、そのことを言い出したのは龍馬である。龍馬たちが消える時に武市と以蔵に「おんしらまで巻き込んですまんかったの」と言った後に武市が龍馬に「おんしはいつもそうじゃ、敵わん」と告げる。

この辺りを踏まえて先程のセリフを考えると、そもそも武市や以蔵、そしてその周りの志士たちにとっても全ての始まりとなっていたのはいつも龍馬であったことも表しているように思える。

坂本龍馬の影響力の絶大さ、そして武市が彼のやり方に物凄い信頼を置いていたことがひしひしと伝わってくる表現だなと思った。

こういった然り気無い伏線が上手くて、何度観ても飽きない作品だったと思う。

 

ここからは少し細かいシーンの話になるが、

他に印象的だったのは、肥前と以蔵の対峙の場面、そして終盤の2人の共闘シーンである。

2回目の以蔵との戦闘の時に、以蔵が心境を吐露した後に、肥前がトドメをさそうとする所で、「斬りたいわけじゃねえんだよ、誰もわかってくれないだろうが」と以蔵のやるせなさを受け入れたうえで言葉をかける訳だけれど、これが以蔵にも言っているし、自分自身にも言い聞かせているというのがすごくわかるのが良いなと思った。

肥前は以蔵と向き合ったことによって自分の存在意義というか、自己の在り方を考え直して向き合い直すことが出来ているのではないかなと感じられて、この短い時間の中にも成長が見えるように思えるのが面白いなと思ったのだ。

(あのシーン、前にも書いたように涙がにじんでいることが殆どだったので、本当に胸が締め付けられるというか、いつも切なくなってしまったりした。)

そして、それを踏まえた上での二人の共闘シーンで、同じ戦い方をする二人が今度は敵としてではなくて仲間として背中を預けてるのがすごくグッと来るなと思った。私は共闘シーンで二人が刀を交わしてくるりと入れ替わるのがすごく好きなのだけれど、よく見ていると以蔵との戦闘でもそういう場面があって、同じことをしているのに意味合いが180度違っていて、対比的に描かれているのも面白く感じる点だった。

 

次に印象的だったのは、陸奥守が龍馬を討ったあと龍馬が「陸奥守、おんしの知ってる日の本は、ええ国か?」「言い切るか?」

と問いかける場面である。

話を通して、彼ら「志士」たちは日本の未来を良いものにしたいと考えて、戦っていた。それが例え主役サイドから見れば間違ったものであったとしても。

そんな志士の中のメインである龍馬がこの問いかけをするのは、すごく込み上げるものがあると思う。最期まで日本の未来を思いながら消えていくのである。

まさかこんな所で自分の生きる今の日本について考えさせられるとは思わなかった。彼らがそうして戦ってくれたから今の私たちが生きる未来があるのだな、と凄く感じた。

この場面、陸奥守が本当に良い笑顔で「ああ!」と答える様が眩しすぎて、逆にものすごく切なくて、いつも大体ここで泣いてしまっていたポイントだったりもした。

 

あと、印象的だったのは、鶴丸のアドリブのぶっ飛び具合である。笑

東京公演の時は街中で土佐勤王党に絡まれる時の色んなものに成りきっているのが面白くて中々好きだったのだけれど、凱旋の時は時間の関係か無くなっていてちょっと残念だった。

でも、代わりに残骸のシーンがエスカレートしていくので毎回毎回本当に笑わされたし、毎回楽しみだった。東京公演の終盤で肥前に絡み出して、鶴丸も南海も完全に良いおもちゃを見付けてしまったみたいになってて本当に笑ってしまった。頑張れ笑い上戸!と思うことしか出来なかった。笑 凱旋だと上手く切り返して頑張っていたけれども、肥前南海2人して撃沈している様は中々面白かった。笑

私は「コノジョウタイカラデモハイレルホケンハアリマスカ?」と「ウラデナンテヨバレテルカシッテッカ?」(是非教えてほしい)と「忙しいんでこれにて!!!」がとても好きだった。叶うなら余すことなく円盤に収録してほしいくらいである。

 

さて、物語の部分で印象的だった部分を書いてきたわけだけれども、

思ったよりも随分長くなってしまったので、それ以外の殺陣とか人物の細かい部分などについての感想は次の記事に持ち越そうと思う。

近いうちに書くので、またどうぞよろしくお願いします。

 

「プリパラ」と「しゅごキャラ!」の間に感じた〈自己肯定感のスタートライン〉の差異について

以前、「アイドルタイムプリパラ」の登場アイドルであるWITHが気になり、ライブに足を運んだ記事を書いた。

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記事にもある通り、私は卒論で女児向けアニメーションを題材にしていたのでプリパラのこともある程度は知っていたのだけれど、きちんと初めから通して作品を見たことはなかった。

WITHを好きになり(アルバム買ったよ!!)、折角だから時間ができたら通して視聴したいな、と思っていた所にたまたま「プリパラ」の再放送が始まったのだ。これは丁度いい、アイドルタイムプリパラを見る前にまず初めの作品を抑えよう!と見始めた。

そんなわけで今も「プリパラ」の再放送を毎週視聴している。

(1話ずつなら負担なく見続けられるし)

 

子供の頃変身ものやアイドルものの女児向け作品が好きだったので、毎週楽しく視聴しているのだけれど、

可愛いキャラクターやテンポの良さは勿論、名前やセリフの語感がキャッチーでズルいな~と思ったり(大庭氏のインタビューで、その辺りは森脇監督のアイディアが多いと聞いて、発想力というかセンスのレベルが高すぎる…と思ったりした)、ダンスシーンのCGのレベルが高くて驚いたり……色々な部分に注目できて面白い。

その中でも一番目を引いたのは、キャラクターの〈自己肯定感の高さ〉なのである。

 

「プリパラ」のキャッチコピーは「み~んなトモダチ!み~んなアイドル!」であり、1つのテーマになっているのが〈友情〉であることは、そらみスマイルの結成へ向かう中でのストーリーや、らぁらとなおの話、大神田校長の話などから明らかであろう。

そして、もう1つテーマになっているのが「み~んなアイドル!」というフレーズも表わしているように、〈なりたい自分になること〉なのだろうと読み取る事ができる。

私が目を引かれたのはこの〈なりたい自分になること〉というテーマの描写から感じられる〈自己肯定感の高さ〉なのである。

 

まずそもそも、その部分に目がいったのには理由がある。

プリパラを見ていて〈なりたい自分になること〉がテーマとしてあるのだなということを感じた時に、そういえば以前にも〈なりたい自分になること〉がテーマの女児向け作品があったな…ということを思い出したのである。

 

それが「しゅごキャラ!」という作品である。

私は小中学生の頃、この作品が好きで、漫画を読んだりアニメを見ていたりしていたのだ。プリパラを見ながら、そういえば似たテーマを扱っているな~とこの作品のことを思い出していたのである。そして、プリパラの描写にしゅごキャラ!の描写を重ねて考えたとき、ハッと気づいたことがあった。

2つの作品は、同じテーマ性を感じるけれど、決定的に違う部分があるのではないかということである。それが〈自己肯定感〉の表現の差なのである。

 

ここからは、現在プリパラを視聴途中の私が考え、感じたことを書いているので、もしかしたら認識違いをしている部分もあるかもしれないことをご理解いただければと思う。(もしなにか大きな間違いがあるようでしたらマシュマロか Twitter:post_siteimasuの方にそっと教えていただければ幸いです。)

 

しゅごキャラ!の主人公・日奈森あむは、「クールでかっこいい」と学校で人気であるが、本当は恥ずかしがり屋で素直になれない口下手な少女である。母にカッコいい系の服を着せられているが、本当は可愛い服を着てみたい気持ちもある。その独り歩きしたキャラと自分のギャップに悩んでいたことで生まれたのが、彼女の様々な〈なりたい自分〉の可能性を表すしゅごキャラである。このしゅごキャラの力によって、彼女は〈なりたい自分〉を反映したような「キャラ」になるのだが、序盤の彼女はその様を「キャラじゃない」「恥ずかしい」「無理」と否定するのである。

つまり、彼女は〈なりたい自分の存在〉自体を肯定することに葛藤しているのである。今の自分とは違う〈なりたい自分〉像を持つこと自体に拒否反応を示しているように見えるのだ。しゅごキャラ!の物語は、彼女が〈なりたい自分〉を肯定出来るように成長することを見守ることが1つのテーマとなっているように思える。

また、例えば強くなりたいが恥ずかしがり屋で自分ではそうなれない唯世や、お笑いが好きで、面白い人になりたいけれども「自分らしくない、恥ずかしい」という理由でそれを隠しているりまなどの登場人物もあむと同様であろう。

 

それに対して、プリパラの主人公・真中らぁらは、「声が大きいこと」をコンプレックスに思い歌うことに苦手意識を持ち、初めは「私にはアイドルなんて無理」と言っていたものの、1話の段階でステージに立つ楽しさを知り、自分の声を活かして「世界中に届くように歌を歌っても良いんだ」ということを悟る。そして、「素敵なアイドルになって、みんなを楽しませられるようになりたい」という〈なりたい自分〉に向かって努力していく様が描かれていくのである。

つまり、らぁらは〈なりたい自分の存在〉自体は初めから受け入れていると思えるのだ。そのため、プリパラではなりたい自分に近づいていくことの方にスポットを当てて描かれているように思えるのである。

勿論、例えばみれぃのように現実の自分となりたい自分のギャップに悩んでいるキャラクターも登場する。そふぃのようになりたい自分へ近づくことに大きな困難が立ちはだかる様も描かれる。しかし、彼女たちは〈なりたい自分〉像について悩むことはあれど、〈なりたい自分〉を持つこと自体を否定することはないと考えられるのである。ここから、プリパラにおいては高い〈自己肯定感〉が表現されていると考えられると思う。

 

〈なりたい自分〉を肯定することに初めは葛藤し、それを受け入れることができるようになる成長が描かれるあむと、〈なりたい自分〉の存在はすんなりと認めた上で、それに近づいていく様が描かれるらぁら。二人の間には〈自己肯定感のスタートライン〉に差がある。

 

安田洋祐は「女性アイドルの「ホモソーシャルな欲望」―『アイカツ!』『ラブライブ!』の女同士の絆」(『ユリイカ』第48巻 第12号、159~167頁。)にて、プリパラ「空間」が少女たちの「こうなりたい」という自分の可能性の肯定として作用すると同時に、プリパラのキャラクターたちは「あるがまま」の自分も肯定していることを指摘している。(例えば、らぁらがコンプレックスの大声をアイドルの強みに変えること、みれぃが「アイドル」も「委員長」も自分だと受け入れること、レオナが男であっても「男らしさ」「女らしさ」を求められることはないことなど。)「あるがまま」の肯定とは、自分の欠点を認めた上で、自分を認めるということである。こうした特徴にも、〈自己肯定感の高さ〉が表れているように見受けられる。

 

〈自己肯定感の高さ〉に関して、もう1つ比較したら面白いと感じたものがある。

それは、2つの作品の主題歌である。

 

しゅごキャラ!の第1オープニング曲である「ココロのたまご」にはこのような歌詞がある。

なりたいようになればいいじゃん しゅごキャラがついてるよ

やりたいようにやればいいじゃん 全然オッケーだし

なりたいようになればいいじゃん ひとつだけじゃつまんない

やりたいようにやればいいじゃん なんだってできるよ

Buono!「ココロのたまご」

 

そして、プリパラの第1オープニング曲である「Make it!」にはこのような歌詞がある。

オシャレなあの子マネするより

自分らしさが一番でしょ

I☆RisMake it!

 

「ココロのたまご」では、「なりたいようになればいいじゃん」と〈なりたい自分〉の肯定を促し、「なんだってできるよ」と諭すのである。

対する、「Make it!」では、〈自分らしさ〉〈なりたい自分〉を「オシャレなあの子マネするより」「自分らしさが一番」と断定するのである。

主題歌にも〈自己肯定感〉の表現の差があるように見えるのが面白い。

 

しゅごキャラ!の連載が始まったのが2006年。アニメの放映が始まったのは2007年。

プリパラの放映(及びゲームの稼働)が始まったのが2014年。

両者の間には8年の月日が流れている。こうした差異というのは、時代的なものもあるのだろうか。2006年よりも2014年のほうが確実に多様性が重視される時代になっているであろう。〈なりたい自分〉をすんなりと肯定し、多様性や〈自分らしさ〉の尊重を促すストーリーが目立つのも、そうした社会の流れを受けた変化なのかもしれない。(プリパラには個性的かつ破天荒なキャラクターも多く、多様性の尊重という側面においても意図的に表現されているように思える。)

 

以上が、私がプリパラを途中まで見て興味深く感じた点である。

もしかすると、この先見進めていったらまた違う発見があるかもしれない。

その時にはまたここに書き連ねたいと思う。

 

追記

この話を少女漫画好きな友達にしていたら、

「掲載誌の違いもあるのでは?」という指摘を頂いた。

具体的には「ちゃお」の漫画の主人公って割りと主体的で自己肯定感高めな子が多いけど、「なかよし」の漫画の主人公って流れに身を任せてしまったり自己肯定感低めだったりする子が多いよね、という話だった。

ちゃお/なかよし漫画の全ての主人公がそうであるわけではないし、「プリパラ」の漫画はちゃおに掲載されてるとはいえ、大元は漫画ではなくゲームなのでこの条件に一致しているとも一概には言えないが、時代的な背景だけでなく出版社のカラーというのも中々面白い着目点だと思ったので、追記しておく。

意外とどうにかなる

ご無沙汰してます。

1月の初めにようやく修士論文を提出して口頭試問も終わって、やっと落ち着いた……という感じ。

口頭試問で痛いところ突かれたりしたけど、これからも少しずつ同じ研究を続けていきたいから少しずつ見直してまた書いていきたいなーと思ってる。

あまり褒めない先生が新鮮で面白かったよと言ってくれたりしたので嬉しかった。

 

私が題材にしているのは主に男性芸能人の表象なので、見る対象の当事者、まー簡単に言ってしまえば(大枠で見て)対象のオタク自身が客観的に資料を分析してるというのが結構良かったみたいです。対象が現代的かつ身近な存在だから新鮮かつ取っつきやすいという。

まあだからこそ先行研究がほぼ皆無な訳なので色んな理論を引っ張ってこなきゃだし、雑誌を延々と見つめなくてはいけなかったので凄く大変だったけど。

取りあえず終わって良かった~~

書いてた時に考えた論文には組み込めなかった小ネタとかはまたここでも書きたいな。

 

まあそれはさておき、

実は修論の追い込みである11月~1月まで推しのロングラン公演がどん被りしていて。

日程を見たときは「え、これ行ける!?」と思ってたんだけど、チケットは取りあえず気合い入れて取っておかなきゃ数入れなくなっちゃう公演だったので取りあえず確保しつつ論文を進めた。

そして、初日の幕が開いて、私はシリーズのファンではないのだけど、お話がかなり面白くて、他キャストさんの演技も凄く良かったのでこれは出来る限り観たいなぁと思って、

数時間執筆して家を出たり、図書館と劇場をはしごしたりして通ってた。

いつの間にかチケットが増えてたりもした(?) (勝手には増えません)

 

間の地方は流石に今回は止めようと思って行かなかったんだけど、12月の後半のからの東京公演は追い込みながらそこそこ足繁く通うというかなり無謀なことをした。笑

論文は書いても書いても修正ポイント出てくるし、中々終わらなくてそこそこキツかったんだけど、この舞台の推し、本当にカッコ良くて、繊細で、何度観ても飽きなくてキツいけどどうしても観たい!という気持ちが強くて頑張ってしまった。

しかもほら、オタクって単純だから推しの頑張る姿を見て(挨拶を聞くにかなり疲れがたまっていたんじゃないかと思う)私も頑張って書き終えるぞ~と思えた。(単純すぎる)

 

結果、思ってたより沢山回数を観られたし、論文もギリギリだけど書いてきちんと提出出来て、褒められたのでどっちも頑張って良かったーというのが今の心境だ。

(実は提出した日、完徹のままチケットないけど思いきって劇場行ったらまさかの最前列が当たって夢心地で観劇したなんて話もある)

 

幸い千秋楽の地方公演は提出後だったので無事に行けた!良かった!!

 

まあ何が言いたいかといえば、意外と何とかなるということ(?)

私は、我慢し続けると我慢していることの方が気になりすぎて逆に何も手に着かなくなってしまうタイプなので、きっぱり諦めるよりもこういう二足のわらじ状態が向いてるっぽいというのもあるかもだけど。

 

忙しい社会人の方なんかも形は違えど同じような状況で通われてる方もいるんだろうな。本当にすごい。

私もこれから社会に出てもこの心意気で生きていきたいな、と思う。

 

*****

さて、いい加減舞台の感想とかも覚えている範囲で書いていきたいのだけど、推しに傾倒し過ぎずに感想を書くのも中々難しいな、と感じていて。

あとジャンルの傾向的にこれはちょっと触れづらい……と思うものもあったり(近年推しが多く出演しているシリーズにもあったり)

筆が止まってしまうことも多いのだけど、推しの前回のロングランの出演作は折角沢山観たわけだし、グッと来た部分も沢山あったので感想を書いていきたいなと思う。

あと推しがずっと出ているシリーズの作品も、折角シリーズ通して殆ど観ているの短くでも書いていきたい。(次回作以外もう円盤出てしまってるのだけど…許して下さい…)

てか別に推しが出てない作品のことも書けば良いんだね……。追々書きます。

 

あと別で最近アニメ見てて気づいたこととか、面白いなと思ったオタク現象とかでもまだ書きたいことがあるのでぽつぽつ書いていこうかと思います。

 

なんでこんな宣言みたいなことをしているかというと、宣言しておかないと書くの後回し後回しにしたまま忘れてしまいそうだからです(すみません)

文字書き自体は好きなので、スローペースかもだけど更新はしていく予定です。

 

そういえばボルステの次回作決まりましたね!!!!!

ボルステが好きすぎてボルステだけ物凄い長い感想ブログがあるのがこのブログの現状ですが、次回作も勿論観て勿論感想書くので!!!(既にチケットはある)

 

それではまた。

 

 

界隈によるチケット譲渡の「様式」の違いを感じた話

※チケット譲渡に関するお話を扱う記事なのでそういった譲渡文化自体に抵抗のある方はスルーして頂けると幸いです。

 

少し前に、大好きな漫画が舞台化した。

推しが出てるわけじゃないけど、演出が好きな方だったので予定が合えば絶対行こ~~と思っていた。

しかしながら先行が行われていた当時は本気で予定が読めない時期だったので、推し以外の予定を迂闊に入れるわけにもいかず、近くなってからチケット手配しよう…ということにした。

 

そうこうしているうちに期日が近づいて来たので、「取り敢えずツイッターで譲渡出してる人を探してみよ」と検索を掛けてみた。

案の定、数人譲り先を探している人がいた。

それはまあ、そういう人を探していたので何も問題はなかったのだが、別の所で少し違和感を覚えた。

ツイートの書き方と言うべきか、様式と言うべきか、といった点である。

 

全てがそうであった訳では勿論ないのだが、こんな書き方をしているツイートが多く見受けられたのだ。

 △△の譲り先を探しています

【日時】○/○

【金額】定価手数料

【座席】□列

【枚数】○枚

#△△譲 #△△ #☆☆(出演者の名前)

まず何に違和感を持ったかというと、テンプレートのように形式ばった書き方である。

勿論こうした書き方をする方もいらっしゃるとは思うが、私が見てきた舞台関係の譲渡は圧倒的にもっと簡素なものが多い。*1

例えば、こういったものである。

【譲渡】

△△ チケット

譲) ○/○ □列 ○連番

求)定価+手数料

このように「譲」「求」欄に必要事項をまとめて書き出しているものが多く、日時や枚数を1つ1つ【 】や《》でくくって書き出しているものは主流ではないように思える。

またツイートの冒頭も「譲り先を探しています」「交換してください」という文章で書かれたものよりも、【譲渡】【交換希望】といった箇条書きで簡素なものの方がよく見かけるように思う。

 

そして、もう1つ違和感を持ったのは例にも挙げたように、ハッシュタッグが盛んに使われていることであった。

私が今まで見てきた限りでは、舞台関係の譲渡でハッシュタグを付けているツイートはあまり見掛けたことがなかった。だから、おや?と思ったのである。ちなみにこれは同じ舞台の譲渡ツイートの中で上記のような形式ばった様式を取っていないツイートにもいくつか見られた傾向であった。

 

こういった点から、「何かいつもと違うな~」と感じながら眺めていた。

そうしてツイートを眺めながら、そういえば私、主演の子くらいしか出演者を把握してないぞ、ということに気付いた。

そもそも原作と演出家さんが好きで観に行こうと思っていたし、主演の子は前にも見たことがあって結構良さげな雰囲気だしオッケーと思っていたので、出演者のチェックを怠っていたのだ。

折角だからこの機会に調べておこう、と公式サイトをチェックしてこの人は知ってるなと思ったり、知らない子を調べたりしてみた。

 

そこであることに気づく。

出演者の中に元ジャニーズの、所謂「辞めジュ」(この呼称に関しては友人のジャニオタが度々使用していたので知っていた。)の子がいることに。

そこでピンと来て、ちょっと別のジャニーズの公演の譲渡を検索してみた。

 

ビンゴだった。

あの形式ばった譲渡募集の書き方、「様式」はジャニーズ界隈でよく用いられている書き方だったのである。私はジャニーズに詳しくないので存じ上げないのだが、恐らく何かが切っ掛けで(もしかするとツイッターでの譲渡が盛んになる前かもしれないと思っている)テンプレート的にこうした書き方の様式が用いられるようになったのであろう。

そしてもう1つ、譲渡募集にハッシュタグを用いるのは、ジャニーズに限らず主にアイドルの界隈でよく使われている手法だったのである。*2

 

なるほどなるほど、だから上記のような様式の譲渡募集が多く見られたのか。とても納得のいく答えを見つけられたように思う。

冒頭にも書いた通り、上記のような様式が多数ではあったものの全てがそういった書き方をしたツイートばかりではなく、見慣れた簡易な譲渡募集も勿論存在していたのは、舞台オタク及び俳優オタクと、元ジャニーズのオタクが混在した結果なのだということに気付くことが出来た。

と同時に、界隈によってこうした本当に些細な部分でも文化の「様式」の違いが現れてくるというのは非常に興味深いな、と改めて感じたりもした。

 

そういえば、界隈による譲渡の様式の違いという点でもう1つ思い出すことがある。

以前、推しが舞台で歌い手の方と共演した時に、歌い手側のファンの方とチケットの交換や譲渡のやり取りをすることがあった。

そこでやはり、「あ、こちらとは違う様式があるんだな」と感じたことがあった。

 

普段、舞台の界隈で譲渡のやり取りしている際は、2枚以上の連番のチケットは「○連番」といった書き方をするし、連番ではない1枚のチケットの場合は「単番」もしくはそのまま「1枚」と表現することが殆どである。

しかし、歌い手のファンの方々は2枚以上の連番のことを「○連」と呼ぶのはこちらと同様であるが、1枚、すなわち単番のチケットのことも「1連」という表現を用いていることに気付いたのである。

初めは少し戸惑ったが、なるほどそちらではそういう呼び方をするものなのね、と納得してしまえば、やはり面白い「様式」の差異の1つとして捉えることが出来た。

 

ジャニーズ型の譲渡の様式にせよ、「1連」という言い方にせよ、我々舞台界隈の譲渡の様式もそうであるが、きっと何か理由やバックボーンがあってその形式や呼び名が使われるようになったのだと思う。

インターネット時代の文化というのは中々発祥元がハッキリしないものも多いため、探しだすのは容易ではないかもしれないが、そうした部分に着目して些細な文化の違いを分析してみると、より大きな界隈自体やそこに属する人々の文化的な差異とか、反対に類似点が見えてくるのではないかという気がしてくる。

 

私にはあいにく、今の段階でそれを詳しく調べて分析している時間はないが、いつか触れてみたい部分ではあると思っている。

その時にはまたお付き合い頂けると嬉しい。

*1:これは見たところ、若手俳優舞台界隈、2.5次元舞台界隈に限ったことではなく、宝塚や劇団舞台なんかでもどちらかといえばこうした簡素な書き方のツイートが多く見られた。(譲)(求)という枠組みも使用していない例も見られた。

*2:どうやら、舞台に限らず、コンサートやライブ、舞台挨拶などのアイドル系の界隈全般でよく用いられているらしい。

今更鞄の中身の話をしたくなる

結構前におたくの鞄の中身の話が話題になっていたのをふと思い出し、当時説明するの楽しそうだし書いてみたいなーと思いつつ忙しくて書けなかったので、今更だけど書いてみようと思う。

身バレ防止で写真はないです。

 

①カバン

詳細を書くとすぐバレそうなので書けない。笑 ばんぎゃるは所持者多数だったけど舞台のおたくは持ってる人少ないなーというブランドのもの。たまにしか遭遇しない。みんな代わりにフルールのトートなんだろうなぁという印象。やはりそもそもの服装が違うというのもあるのだろうか。

 

②財布

今はなきブランドの可愛いやつ。折り畳み財布なんだけれども、実は今まで長財布というものを使ったことがない…。大きい財布が苦手です。

 

③化粧ポーチ

推しのイベントのグッズ。汚れてきたので次のイベントがある時は是非新しいの出してほしいな。中身はあんまり拘りはないけどジルとかラデュレとかが多いかな。あ、でも今のリップはYSL(母が似合わなかったとくれたやつ)。

 

ティッシュポーチ

目薬とか酔い止めとかお守りを入れています。ティッシュは毎年永遠に無くならない某景品を使い続けているけど、花粉の季節はちゃんといいティッシュに変えてる…。鼻が痛いので…。

 

⑤手帳

でっかいキキララの。なぜでっかいかと言うと、私の欲しかったサイズはA6だったんだけれど、分からなくなってしまい両親に聞いたらA5じゃない?と言われて成る程と信じて買ったら違った。笑 騙された…。笑 昔撮ったプリとか良席だったチケットとか推しのサイン入りのものとか入れてる。

 

⑥ペン

シナモンの入れ換え式のペンなんだけれども、私は筆圧が強いのですぐにバッキバキ…。笑 使いやすいので同じシリーズの新しいやつが欲しいんだけど、今ディズニーしか売ってなくて仕方がなく使い続けている…笑

 

⑦チケットケースとファイルケース

どっちもキキララ。チケットケースは落としたら怖いのでその日のチケットしか入ってない。

ファイルケースは話題になったいちご新聞のやつ。その時の舞台のグッズとかを交換用に入れてたりレタセを入れてたりする。あの良くある固いクリアケースを持ち歩く習慣がないのでこれは非常に便利。

 

⑧オペラグラス

お父さんのお下がり。古いけど珍しい軽量小型で結構いいやつなので良く見える。

ただピント合わせるのが結構難しいかな。

 

⑨充電器

遠征先で充電難民になったことが複数回あったので最近容量が大きいのを買った。好きな作家さんのグッズのポーチに入れてる。

 

⑩本

院生なので隙あらば本を読もうとしたくなるので入れてるけど、研究書ってまあ大抵ハードカバーなので超重い。そして会う人にびびられる。でも入れてる。

 

⑪定期入れ

昔行っていたバンドのグッズ。なんと6年も使っているのでそろそろ変えたい。布じゃない変わった形状で全然壊れない。多分今まで買ったグッズの中で一番丈夫なのではないか。ちなみに買った日のライブが野外なのにとんでもねえ雨だったので、見る度にその時の風景を思い出す。

 

ウォークマン

高校生の頃に買ったけど未だに現役の凄いやつ。長い間ありがとう…。

 

スマホ

Androidしか使ったことがない。カバーはキキララ。推しのチェキを入れている。ブロマイドよりもチェキに心が踊るのはばんぎゃるの血が騒ぐからだと思う。

スマホ変えたら容量が2倍になってとても嬉しい。でも使用料は3分の2になったのでめちゃくちゃハッピー。

 

あとは日傘や飲み物とか現場によってブロマイドホルダーやペンライトを持っていったりするかな。

 

いつも鞄詰めすぎじゃない!?と言われることが多いけれども、こうして見ていくと明らかに元凶がハードカバーの本な気がしてくる。

読みたいから仕方がない。